「トビタテ!留学JAPAN」合格者の共通点とは?ーートビタテ広報担当者にインタビュー

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今回は文部科学省が官民協働で取り組む「トビタテ!留学JAPAN(以下、トビタテ)」広報担当の西川さんにお話を伺いました。大学生、大学院生がトビタテに合格するためのポイントや合格者の共通点とは?書類選考から面接対策まで、応募者必読です。

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トビタテが考える「実践活動」とは

ーー トビタテでは、選考の段階から「実践活動」を非常に重視していると思うのですが、そこまで「実践活動」にこだわる理由はなんですか?

まず、トビタテの言う「実践活動」とは何か説明すると、「現地の社会と直接触れ合い、飛び込んで、揉まれる活動」です。学校はあくまでもお金を払って教育を受ける、お客さんの立場ですよね。そうではなくて、現地の異文化の中で自分の力をどう発揮するか、そういったチャレンジをしてほしい想いがあり、重視しています。

日本は空気を読む、ハイコンテクスト社会とよく言われますが、海外では言葉にしないと伝わらないこともあります。価値観が違う人たちの中で自分の考えや、やりたいことを伝え、情報を収集する力は大人になってからも非常に重要な力です。こういった経験は学校の教室内だけでは足りないのではないかと考えています。現地に飛び込んで何かしら自分の将来につながる活動をやってほしいです。

ーー トビタテでは「グローバル人材の育成」が大きな目的として掲げられていますが、西川さんが考える「グローバル人材」とはどのような人材ですか?

グローバル人材の定義については色々なところで議論になっており一つの正解はないと思うので、あくまで私の見解ですが、グローバルな環境の中で自分の強みを発揮できる人だと思います。周りの人の価値観、言葉が違う中でも能力を100%発揮し強みを活かして、価値を提供できる人がグローバル人材ではないでしょうか。

書類作成と面接のポイント

トビタテ!留学JAPAN」の広報担当者様にインタビューする様子

ーー 実は私もトビタテの面接を受けたのですが、応募者の皆さんの個性が非常に強いなと感じました。一次審査の書類作成の上で、ここだけは押さえてほしい!というポイントはありますか?

応募書類は書く項目が多いですが、「いかに自分が応援するに足りるポテンシャルのある人材か」を相手に伝えることが必要だと思います。学生時代からすでに出来上がっている人がいないのは大前提ですが、例えば「子ども時代にこんなことがあって、それを打開したくて今はこう考えている」などの具体的なエピソードや、「こういうニュースを見て、自分はこうなりたいと思った」などの自分なりの経験に基づく人間性、なりたい姿、留学の必要性、その後社会にどう貢献するか、などをストーリーとして語れることが大切です。

そのために自己分析はもちろん必要ですが、それが独りよがりになっていないか、一貫性があるか、などフィードバックを周りの人からもらうことで、より客観的な意見が得られると思います。ある合格者は、性別や年齢の違う10名からフィードバックをもらって、そこから自分でアドバイスを取捨選択し、書類をブラッシュアップしたと言っていました。色々な人から助言をもらっても、結果的には自分が選択しているので自分らしさが残りますし、こういった方法はいいと思います。

ーー 二次審査の面接はいかがですか?

面接では書類を作る過程で見えてきた想いをしっかり伝えられるように練習をするといいと思います。緊張や少し突っ込んだ質問に動揺してしまい、せっかくの留学に対する想いを上手く伝えられなかった、というのはとてももったいないです。色々な人に話してみて、ちゃんと伝わっているか、また厳しい質問をされてもきちんと答えられるか、を対策しておくことをお勧めします。

あとはとにかく純粋に「留学に行きたい」という熱量を伝えることが重要です。面接官は、このトビタテのプロジェクトを支援してくださっている企業の人事の方です。自分たちが働いて得た利益を若い人たちに投資する上で、未来の日本に何か還元してくれそうなエネルギーをもっているかを見ているんですね。「いい子ちゃん」にならず自分の想いをぶつけて面接官を感動させるくらいの勢いで臨まれるといいと思います。

トビタテは何度でもチャレンジできるので、準備が整うまで待つのではなく、とりあえず受けてみるという気持ちでなるべく早く応募してほしいですね。

自分のやりたいことの「旗を立てる」

ーー 合格者の共通点はありますか?

自分のやりたいことや好きなことがハッキリしている人が多いです。正直、就活前の学生に将来やりたいことを明確にしろと求めるのは酷だと思うのですが、それまでの経験の中で自分なりの仮説を立てることが大事だと思います。将来何がやりたいかを分かっている人はトビタテ生でもわずかだと思うのですが、少しでも仮説を持っていればそれを目標に努力ができますし、「自分はこれがやりたい人間」と旗を立てることで周囲の人が協力しやすくなりますよね。例えばエジプトに興味あります!という人だったら、エジプトに関する情報がその人の元に集まってきたり、イベントに誘ってもらえたり、旗を立てることでチャンスが増えるんです。なので、自分がやりたいことの「旗を立ててみよう」ということがトビタテの応募書類のメッセージだと考えています。

実際エジプトに行ってみたら、予想と全然違って、そこで出会ったイギリス人に興味を持ったので次はイギリス行きます!でもいいんです。私たちは将来のことは自由としているので、実際に応募時から将来の夢が変わっているトビタテ生もたくさんいます。まずは興味のあることに没頭してみることが大切だと思います。

合格者は、そういったことができる人、そして自分のやりたいことを恥ずかしがらずに言える人が多いと感じます。やりたいことやアツい想いを周りに語ると「意識高〜い」と言われて話せなかったけど、トビタテ生となら朝まで語れるという話を合格者からよく聞きます。

ーー 私は最初に応募を考えたときに、正直トビタテの敷居が高いなと感じたのですが、その部分についてはどうお考えですか?

