絶品のFish & Chipsはドラキュラの街に!?ヨークから日帰りで行ける旅先5選(後編)

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denisbin

イングランド北部に位置するヨークから日帰りで行ける旅先をヨーク大学に留学していた筆者がご紹介するシリーズの後編の記事です。今回は、荘厳な雰囲気が残るお城と石造りの橋が美しいナレスボロ(Knaresborough)、ショッピングで栄える街リーズ(Leeds)、そして小説「ドラキュラ」のモチーフとなった街ホイットビー(Whitby)です。今回もヨークから近い順にご紹介します。

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前編はこちら
貴族の邸宅?かつての温泉地?ヨークから日帰りで行ける旅先5選 (前編)

3.Knaresborough(ナレスボロ)

ナレスボロのシンボル、レンガ造りの橋
Tim Green

ナレスボロとは、ヨークから電車で30分ほどの距離にある小さな村です。古い歴史があるこの村には、現在でもお城や資料館、さらに美しい石造りの橋が残っています。

お城と資料館

お城の半分は破壊されています。荘厳な雰囲気が漂っています。
Robert Lowe

お城はほとんど壊れてしまっていますが、その横にある資料館はとても興味深いものを多数展示しています。例えば、当時ナレスボロ周辺に住んでいた人たちの暮らしを説明する展示があります。その中でも、当時の人々の寿命の短さにはとても驚きました。気になる方はぜひ、こちらの資料館に足を運んで確認してみてください。

Knaresborough Museum
住所:Castle Yard Knaresborough North Yorkshire HG5 8AS
電話:+44 1423 556188
時間:春、夏のみ開放
入場料:大人 £3.40/子ども £1.90
URL:https://www.harrogate.gov.uk/info/20153/knaresborough_castle_and_museum/880/knaresborough_castle_and_museum_opening_times_and_prices

美しい運河と石造りの橋

橋を拡大した様子。近くで見ると石でできているのがわかります。
Tim Green

この小さな村の中心にはRiver Niddという名の運河が流れています。船も出ていて、クルージングを楽しむこともできます。

また、この運河には大きな橋がかかっていることで有名です。この橋をヨーク方向へとつながる電車が渡り、今でも現役です。橋好きな筆者はここでたくさんの写真を撮りましたが、当日は雨だったため、別の写真でご紹介します。

4.Leeds(リーズ)

リーズの中心街の様子。あいにくこの日は雨でした。休日はとても賑わっている通りです。

リーズはヨークから電車で1時間、バスで1時間半ほどの距離にありアクセスがとても良い場所です。ロンドンへの格安夜行バスも出ていて、ヨークから電車で行くよりも安く行くことができます。

また、リーズはヨークよりも大きな街で、移民も多く住んでいます。夜遅くにならなければ治安も悪くないため、日帰りで買い物に行くのにぴったりの場所です。このように、リーズは同じヨークシャーにありながら、ヨークとは全く異なった雰囲気を楽しめます。

日本食が食べられる

リーズでは日本食を楽しめます。お弁当を販売しているお店もあるため、テイクアウトもできます。

ヨークではなかなか日本食を口にできないのですが、最近ではリーズに日本食レストランが開店し、日本の味を楽しめるようになりました。その中にはなんとテイクアウトできるお寿司を売っているお店もあるんです。ロンドンまで行かなくても手軽に故郷の味を食べられると日本人留学生の間でとても人気です。

ショッピングの街、リーズ

リーズの魅力は日本食だけではありません。リーズには映画館を併設した大きなショッピングモールがあり、週末は非常に賑わっています。ここにはApple Storeが入っていて、筆者が紅茶をパソコンにこぼしてしまったときに修理に行きました。ヨークには正規店がなかったため、わざわざリーズまで来ましたが、アクセスがいいため、急に困ったときにもすぐに行くことができました。

このように、リーズは商業の街として発展していて、ヨークシャーのなかでは最も賑わう街の1つです。ヨークにはないお店も多数あります。ぜひ、新しいお店に立ち寄ってみてください。

クリスマスの様子は...

リーズのクリスマスマーケットで売られていた小さなスノーマンの置物

また、クリスマスの時期のリーズは一段と魅力が増します。クリスマスマーケットが街の中心部に開かれ、イルミネーションが美しく輝きます。ヨークにもクリスマスマーケットは出店するのですが、あまり大規模ではありません。

マーケットにはクリスマスにまつわる小物や、クリスマスリース、毛織りのマフラーが販売されていて、子供のために移動式遊園地も来ています。もちろん、暖かいワインやソーセージ、プレッツェルなどもあり、夜の間もずっと楽しめます。この期間中はとても寒いですが、マーケットの雰囲気の中にいると、とても暖かい気持ちになり寒さも忘れてしまいます。

リーズに行くならクリスマスをお勧めします。ですが、他の時期でもショッピングを楽しめるのでいつ行っても、何度行っても新しい側面を見つけられます。

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5.Whitby(ホイットビー)

夜の灯りに照らされたホイットビーの町。アビーが丘の上に静かに佇む様子から怖そうな雰囲気が漂っています。
PROrawdonfox

ホイットビーへはヨークからバスでのアクセスが便利です。ヨークの駅前から大体2〜3時間ほど。ただし、バスのサービスは比較的早い時間で終了してしまうため、帰りのバスには注意が必要です。

ホイットビーまでのバス
Transdev Yorkshire Coastliner
URL:http://www.yorkbus.co.uk/times?routeID=2

Fish & Chipsがおいしい!

