【体験記】スペイン・マラガにて無料で資格を取得する方法

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留学と言えば何かとお金がかかると思いがちですが、そんなことはありません。筆者がスペインにて無料で資格を取得した方法をお伝えします。

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マラガの職業訓練施設「imfe」

ある日、銀行の支店長にクレジットカード作りたいと相談したところ「仕事をしてないとダメ」と言われてしまいました。なので、商売を始めたらカード作ってもいいか聞いたら「商売始めるの?いいわね!」と態度が急変。

でも、何から始めたらいいかわからないと言う私に彼女が書いてくれたメモは「imfe」という公共の職業訓練施設。幸い我が家から2分の距離なので、早速行ってみるとアポが必要とのこと。めげずにアポを取って再度訪問。「で、何をしたいの?」と相談員。

実は何も考えていなかったのですが「バーかな?」と答えると、バーなら市役所に行って、この資格が必要で、あなた外国人だけど居住許可はどうなってる?などと言いながら、弁護士さんの電話番号までメモして渡してくれました。

imfe ウェブサイト

さまざまな職業訓練を無料で受講可能

食品を扱うなら、この資格が必要と言われ隣の建物に案内されると、そこはどうやら資格を管理している部署の様子。「バーをやりたいって言ったらここに来るように言われたんですけど」と私のスペイン語はまるで子どものお使いレベルにも関わらず、今度はウェブサイトが書かれた紙を渡されました。

ウェブサイトにはいろいろな資格が乗っており、自分が募集の基準に満たされていれば登録するシステム。登録しておくと、後からSMSで「いついつの講座が受講できます」と連絡が忘れたころにやってきます。

ところがSMSが筆者に届いたのは講座の前夜。一緒に友人の分も登録しておいたのですが、なんと彼の電話にはSMSが届かず、大事なチャンスをフイにしてしまいました。

友人も同時に登録したと訴えても調べてもらえず、講習終了時のリストに彼の名前があったことに憤りすら感じましたが、スペインはそういう国。相手任せにはしてられません。連絡が来なかったら「どうなっているんだ」と積極的に動かないと置き去りにされることが多々あります。

ちなみに、資格の種類は豊富で、他にもネイリストやエアコン技師など期間や条件はまちまちで、年齢制限や期間が長いものもありました。

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MANIPULADOR DE ALIMENTOS(食品衛生責任者)の講習を受講

筆者は一日講習を受けて、講習最後に試験を受ければもらえる、日本で言う「食品衛生責任者」のような資格を取ることになりました。

25人程度の受講者が指定された会場に集まり、隣の人と5分間自己紹介をしあって、相手についてスピーチさせられます。筆者のスペイン語能力で地元民相手に自己紹介は無理、むしろスペイン語能力が低すぎて講習を受けさせてもらえなかったらどうしよう、と不安に。

幸い隣の若いお姉さんに「私、スペイン語は理解できるんだけど、とても恥ずかしがり屋で人前でうまく話せないの。」と助けを求め、彼女が私の分のスピーチもしてくれて事なきを得ました(笑)。

4時間の講習は一斉授業なので、聞いていれば大体わかります。スペインの食品基準の甘さも理解できたところで最後に試験。三択ですが、スペイン語が子ども以下レベルの筆者、単語がわからなくて適当に選択するしかありません。ダメ元だったので、また受ければいいやと投げやりに解答するも時間はギリギリでした。

答案用紙は全て回収された直後、なんと名前と点数を全員の前で読み上げるシステムで驚きました。内容的には相当簡単な試験だった上に、半分正答ならば合格という「受講さえすれば取れる資格」だったわけですが、筆者の名前は一番最後に読み上げられ、会場内の緊張もマックスに。最低点で合格を言い渡されたときはなぜか場内に拍手が(笑)。

後日、またしてもSMSで連絡が来て、最初に行った資格部署の建物で「Certificado de acreditacion de la formacion」をもらいました。これで、筆者は食品を扱う商売に従事できるそうです。

まとめ

いかがでしたか。恥を恐れなければ、何かは手に入ると実感した筆者です。スペインでは周りをうまく味方にして、窮地を切り抜けることができます。きちんとした身なりや、ときにはちょっとした賄賂(スモーカーが多いスペインではタバコやガム、寒い時は日本のカイロなど)なども役に立ちます。言葉ができなくても、コミュニケーション能力だけは日ごろから身に着けましょう。

ちなみに、講座の応募には居住許可証(NIE)と、住民登録(パドロン)が必要です。住民登録はお忘れなく。

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この記事を書いた人

bruja
bruja

スペインに親子留学をしたのがきっかけで、移住することに。1年近くいるのに、適当なスペイン語しか話せていません。それでも、スペインのいい加減なお国柄を最大限に利用して、楽しく自分らしく暮らしています。

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