海外生活での成長とは?海外留学や習いごとをするときにうまくやるコツ

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海外生活がうまくいかないことやストレスなどから、同じ国籍者同士で固まってしまうなど、殻に閉じこもってしまい結局何も得るものもないまま帰国をされてしまう方もいらっしゃいます。今回は、なぜそのようなことになるのかについて、アメリカ人の友人の話から得た考察と、そのようなことにならないよう、海外留学や習いごとをするときにうまくやるコツをお伝えします。

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留学先で同じ国籍者同士で固まる理由とは?

先日、私の友人の医師から面白い話を聞きました。彼女はアメリカ人ですが、カリブ海の某国の医学部で学位を取得した変わり種です。

当時すでに結婚していた彼女は医学部に通う傍ら一緒についてきたご主人と生活をしていたのですが、海外での生活を通じて大きく変化していく彼女についていけないご主人は、海外生活に嫌気がさし、途中で帰国。その後、彼女たちを離婚をするのですが、彼女はいまだに海外への関心が薄まらないようです。

先週末も私を呼び出し、一緒にブランチを食べました。

「ねー、ねー、ちょっと聞いてよ!」

彼女はブランチが出来上がるまでに私に話したいことがあるのか、身を乗り出してきます。何事かと思うと、癌の研究をしている勤め先に、中国から大量に研修目的で中国人医師が送られてきているとのこと。

彼女の研究室ではいわゆるアメリカ人は彼女だけで、彼女以外全員中国人。よって公用語が中国語化しており、意思疎通に問題が生じているとのこと。ことの事態に業を煮やした彼女の上司が「中国語禁止令」を発令したのですが、その上司より年上の中国人医師の赴任によって、その法令も実質無効になり、現在でも中国語が幅を利かせているそうなのです。

私は話を聞きながら、私の留学時代、日本人しか友達のいなかった日本人留学生の顔が数多く思い浮かびます。私が元留学生だったことを知っている彼女は、私の留学時代もそうだったのかと尋ねてくるので、私も「まあ個人差もあるけれど、大半の留学生は留学生の友達しかいないんじゃないかな?」と答えます。

かくいう私も現在ほど留学当時はアメリカ人の友人と呼べる相手は数多くなく、日本人留学生の友達の方が多くおりました。卒業して徐々にアメリカ人の友人は増え、現在ではアメリカ人の友人の方が圧倒的に多くなってしまったのです。

外国人と話が盛り上がらないのは言語のせいではなくバックグラウンドの違い

中国人たちと仲良くなりたい彼女は一緒にお昼などに行きたいそうなのですが、意味不明の言語でお互いしゃべりまくる中国人グループの輪に入れず、中国人は中国人だけでどこかの中華料理店で食べている様子に不満を述べます。

私の経験から言っても、個人差はあるといっても、一般的にアメリカに移住した日本人も、日本の文化を引きずり、在米1〜2年の方でもアメリカ人の友人はいない方は珍しくありません。

彼女は中国人と仲良くなるために、英語で話しかけるのですが、話題はかみ合わず、結局相手は中国コミュニティに戻ってしまうとのこと。私が笑いながら、

「英語力云々じゃなくて、話題が全然展開しないんだろ?」

というと、彼女は「Yes! Exactly!(そのとおり!)」と大きくうなずきます。彼らは医師ですから、中国でもエリートのはずです。またカルテなどを見る限り必要な英語力を持っているのですが、話がまったく通じない。

実はこれは話者同士の文化的なバックグラウンドが違うがゆえに起きる現象なのです。日本人どうしても、性格、職業、生まれ育ち、出身地、年齢などが違うと話が合わないことが多いように、外国人同士ですと、共通の話題がなく、話が展開しずらくなり、お通夜のように沈黙するような感じになることがままあるのです。

よって、よっぽどの相性の一致などが起きない限り、なかなか再度会いたいということにはつながらず、外国人側は自分の英語力に非を求め、自国文化の心地よさに満足してしまうことが多くなってしまうのです。

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海外生活での成長とは?

この「海外生活での個人の成長」ほど語るのにやっかいなテーマはありません。個人の性格、才能、環境、やる気などに大きく左右され、一概に海外で生活をしたからと言って本人が成長、変化するとは限りません。またその場に同伴者がいた場合、同伴者が新しい環境を嫌がる場合があり、自分との人間関係に支障をきたす場合が多いのです。

実際、彼女の以前の旦那さんも海外での生活を嫌がり、離婚に至ったと聞きます。

「前の旦那、シャイで現地の食べ物とか食べなかったんじゃない?」

と私が指摘をすると図星だったらしく、彼女は私の指摘が的中するのを不思議がります。実は、海外生活に適応できない男性のタイプに一定の型があり、人間関係の構築が苦手で引きこもり傾向があり、現地の食べ物を嫌い自国の食べ物だけを受け付ける、母国語が下手などの特徴が見受けられるかと思います。

彼女は多感な20代の時期に海外の医学校に通い、大きく成長していくにつれ、夫との仲に亀裂が入っていくようになりました。旦那がなぜ、アメリカにもあるサンドイッチチェーン店のSubwayにしか行きたがらないのか、彼女は理解はできませんし、家に引きこもり痩せていく本人を見ているのはいたたまれなく、帰国を促したのも私には理解できます。

