文系だけど脳波を測る?本格派エジンバラ大学の魅力ーーエジンバラ大学留学経験者にインタビュー
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エジンバラ大学?エディンバラ大学?実は、どちらも正解です!みなさんも一度は耳にしたことがあるであろうこの大学。世界ランキングで常に上位に君臨する、イギリススコットランドの名門大学です。今回はそんなエジンバラで4年間の留学を経験した女性に、長期留学だからこそ分かったエジンバラ大学の魅力をお聞きしました。
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今回インタビューを受けてくれた留学経験者
今回の留学経験者インタビューは、イギリスのエジンバラ大学にて留学を経験した「伊藤愛音(いとうあいね)」さんです。日本の公立高校を卒業後、中国の大学で学部生として留学。その後、言語学を究めるためにイギリスのエセックス大学で修号を取得しました。
現在エジンバラ大学では、心理言語学の博士課程を無事に終えようとしています。留学経験豊富な伊藤さんが語った、エジンバラ大学の魅力とは?
エジンバラ大学って?
エジンバラ大学(The University of Edinburgh、エディンバラ大学)は、スコットランドの首都エジンバラにキャンパスを有する、長い歴史と伝統を誇る大学です。
また、イギリスのAncient Universityと呼ばれる6大学のうちの1校であり、世界遺産に登録されている美しい街並みに囲まれています。
「心理学+言語学」に惹かれて
ーー 最初に、留学先としてエジンバラ大学を選んだ理由を教えて下さい。
実は修士課程を終える際に、エセックス大学で修士論文を見ていただいた先生に自分のやりたい研究について相談しました。そのときに2つ勧めてもらったのですが、ひとつはエジンバラ、もう一つはドイツの研究所でした。ドイツに行ったらドイツ語ができないから生活に困りそうだったので、英語の環境の方がいいなと思い、エジンバラ大学に決めました。
それにエジンバラ大学って、20~30人くらい心理言語学の先生がいるんです。学会とかできくと、日本全国にいる心理言語学の先生でやっと20人くらいみたいなんです。なので自分の興味のある研究に、エジンバラ大学はピッタリだなと。
ーー 実際に留学してみて、そのメリットは感じられましたか?
研究はすごいできるなと思います。心理言語学って、ちょうど心理学と言語学の間みたいな感じなのですが、エジンバラ大学は心理学部と言語学部のつながりがすごい強いんですよ。博士課程だったら、人によっては心理学と言語学両方の先生についてもらうことも可能なんです。
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本格的で実践的な授業に大満足
ーー 研究がメインとのことですが、授業は取りましたか?
授業は一年目のときに統計の授業や、データを解析する授業といった、言語学で今まで取ったことのない分野をとったりしました。
ーー 面白かったのはどんな授業ですか?
脳波を図る実験の授業です。言語をプロセスしているときに、脳がどのように反応するかっていうことを測定します。眼球運動を図る実験もしていました。
そういった実験方法とか、実験の際に気を付けないといけないことが学べる実践的な授業が面白かったです。ここに来る前の大学は心理学部と言語学部ははっきり分かれていたので、そういった実践的な実験はなかなかできなかったので。
ーー エジンバラ大学の授業の特徴は何でしょうか?
エジンバラ大学の授業って、内容がすごく濃くて、課題としてはすごい多いなって思います。エッセイとかでも一年生の時から結構厳しくて。一人ひとりのエッセイを見るときとかも細かいところまでコメントしたりとか、本当に出版されているジャーナルの点から見て、同じように書けるかをすごく意識させられます。
学生の作文、というよりはジャーナルの中の論文に近づけるため、「こういうStructureで書かないとだめだよね」といったアドバイスを受けます。エッセイとか書く能力がすごい重視されていると思いますね。
ーー 留学中の一番の出会いは何でしょう?
今見てくれてる先生がすごくいい人なんです。私は4人もついてもらってるんですけど、それってすごい珍しいことで…。普通は2人です。でも私の場合、やりたかった研究の種類が2種類あって、それならどっちに対しても研究面で優れた人が付いた方がいいからということで、4人に。
理論面で強い先生もいれば、データ面で強い先生もいて、一人ひとり強さが違って、いろんな面でサポートしてくれました。エジンバラの先生は本当にすごいと思います。
留学生の多さを活かした交流システム
ーー 伊藤さんが大学に関して特に面白いと思うところは何ですか?
「タンデム」というシステムがあるところです。外国語を勉強したいってなった時に利用する、大学のWebサイトです。例えば自分が日本語のネイティブスピーカーで、ドイツ語勉強したいですっていうプロフィールを入力するんです。そしたら、ドイツ人で、日本語を勉強したい人とマッチしてくれて、一緒に勉強できるっていうシステムです。
今も、中国語を忘れないように中国人のタンデムパートナーを見つけて、話す機会を作っています。タンデムはエジンバラの学生しか登録できないので安心ですしね。
ーー すごく良いシステムですね!他にイベントなどはあるんですか?
あとは、日本のサークルに近いかもしれないんですが、日本の生徒会みたいなところがタンデムカフェを開催するんです。今日は日本の日、中国の日、みたいな感じで、その言語を話せる人が大学のカフェに集まって、その言語で交流するイベントもあります。
エジンバラ大学は留学生が多いっていうのもあって、外国語やりたかったら簡単にネイティブスピーカーと出会えます。結構どの言語でも!
困った時は、助けてくれる場所がある
ーー その他に、留学生にとって頼れる施設やサービスなどはありますか?
「Advice Place」っていう場所があって、何か問題があったらいつでも行けます。留学生だけじゃなくて本科生でも誰でも利用できます。「学費が払えなくて困ってる」とか、「授業が難しくてついていけなくて困ってる」「友達関係で困ってる」といった相談ができます。
留学生として私が一番助かったのは、家探しの時です。賃貸契約をした際、それをAdvice Placeの人と一緒に確認してもらえるサービスがあって、変なところとかあったら教えてくれました。
ーー 生活面でもしっかりサポートしてもらえるのは心強いですね。
そうですね。エッセイとかも 「Proof Reading」というサービスがあって、内容は見てくれないですけど、英語が合っているか見てくれました。イギリス人の学生がボランティアでやってくれています。
海外だと、何が普通で何が普通じゃないのか、分からないことって多いじゃないですか。そういう点で、Advice Placeなどのサポートは生活関係においてすごい大きい存在です。メールでもサポートを受けられますし!
編集部コメント
今まで究めてきた言語学に、心理学という深みを与えるエジンバラ大学を選んだ伊藤さん。自分の中にしっかりとした軸をもっているからこそ選ぶことができた選択肢だったのではないでしょうか。
また、エジンバラ大学は留学生が多いことから、さまざまなサポートシステムのお話が並んだのがとても印象的です。本格的な授業と、安心のサポート体制が両立されているエジンバラ大学は、かなり魅力的な留学先。ぜひ候補に入れてみては?
今回紹介した学校の口コミ
名称 | University of Edinburgh(エディンバラ大学) |
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国・都市 | イギリス / スコットランド / エディンバラ |
学校形態 | 大学大学院 |
住所 | Old College, South Bridge, Newington, Edinburgh EH8 9YL イギリス |
電話番号 | +44 131 650 1000 |
公式サイト | http://www.ed.ac.uk/home |
口コミサイト | https://ablogg.jp/school/2415/ |
インタビュアー
佐藤果歩(さとうかほ)/早稲田大学3年/アブログインターン生
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