応募の段階で留学の目的、意欲を示せと高い要求であることは承知しているのですが、その分、学歴や語学力、学校の成績で一律の評価を下すことはしません。ただ目的意識や意欲において高いレベルを求めている結果、既に海外経験が豊富な人がいることも否めません。

そのために今年から、海外が初めての人に向けた「海外初チャレンジ応募枠」を設置しています。例えば、交換留学1年と海外インターンシップ半年の経験がある人と、海外旅行に1回だけ行ったことがある人、どちらがより具体的な留学計画を書けるかといったら、やはり前者になってしまいます。

そこで、留学計画は多少ふわっとしていて、3ヶ月未満の短期間だとしても、日本国内で何か頑張ってきた人や人物面でポテンシャルがある人を選べるように、そちらに審査の重きを置くようにしています。海外初チャレンジ応援枠は、第5期では全体の1割だったのですが、第6期からは全体の2割に増やしたので、ぜひ皆さんにもチャレンジしていただけたらと思います。

ーー なるほど!私の周りには、受からないだろうとそもそも出願を諦めてしまう人がいたのですが、そのような学生に向けて何かメッセージはありますか?

まずは自分の可能性に勝手にフタをせずに、できると信じてやってみることをお勧めしたいです。これまでの経験が少ないことよりも、自分のこれからへの想いを人に伝えるトライをしてほしいです。

実際に海外経験がなくて初めて留学に行く人も合格していますし、トビタテでは今まで何かスゴイことをやってきた経験がある人だけを求めているわけではありません。自分がやりたいという気持ちさえあれば、ハードルはそこまで高くないはずなんですよね。過去を気にするのではなく、自分がやりたいことを色々な人に話してエネルギーを高めていただけたらと思います。

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這い上がる経験が自信に繋がる

ーー 留学から帰ってきた学生の成長を感じるのはどんな時ですか?

みんな現地で色々な壁にぶつかっています。そこで負けずに乗り越えた経験によって、ストレス耐性が強くなり、困難に対して何ができるかという一歩進んだ考えができるようになって帰ってくる人が多い印象です。異文化のアウェイ環境でどうしようもできないところから這い上がる経験をすることが自信につながります。

ーー トビタテのコミュニティや日本代表プログラムや留学の魅力を人に伝える「エヴァンジェリスト」活動というのは初めから予期していたのですか?

トビタテ生によるコミュニティやエヴァンジェリスト活動をしてもらおうという大枠の構想はありましたが、トビタテハウストビタテジャーナルなどの具体的な取組み内容は予想以上のものです。私たちも、どんなプラットホームを作ったら、学生がコミュニティを形成しやすくなるのか探りながら日々取り組んでいます。トビタテ生のコミュニティをブランド化することで、留学することがカッコイイと思ってもらえたり、トビタテ生としての誇りをもってもらえたら嬉しいですね。

留学希望者にメッセージ

「トビタテ!留学JAPAN」広報担当の西川さんから留学希望者へのメッセージ

ーー では最後に、読者のみなさんにメッセージをお願いします!

かなり濃くて個性あふれる魅力的なコミュニティの一員になれるのがトビタテ!留学JAPAN日本代表プログラムのお金以上のメリットだと思うので、ぜひ皆さんに受けてみてほしいです。例え落ちてしまっても気づきはあると思いますし、受けて損することは何もありません!学生時代は一番留学しやすい時期ですし、特権だと思って、ぜひ学生のうちに一回は留学してほしいと思います。

編集部コメント

今回のインタビューを通して、改めて奨学金だけでなく全国に広がっているコミュニティがトビタテの最大の魅力だと感じました。応募を考えている人は、落ちることを恐れずにまずは挑戦してみることをお勧めします。

私はインタビュー前に選考を受けて、残念ながら今回トビタテに合格することはできなかったのですが、面接を受けるだけでも個性豊かな全国の学生との出会いがあり、刺激を受けました。ぜひ皆さんもトビタテの一員として世界に踏み出せるよう、準備を始めてみてはいかがでしょうか!

トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラムへの応募

現在、トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラムは第6期生を募集しています。応募期限は2016年10月24日まで。学校によって校内締切が異なるため、詳細は学校窓口にてご確認ください。
トビタテ!留学JAPAN公式ページ

インタビュアー

安彦海咲(あびこみさき)/神田外語大学4年/アブログインターン生

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THE RYUGAKU [ザ・留学] 編集部です。留学コニュニティサイト『アブログ』も運営しています。

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