英語が伸びる人と伸びない人の違いとは?【リスニング&発音編】
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以前筆者は日本で英語教師と外国人向けの日本語教師をしていました。そこでは、努力しているのに全然語学力が伸びなくて悩んでる生徒と、逆に短時間だけしか勉強せず、自分の趣味や友人との時間もたっぷりとっているのに、確実に成績を伸ばしていく生徒の二極化していく姿を見ました。彼らの違いとは一体何なのでしょうか?ここでは、英語の勉強を短期間で、最大効率で勉強する方法を複数回に分けてご紹介していきます。今回はリスニングと発音についてです。
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これまで、英語が伸びる人と伸びない人の違いについて、時間の使い方、効率の良い勉強方法、積極的に英語検定試験にチャレンジすることの重要性、文法の重要性についてご紹介してきましたが、今回は最終回。英語力をよりアップさせるために必要なリスニングと発音に関するお話です。
音の違いの認識
私が英語の教師をしていたとき、琴をやっていて音楽を聞くのが好きな生徒がいました。彼女は英語の単語テストや長文読解の成績が芳しくないときでも、いつもリスニングだけは90点〜満点の成績を取る子でした。逆に、単語や筆記はできてもリスニングが苦手という生徒もいました。
英語の勉強において、耳の元々良い人は圧倒的に有利です。英語のリスニングはただ漠然と何度も聞いているだけでは何時間勉強しようがなかなか伸びません。
理由を4つに分けて下記に詳しく説明します。
1.英語にはLinkingと言って音と音が繋がって消えてしまう音がある。
例えば「around the world」はそのまま発音すれば「アラウンド ザ ワールド」ですが、英語では「アラウンザワールド」と「d」が消えます。他にも「good day(グッド デイ)」も「グッディ」と音が繋がります。
音と音が繋がって消えてしまうことを理解するのに良い動画をご紹介します。
2.スペル通りに発音しない単語がある
「いとこ」を意味する「cousin」ですが「カズン」と発音します。これをスペル通りのアルファベット読みだと「コウジン」になってしまいます。日本語の漢字にも、秋刀魚や明後日、お神酒、雑魚、素人など、特殊な読み方があるのと同じように英語でもこのような単語が多くあります。
さらに、日本語にはカタカナ英語があるため、その知識が英語の正確な発音の妨げになったりします。例えば、日本語ではよく「アンチエイジング」と聞きますが、英語では「アンタイエイジング(anti-aging)」と発音します。
混沌としたという意味でよく使われる「カオス」も「ケイアス(chaos)」と発音します。トマトの「リコピン」も英語では「ライコピン(lycopene)」と発音します。
3.発音しない音がある
「かすかな」という意味の「subtle」はイギリス英語で「サトゥ」アメリカ英語で「サドゥ」と発音しますが、どちらとも「b」は入っていません。この音を「サイレントb」といいます。他にも「restaurant」も英語では「レストラン」と発音しますがこれも「サイレントt」です。
黙字(英語ではサイレントレターと言います。)についてまとめた動画をご紹介します。リスニングが苦手な人にはとても良くまとまった良い動画です。
4.そもそも元から日本人に聞こえない音がある
皆さんは幼いころABCの歌を両親や教師に聞かせてもらったことがあると思いますが、私が英語教師になりたての頃、LとRの発音や、VやWの発音をより良くするための特殊トレーニングを発音専門のネイティブスピーカーから受けました。
私がひとつひとつの単語を自分の舌で上手く発音できるようになってから、その音がよりリスニングや音楽から拾えるようになったと気が付いたときは驚きました。ここで重要なことは人間は自分が発音できない単語は脳で認識できない、つまり聞こえないのと同じことなのです。
疑問に思う方は試しに短い英文を聞いてみてディクテーション(書き取り)してみて下さい。自分がどれほどの単語や音を聞き洩らしているか認識できるでしょう。ディクテーションではこの無意識を意識に変えることができて、自分がどの音を漏らしやすかがわかるため、推測力も付き、リスニング力向上に効果があるのです。
【実践編】お金をかけずに英語のリスニング&発音力を改善する方法
LとR、VとWなどの発音について、お金をかけずに改善する最短の方法は子供の頃習ったABCの歌を毎日歌うことです。この際、上手くLとRの音が出ない人はインターネットで自分の舌が口の中でどこにあるべきかの図を確認してください。
その他、発音とリスニング力を改善する方法としては、リズミカルな歌を歌詞を見ながら何度も聞き、一緒に歌うと言うことです。これは私が英語教師をしていた頃、ネイティブスピーカーの講師が幼児クラスでやっていたことです。リッスン&リピートというシンプルな方法ですが、発音改善にすごく効果的です。
耳を鍛えたい方は1日5回くらい同じ曲を歌詞を見ながら聴き、どの箇所の音が繋がっているか意識して聞いてみて下さい。焦らず毎日コツコツ実践すると耳と舌が鍛えられて自分でも驚くほど発音が良くかっこよく英語を話せるようになりますよ。
まずは自分のお気に入りの洋楽の曲で挑戦してみましょう。以下のような和訳付きの動画を使うと、より効果的です。
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まとめ
以上、英語力アップに欠かせないリスニング&発音に関してのお話でした。しっかり聞き取りができる&正しい発音で話すことができると、より英語力がアップしますよ。まずは英語の曲を使ったトレーニングをおすすめします!
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この記事を書いた人
大学卒業後、イギリス・ケンブリッジへ二年間、語学留学をしました。帰国後は外資系の会社でワインコンサルタントをしていました。その時、出張先でアメリカ人の今の旦那と出会い、26歳でカリフォルニア、サン・ホセで結婚し、移住しました。
https://www.yogacatwine.page/