アメリカの博士課程は学費免除で生活費支給?博士課程の出願に必要なこと

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アメリカの博士課程と聞くと、とてもお金がかかりそうだし自分には関係ないと思う人も多いのではないでしょうか。ですが、実は経済的な援助が非常に充実しています。ここでは、そんなアメリカの博士課程について、その実態や入学に必要な5つのことを整理していきます。

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アメリカの博士課程とは

アメリカの博士課程は非常に専門的な研究を行う課程で、通常、修了までに4~8年ほどを要します。強い独自性が求められ、専門分野での博士論文と口頭試問を経ることで修了できます。

修了により得られるPh.D

ほとんどの場合、修了すると「Ph.D (Doctor of Philosophy)」の博士号が授与されます。Ph.Dの取得は非常に難しいことですが、手入れれば研究職だけでなく一流の民間企業など多くの選択肢からキャリアを選ぶことができます。

博士課程はどのくらいお金がかかるの?

基本的にアメリカの大学院では博士課程の学費は免除されます。日本でいう理系と一部の文系の大学院生は「 Research Assistant 」 や「 Teaching Assistant 」として働いて給料を得ることもできます。では実際にアメリカのQAサイト「Quora」にあった博士課程での経済的援助についての回答を見てみましょう

In the US, PhD programs (at least in science and engineering) provide full funding to admitted students regardless of nationality. This means tuition is fully paid (and you never see the bill) and there is a stipend to pay for living expenses. The stipend is a salary for research or teaching. Stipends vary a lot among universities and may or may not accurately reflect local living expenses.

quora - Is it rare for an international student to be funded 100% of a graduation program in the USA, by the university (tuition, living...)?

「アメリカでは、(少なくともサイエンスとエンジニアリングの)博士課程では、国籍にかかわらず入学許可者に対して全額の経済的支援が提供されます。つまり、学費が全額支払われ(請求書を見ることもない)、生活費に充てるための奨学金もあります。その奨学金は、研究や指導に対する給料です。奨学金は大学によって大きく異なり、地域の生活費を反映していたりしていなかったりします。」

アメリカの博士課程に進学するとなると、「将来社会へ貢献する人材」としてここまでの好待遇を受けられます。経済的な心配はまずいりません。

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博士課程に実際に入学するには?

アメリカにそんな経済援助があるなんて知らなかった!そんなアメリカの博士課程で勉強したい!でも一体どういうものが必要なのでしょうか。

ここではどの大学院への出願にも必要な5つの項目を挙げていきます。大学によっては他にも要求してくるところもあります。ちなみに多くの場合、日本では絶対条件の修士号は必要とされません。

1.GPA

学部生時代のGPAが3.5以上であることが目安です。「そんなの高すぎて無理!」と思った人も大丈夫。アメリカと日本の大学ではGPAの算出方法が違い、出願時にはアメリカ用に換算します。換算方法は大学によって様々ですが、多くの場合日本でのGPAより高く出ます。

参考記事

日米教育委員会のサイト

2.TOEFL iBT

非英語圏からアメリカなどへ留学する人の英語力を測る試験です。120点中100点あればまず安泰と言われています。

参考記事

TOEFLって何でそんなに種類あるの?iBT、iTP、PBT、CBPの違いを整理してみた

3.GRE

アメリカの大学院受験に必要なリーディング、数学、ライティングの試験です。大卒の英語ネイティブ向けの試験であるため、TOEFLよりも難易度は高いです。

参考記事

TOEFLより難しい?アメリカ大学院留学で必須のテスト「GRE」攻略法

4.志望理由書

自分がなぜその大学で勉強をしたいのかといった志望動機を書く必要があります(もちろん英語で)。Essay(エッセイ)とも呼ばれます。下記はQuoraに志望理由書について載っていたアドバイスです。

Personal Statement
1. Many schools tend to ignore these but there are some people that read them carefully
2. This could be the place where you differentiate yourself from others and could give you an advantage
3. Do not tell your life story, why you want to be a graduate student, kiss up to the faculty or school

quora - How do people get into graduate school?

志望理由書
1. 多くの学校はこれらを無視しがちですが注意深く読む人もいます。
2. ここでは自分を他人と差別化をし有利にすることもできます。
3. 自分の人生について語るのではありません。なぜ大学院生になりたいのかを書き、その学部や学校に媚びを売ってください。

5.推薦状(一般的には3通)

自分がどのような人物であるか、どういう点で優れているかを、指導教授などに書いてもらいます。Quoraでのコメントを見てみましょう。

Your Recommendation Letters
1. These matter a lot more than you think so get a letter from someone who knows you really well.
2. Stay in touch with your professors and get to know them and vice versa.

quora - How do people get into graduate school?

推薦状
1. これらは皆さんが考えている以上に重要なので自分のことを本当によく知っている人に書いてもらいましょう。
2. 教授と連絡を保って知ってもらいましょう。

博士課程の評価プロセスってどんな感じ?

では実際にはどのように評価されるのでしょうか。Quoraの文章を紹介します。

Basic Evaluation Process
1. Does the student possess any research experience?
2. Grades : GPA should be 3.5+
3. GRE: Like to see 90th percentile or higher

quora - How do people get into graduate school?

評価過程
1. 学生が何かしらの研究経験があるか
2. 成績:GPAが3.5以上である
3. GRE:90%以上

最後に

以上がアメリカの博士課程についての説明になります。とても手厚い経済的支援があることを初めて知った人も多いのではないでしょうか。僕はこの事実を知って、アメリカの博士課程へのハードル少し下がりました。皆さんも将来の選択肢の一つとしてぜひ考えてみてはいかがでしょうか。

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baoban
baoban

東京の大学生。8月からアメリカに交換留学。国際開発に携わりたい経済学部生。

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