日常会話の英語が聞き取れないのはナゼ?「省エネ発音」を克服する《モゴモゴバスター》
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英語をある程度頑張って勉強してきたという自負のあるアナタ。英字新聞や論文を読むのもある程度OK、英会話教室で話すのもOK、なのに、実際に海外メディアを視聴したり、海外に行ってみたりすると、英語が聞き取れなくて愕然とした経験はありませんか。それもそのはず、ネイティブ同士の、特にカジュアルな会話では、私たちが学んできたのとは全く違う発音で話されていると言っても過言ではないのです!特にアメリカ英語のカジュアルな日常会話で起こる音変化に着目した、おすすめのリスニング教材サイトをご紹介します。
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こんな経験はないでしょうか。
「海外ドラマの会話が字幕なしだとついていけない。」
「英語のニュースで、キャスターの英語は聞き取れても、街頭インタビューだと何を言ってるか全然分からない。」
「ラジオやリスニング教材で上達したはずなのに、実際に旅行に行ったら現地の人が言うことがさっぱり聞き取れなかった。」
あるいは、海外経験者ならば、
「英語での授業の内容はついていけるけど、休み時間にネイティブの学生同士の会話についていけない。」
「会社や取引先で仕事の話はできるけど、同僚との雑談が苦痛」
ある程度の文法や難しい単語をマスターして、ビジネス英語もそれなりにこなせても、一番カンタンな日常会話についていけないなんて、(そこそこプライドもあって)認めたくないでしょう。でもご安心ください、それはあなただけに限ったことではないのです。
幼少期に海外にいて耳が慣れている人などを除き、ある程度レベルが上がった英語学習者のほとんどが、こういったネイティブとの壁に直面しているのではないでしょうか。海外生活において、くだけた場面で相手とスムーズなコミュニケーションが取れないことはストレスや挫折にもつながりますし、実際に、留学や駐在をしても周囲と積極的にコミュニケーショできず、結局、英語もあまり上達しないまま帰国する例も少なくありません。
このような切実な悩みについて、豊富な例を交えて応えているのが、カジュアル英会話のリスニングに特化した《モゴモゴバスター》という教材のウェブサイトです。
アメリカ生活2年目を過ぎた頃の筆者は、まさに冒頭のような悩みを抱える日本人の一人で、上記のような問題を提唱している当サイトのオンライン広告を「どうせ他の英語教材と変わらないだろう」と半信半疑で覗いてみたのですが、かゆいところに手が届くように解説されていて、自分の壁を乗り越える大きなヒントと助けを与えられました。
モゴモゴバスター開発者・松尾さんが新しくパタプライングリッシュをリリース!
パタプライングリッシュ:パタプラは「チャンク」と「パターンプラクティス」に着目した、スピーキング特化のビジネス英語教材
実際のカジュアル英会話の発音とは
まず、次のサンプル音声に流れるカジュアルな会話文を、それぞれ ( ... )の部分 に注意しながら聞いてみてください。全て実際のシチュエーションに近いナチュラルスピードです。
※モゴモゴバスター様より許可を得て転載しています。
1 | ( ... ) nice holiday? |
2 | ( ... ) good time to talk about it. |
3 | ( ... ) making any sense? |
4 | ( ... ) you talked to? |
5 | ( ... ) that Internet auction site. |
6 | You really ( ... )? |
7 | ( ... ) with his money? |
8 | ( ... ) say to you? |
9 | I ( ... ) if I hadn't been in the park that day. |
10 | A: ( ... ) realize ( ... ) succeeded without Sue's help? B: I know. ( ... ) enough. |
11 | A: Beth ( ... ) about you. B: Oh yeah? ( ... )? A: ( ... ) used to go out with our boss' sister. B: Uh-oh...( ... )? |
いかがでしょうか。よほど耳が慣れていない限り、半分以上聞き取れなかった方がほとんどではないでしょうか。
それでは、下記の解答を見ながら、同じサンプル音声をもう一度聞いてみてください。
1 | (Did you have a) nice holiday? よい休みだった? |
2 | (This is not a) good time to talk about it. その話するの、今はマズイ。 |
3 | (Am I) making any sense? 私の言ってること、わかる?(変かな?) |