結局、二人の足並みは再びそろうことなく離婚に至りますが、海外経験が他人との軋轢を引き起こすことは別に珍しい話ではありません。実は海外赴任をした場合も、家族内の個人レベルで成長の度合いが異なり、仕事のある旦那は現地に残るが、奥さんは帰国。現地の学校が好きな娘は現地にとどまり、年齢が低い弟は母親に伴って帰国、という例もなくはないのです。

習いごとや留学をするときのコツ

私は年齢を経るにつれて、留学や習いごと、新しいサークルに参加するコツを徐々につかんできました。習いごとや海外体験もみな、個人に成長や変化をもたらしうるという点では同じです。若い方に参考にしていただけたらと思います。

1.絶対に一人で参加する

これは海外での生活に不慣れな日本人がよくやることですが、英語の会話サークルなどに参加する際、同じ邦人の友人と一緒に行ってしまうのはよくありません。なぜなら自分は気に入っても相手が嫌がる可能性もあり、そこで軋轢が生じるからです。またせっかく環境を変えるためのサークルや勉強会であっても、日本人と一緒にいるのでは意味がありません。一人で参加しましょう。

2.もし可能ならば体験コースに参加する

留学でも英語学校でもそうですが、たいていはお金がかかります。よってお金を払った後にしまったと後悔する可能性を減らすため、英語学校でも見学させてもらいましょう。また留学だった場合、学生時代に一か月ほどの英語研修に行かせてもらうなど、事前に現場を見ておくことができると良いです。

長期留学をしてから海外での生活が自分には合わないことが分かったケースをいくつか知っていますが、皆、帰国後に留学時の体験は表に出しません。本当に自分に合うのか、お金を無駄にしないために、体験してみましょう。長期の留学を計画をしているのでしたら、まずは一か月だけ海外の英語学校に行ってみるのも有効な手段です。

3.当初に予定したコースを全部参加する

これは非常に私自身実感することですが、個人の成長には時間がかかるものです。まだ在米間もない日本人の方から、

「いやー、命かげろうさんみたいに、英語をかっこよくやってみたいですね!」

と、お世辞の言葉をあずかることもなくもないのですが、そうかといって、コメディクラブやお姉ちゃんのいるアメリカンバーにお連れするのも実はちょっと一考を要することなのです。

なぜなら、連れて行ったあと「やっぱりヤダ」ということで日本人コミュニティにお帰りになられる方も結構多くいらっしゃるからです。やっぱり人間は居心地の良い空間(comfort zone)を乗り越えていくのは難しいことなんだなとつくづく痛感します。

かくいう私もコメディクラブでのコメディの授業に初めて出た際、まったくついていけませんでした。当時すでに在米10年でしたからある程度英語力に自信はありましたが、まったく歯が立たず、楽しむべきコメディの劇も楽しめない苦痛の時間でした。

現在でも完璧ではありませんが、ある程度理解できるようになり楽しんでいますが、あの当時あきらめていたら、現在の私の英会話術はありえないでしょう。このことは医師の彼女が、次々とUpbeatのトピックを展開していく私の英語力を絶賛していますから、少しは説得力があろうかと思います。

4.本当にイヤだったら辞める

おそらく読者の皆さんも子供時代に色々な習いごとをさせられたと思います。またお子様に習いごとをさせている親御さんもいらっしゃるかと思います。私もピアノ、習字、水泳、英会話と色々させられてましたが、満足に身についておりません。かといってまたやりたいかといわれると、それほど興味もございません。

英会話は小学生時代にやっておりましたが、当時は英語なんて不要な言語をやる意味も分かりませんでしたし、私が英語を必死に勉強し始めたのは初めてイギリスに行った大学時代からの話です。つまり、すべてのことに「頑張る」なんて到底無理ですし、そういった人生を送ってこなかった親や私が、他人に「留学はいいものだから」と強制することは間違っていると思うのです。

留学は人生の必須項目ではなく、あくまでオプションです。海外に出なくても素晴らしい人生を送ることはできます。ですから、もし何かの習いごとをしてみてしばらく続けてもしっくりこなかったら、辞めても一切、問題ないと思います。

私はたまたま大学二年時にイギリスに短期留学をして、留学に大きな興味を抱きましたが、他の学生たちはそうでもなかったようです。いろいろ試してみて自分の可能性を押し広げるものに出会えたら、その人は幸せです。もしかしたら、大人になってから必要性が身に染みて何かを再開することもあるでしょうし、ないかもしれません。

こればかりは個人の人生がどのように展開するのかわかりませんから、一概に言えません。でも、留学をやめたとしても、その方の人生が暗転したわけではないことは申し上げておきます。

最後に

よく留学する理由に「自分探し」とか「英語力の向上」を挙げる方の声を聞きます。私としてはその理由もわからないでもないのですが、留学が必ずしも自分の肌に合うとは限りませんし、私自身、渡米直後の半年間は違和感が付きまとい、夜よく眠れなかったことを日記に書き残しています。

この違和感が消え、居心地がよくなるまで相当の時間がかかりますが、それまで我慢できるか否か。おそらくここに海外での生活を乗り越えられるか否かのポイントがあるのかなと考えています。

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この記事を書いた人

命かげろう
命かげろう

初めまして!日本の大学を卒業した後、米国の大学院に留学し漂流し続けること10数年。今年で米国生活16年目になります。お笑い好きの40男が加齢臭を漂わしながら、ミシガン州デトロイト近郊から海外生活と留学の知恵や経験をお届けします。