アメリカの交通事故体験談 ストレスな事故処理と手続き
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私は在米して16年間のうち、三回、交通事故に出くわしたことがあります。すべて私の過失ではありませんが、どれも事故処理に苦労しました。今回は私の体験談を踏まえて交通事故とその後の手続きについてお伝えします。
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私は在米して16年間のうち、車を運転中に三回、交通事故に遭いました。すべて私の過失ではありませんが、どれも事故処理に苦労しました。そこで今回は、交通事故とその処理における体験談から、アメリカでの交通事故について書きます。
実際に遭った3回の交通事故
一回目の交通事故
大学院生時代、寮の敷地を通った際、駐車場から出てきた車に側面衝突される。相手は無保険(ミシガン州では違法)。ドライバーの女性がデートに行こうと浮かれて後ろを見ずに車を発進。偶然後ろを通った私がぶつけらる。
二回目の交通事故
大雨の真夜中、対向車が突然、私の車線に侵入。なぜか私は第六感でその車に注意がいっていたが、ギリギリよけきれず車の左側面は傷だらけに。相手は逃走。おそらく相手は酒酔い運転か。
三回目の交通事故
真冬、赤信号で停車中、後ろを走るダンプトラックが雪でスリップ。そのまま停車しきれず、私に追突。買って半年の新車がオカマを掘られる。
今思い出しても、どの事故も避けきれるものではありませんでした。いずれの事故でも怪我を負うことがなかったのが不幸中の幸いです。
事故後のストレスな手続き
アメリカは車社会ゆえ、タバコを買いに行くのも車が必要とされます。万が一、交通事故に遭ってしまった際は、一般的に下記の手続きを取ります。
1.警察からPolice Reportなる事故報告書をもらう
事故直後、相手の車とともに警察に連絡。事故の状況を報告。相手の車が逃走、自分が運転できる場合は最寄りの警察署に行っても良い。警察にPolice Reportなる事故報告書を書いてもらい、後日どのサイトにアップロードされるのかなど書いた半券をもらう。
2.車の保険会社に連絡
病院に行かなくていい場合は、自宅に戻り、車の保険会社に連絡。保険会社から事故の状況の質問。けが人の有無、車の破損状況、場所時間、警察に連絡したのかなど質問をされる。
3.車を修理に出す(車の修理が必要な場合)
保険会社から指定された修理工場に行く。見積をもらい保険会社の審査を待つ。見積が通り次第、車の修理となる。修理の間は、保険会社にレンタカーの手配もしてもらうことが多い。
4.車の受け取りとDeductibleを支払う(車を修理に出した場合)
修理工場から連絡を受け、車を受け取る。支払いは保険会社からの直接支払いになっていることが多い。
修理費の支払いについて、多くの場合は「Deductible」と呼ばれる加入者が保険適用前に一部の金額を支払う必要があります。私の場合、三回目の事故では、修理費3千ドルのうちDeductible$500は自分で支払いました。
※Deductibleの仕組みついては「「LA発!超簡単、アメリカの医療保険」のブログ記事に解説がありました。
以上の手続きが必要になります。
書き出してしまうと簡単に見えますが、実際に対応すると、車の保険会社へ連絡、修理工場とスケジュールの打ち合わせ、修理工場からレンタカー店までの足の手配、など結構ストレスのかかる厄介な作業です。車がないとどこにも行けない社会である分、車の修理は意外と大問題なのです。
警察への連絡、保険会社への連絡は電話で行われます。もちろんすべてのやり取りは英語で行われるため、渡米して間もない日本人の場合、満足に説明ができないことが多いです。
車社会のアメリカでは近場の飲み屋にも車で行くケースがあります。もちろん飲酒運転は禁止です。よって、飲酒後にぶつけられた場合、警察にも連絡ができず、かといって事故を放置できないという困った状況になり得ます。お酒が好きな方には過酷な環境と言ってもいいかもしれません。
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事故後に保管しておきたい大切な書類
事故後、大切に保管しておきたい書類が幾つかあります。「Police Report」と「車の修理工場のレシート」です。
アメリカでは自動車保険の契約は最大で半年です。更新の度に料金がやや増えていくのが通常です。費用を節約したい場合、半年毎に保険会社を変更する必要があります。
保険会社を切り替える際に、過去の事故の有無について確認があります。事故歴が多ければ当然見積は高額になります。Police Reportを見せて自分に過失がないことを主張し、料金を下げてもらう必要があります。
修理のレシートは、Lifetime Warrantyを謳っており、修理後に自動車に不具合が見つかった際、無料で修理をしてもらえる証明になります。ぜひ保存しておきましょう。
最後に
車中には必ず、車の登録証ならびに保険証を常備しておきましょう。失効日を確認し、失効する前にかならず更新し、手抜かりのないようにしたいものです。
アメリカではごく大都市の一部を除いて公共機関が発達しておらず、車での移動が当たり前です。いつ起きるとも分からない事故に備えて、準備しておきましょう。
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この記事を書いた人
初めまして!日本の大学を卒業した後、米国の大学院に留学し漂流し続けること10数年。今年で米国生活16年目になります。お笑い好きの40男が加齢臭を漂わしながら、ミシガン州デトロイト近郊から海外生活と留学の知恵や経験をお届けします。