4 | (Is that who) you talked to? 君が話した相手ってのは、その人? |
5 | (Look what I got from) that Internet auction site. 見て、あのネットオークションサイトで手に入れたの。 |
6 | You really (want it)? ホントに、それが欲しいの? |
7 | (What did you do) with his money? あなた、彼のお金をどうしたのよ? |
8 | (What did he) say to you? 彼は君に何て言った? |
9 | I (wouldn't have met you) if I hadn't been in the park that day. あの日公園にいなかったら、あなたと出会わなかったわ。 |
10 | A: (Do you) realize (you couldn't have) succeeded without Sue's help? B: I know. (I can't thank her) enough. A: スーの援助がなかったら成功しなかったってあなた、わかってるの? B: うん、そうさ。お礼のしようもないよ。 |
11 | A: Beth (told me something interesting) about you. B: Oh yeah? (What did she tell you)? A: (That you) used to go out with our boss' sister. B: Uh-oh...(How did she find that out)? A: ベスがあなたの事で面白い事言ってた。 B: へえ、そう?何だって? A: 私達のボスの妹と、つき合ってたって。 B: おっと、、、なんで分かったんだろ? |
思わず「もっとはっきり、ゆっくり発音して!」と叫びたくなってしまいます(笑)。特に ( ... ) の中にあるような箇所が聞き取れず、それがスムーズなリスニングやコミュニケーションを妨げる要因にもなっているようなのです。
カジュアル英会話で多用される「省エネ発音」の存在
このようなカジュアルな英会話の中で現れる音変化を、モゴモゴバスターでは「省エネ発音」と呼び、この存在を認識して効率よく学ぶことこそ、ネイティブな日常会話のリスニングを攻略する近道だとしています。
例えば、日本語でもくだけた話し言葉では、「雨が降っていますね」→「雨降ってるね」、「あたたかい」→「あったかい」、「〜です」→「〜っす」などと、発音・形が省略されて変化することがあります。そのため、外国人の日本語学習者などは、いくら教室で丁寧な文法とはっきりした発音を習っても、実生活で私たちが普通に会話するのを聞いて「日本人の話す日本語は早い」と嘆いています。
同じ現象が、英語ネイティブの日常会話でも起こっていると言えます。くだけた会話の中でいちいちはっきり発音するのはわずわらしいので、実際には省略して変化した発音で話しているのです。
例えば、モゴモゴバスターで紹介されている例を挙げると、次のような音変化が起こって時に全く違うように聞こえます。
■ Did she ⇒ 「d'チー(d'chee)」、ときには「チー(chee)」
■ Would he ⇒ would'e (ウディ)
■ where to ⇒ were do (ゥワールー または ゥワードゥ)
■ if we ⇒ 'fウィ
■ tell him ⇒ tell'im (テリm)
こういったくだけた発音の変化は、日本の英語教育の中では通常トリビア的に「wanna」「gonna」などの例が取り上げられるくらいでほとんど扱われませんが、実際の会話はこんな「省エネ発音」だらけということです。
筆者はこの解説を読んで、目ならぬ「耳からウロコ」が100枚くらい落ちました(笑)。それまでネイティブのなんとなくはっきりしない発音にうすうす感づいてはいたものの、一生懸命自分の耳に慣れた"正しい"音にこだわって聞き取ろう、しゃべろうとしていたのです。
「発音違ってんだったらそりゃ何言ってっかわかんないっすもんね〜!」
↓
「発音が違っているのだったらそれは何を言っているかわからないですものね。」
かなりくだけて書きましたが、このくらい、実際の口語と普段の学習で耳にする英語はギャップがあるのだと思います。
なので、モゴモゴバスターの言葉を借りれば”折り目正しい”英語では、いつまで経っても「省エネ発音」の音の処理が追いつかないまま、ネイティブ会話の波に乗れないでいるのです。
「省エネ発音」を解剖する
逆に、こういう音変化の仕組みやパターンを知って耳を慣らす範囲を広げ、自分も真似をすることで、自分の発音をネイティブに近づけつつ、カジュアルに話されている英語のリスニング力を飛躍的に向上させることも不可能ではないと言えます。NHKラジオ『入門ビジネス英語』講師の柴田真一氏が仰っているように、「自分が話せる言葉は聞き取れる」からです。
次のサンプルでは、はっきりした発音と、「省エネ発音」を交互に聞くことができます。再び( ... )部分に注意して違いを聞き、そして真似して発音してみましょう。
1. ( ... ) me.