イギリスのビールとおいしそうなFish & Chipsのプレート

ホイットビーの魅力の1つは美味しいFish & Chipsが食べられるところです。もちろん、イギリス各地で食べられるFish & Chipsも美味しいのですが、ここで食べられるフィッシュ&チップスは新鮮な魚で作られているためより美味しくいただけます。特にお勧めなのはMag Pie Café(マグパイ・カフェ)というレストランで、いつも多くの人で賑わっています。

ここのお店のFish & Chipsはとても大きいため、子供用サイズを頼むか、小さめのサイズのFish & Chipsを注文することをお勧めします。また、食事の注文をするのと同時にエンドウ豆を潰したもの「mushy peas」を一緒に頼むともっと美味しくいただけます。「mushy peas」とモルト酢をかけて食べれば、気分はヨークっ子です。

ホイットビーに行ったら訪れたい、Fish & Chipsの専門店、マグパイカフェ
fairbrand

MagPie Cafe(マグパイ・カフェ)の情報
住所:14 Pier Road Whitby North Yorkshire YO21 3PU
電話:+44 1947 602058
時間:毎日 11.30am - 9:00pm
URL:http://www.magpiecafe.co.uk/cafe/#content

潮風の吹く古い町並み

アビーの反対側の丘には世界でも有名なクック船長の銅像が建てられています。
John Robinson

ホイットビーは漁師町として栄えてきました。その影響からか、街の丘には鯨の骨で作ったと言われるモニュメントがあります。そこには、あの有名なクック船長の銅像も飾られており、ホイットビーが漁師町であったことを象徴しています。

ホイットビーの町は石畳の坂に沿って建物が並び、建物と建物の間に小道があったりと、小さな街ならではの光景を楽しめます。筆者がホイットビーを訪れた時には、街の中心部にあった古いお店とお店の間にあった小さなガレージを見つけました。そこでは、老夫婦が綺麗な瀬戸物を作っていました。彼らとの会話も旅の思い出の1つになりました。

老夫婦が路地裏で作っていたプレート。あまりに可愛かったので筆者はお土産として買ってきました。

夏の海岸沿いは、海水浴を楽しむ人で賑わっています。日本よりも緯度が高いため海水浴には少し寒いような気がしますが、イギリス人の家族は海に入ってとても楽しそうです。また、海岸にはたくさんの海鳥もいるためお気に入りのフィッシュ&チップスを食べられてしまわないように注意が必要です。

アビーとは...?

ヘンリ8世によって破壊されてしまったホイットビー・アビー
Martyn Wright

街のはずれにある丘の上には、アビーと呼ばれる古い教会と修道院があります。建てられたのはなんと7世紀頃。ですがその後、イギリス国教会への改宗を理由に、ヘンリ8世によってこの修道院は破壊されてしまいました。そのため、現在では完全な形では残っていませんが、当時の重々しい雰囲気がその辺りに漂っています。

このアビーが立つ丘からホイットビーの街を一望できます。丘までは199段の階段で続いていて、翌日は筋肉痛必至ですが、美しい景色を見るためになら楽々と登ることができます。こちらは現在一般に開放されていて、誰でも自由に入場できます。

ホイットビー・アビーに関する情報
住所: Abbey Ln, Whitby YO22 4JT
電話:+44 370 333 1181
時間:月・火曜日 10:00 - 17:00/ 水〜日曜日 10:00 - 16:00
入場料:大人 £7.10/ 子ども £4.20
URL:http://www.english-heritage.org.uk/visit/places/whitby-abbey/

ドラキュラの町...?

ここホイットビーには、小説「ドラキュラ」の作者、Stoker(ストーカー)が船で立ち寄ったということでも有名です。彼はこの小説を書くときに、ホイットビーで当時から有名だった黒い石の宝石「jet」やアビーからインスピレーションを受けて、ホラー小説「ドラキュラ」を書き上げたと言われています。

街にはドラキュラをモチーフにしたお店がいくつかあり、ハロウィンにぴったりの雰囲気です。いつでもお店の前では怖い雰囲気の音楽が流れています。

参考ページ:HOW DRACULA CAME TO WHITBY

最後に

いかがでしょうか。前編と後編に分けてヨークから日帰りで行ける場所についてご紹介してきました。今回の記事では、古い小さな村のナレスボロ、近代的な雰囲気が漂うショッピングの町リーズ、そして絶品のフィッシュ&チップスをいただける漁師町ホイットビーについて書きました。ヨーク大学からどの場所もさほど遠い距離ではないので、ぜひ留学中に足を運んでみて下さい。

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この記事を書いた人

Mari
Mari

東京出身で、大学在籍5年目です。2015年の夏から約10ヶ月イギリスのヨーク大学に留学をしていました。趣味は留学中に始めたバイオリンと手芸です。よろしくお願いします!

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