答え:(Listen to) me. -- 「to」のt音が弱くなって、前の音に引っ張られる。
2. I'll look ( ... ) it.
答え:I'll look (into) it. -- 上記と同じく「into」のt音が弱くなって「インヌ」のように聞こえる。なお、「Look into ~」で「〜について調べます/見てみます」という意味の慣用句だと知っておくこともリスニング上のヒントになる。
3. ( ... ) always look that happy?
答え:(Does he) always look that happy? -- 「Does」の「oe」部分はほとんど省略されて、「ts'ee(ツィー)」のように聞こえる。
その他にも、モゴモゴバスターの無料サンプルレッスンでは豊富な例が載っています。このように、音の変化を一つ一つ解剖してパタンを学習していくことで、耳を訓練していけるのです。
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「省エネ発音」の壁を超えて
さらに言えば、この「省エネ発音」をマスターして自然にカジュアル会話ができるようになることは、ネイティブのアメリカ人と人間関係の距離を縮めることにもつながります。
特にアメリカでは、ビジネスシーンにおいても世間話・自分のプライベートな話から入ることが少なくないですし、知らない人同士を交えてのパーティも多いです。普段でも、タクシーの運転手や店員さん、エレベーターや道で会った知らない人までベラベラ話しかけてきます(笑)。友だちができたらなおさら、相手に気を使わせずにいろいろな話をして親しくなりたいと思うでしょう。
筆者も「省エネ発音」に気をつけて意識し始めたことで、そういったシーンや冒頭に上げたシチュエーションでのストレスが減り、周囲とのコミュニケーションも改善したように思います。
留学の実体験から生まれた《モゴモゴバスター》
モゴモゴバスターの教材・サイト開発者である松尾光治さんも、ご自身のアメリカ留学当初にこの「省エネ発音」でつまづいた経験があり、その存在に気づいてからは、(まだDVDやYouTubeもない時代に)テレビドラマや映画の音声をカセットに録音してテープが擦り切れるまで聞き、それでもわからない部分をネイティブの友人たちに聞いて覚えていったという涙ぐましい努力をしたそうです。
松尾さん曰く、「アメリカにいれば自然に英語がうまくなる」というのは間違った先入観で、それなりの努力、特にカジュアルな会話のリスニング力をつけるには、文全体を聞いて大意をつかむだけではなく、はっきりしない音そのものを覚えて聞き分けられるようにする「精聴」型の訓練が必要だとのこと。
以来、アメリカに25年以上在住され、日系英会話スクールの教務主任を務め、ビジネスパーソンや翻訳家としても活躍してきた傍ら、オリジナルの教材開発やメルマガを発信し、一人でも多くの日本語学習者にカジュアルな生の英語を理解できる喜びを届けていらっしゃいます。
開発者・松尾光治さんからのメッセージ
- 開発者の松尾さん
モゴモゴバスター教材の価格は$59で、ウェブサイトにログインしていつでも期限なく繰り返し学習することができ、学習サポートの定期メール付、またメールでの質問サポートも1年間受けられます。(詳細は、ウェブサイトにてご確認ください。)
最後に
現在アメリカに滞在中の方も、これからアメリカ生活・滞在に向けて準備している方も、是非この、分かれば"耳からウロコ"の「省エネ発音」に注目していただき、モゴモゴバスターや海外ドラマなどを活用してカジュアル会話を楽しんで学びながら、現地の人とたくさん話して触れ合い、充実した経験をされることを願っています。
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この記事を書いた人
会社員生活の傍らNY留学の夢をかなえるべく2012年に渡米。ニューヨーク市立大学バルーク校MBA修了。2017年7月よりロンドンに移住。まだまだ知らないヨーロッパのダイナミクスと魅力を発見する日々です。
https://twitter.com/Sattyshamrock
現在アメリカと深くかかわっている人はもちろん、留学中、あるいはこれから留学を目指す皆さんのように、将来アメリカという国と(直接・間接的に)かかわっていく可能性の高い人達には、特にこの教材を役立てて頂きたいと思います。より深いコミュニケーションができることで、草の根レベルで米国社会に良い影響を与えていく日本人が増えるからです。
「日本人」というアイデンティティにこだわりすぎるわけではありませんが、日本人だからこそ、アメリカの文化や社会に貢献できることはたくさんあると感じます。
大げさなことを言えば、それが巡り巡って日本や世界に対する貢献になると思います。