タイと日本の高校の違いとは?タイの高校潜入レポート
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筆者は仕事でタイの高校にお邪魔したのですが、日本の高校と比べるとずいぶん様子が違いました。今回はそんなタイの高校の様子についてお伝えします。
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タイは中高一貫校が多い
タイの義務教育は日本と同じで中学3年までです。高校も日本と同じ3年間ですが、タイの場合は中高一貫校であることがほとんどで、大抵の人が中学から高校まで同じ学校で学びます。
タイではM1からM3が中学、M4からM6が高校にあたります。M(モー)というのは、タイ語で中等教育のことを「มัธยมศึกษา(マッタヨムスクサー)」と呼び、最初の「ม(M)」の字を取って、中学1年生からM1(モー・ヌン)〜M3(モー・サーム)と呼びます。同様に高校生はM4〜M6と呼びます。
タイの学校は校則に厳しい
タイは幼稚園〜大学まで制服の着用が義務付けられています。男子は高校生まで坊主頭に半ズボン、女子であればオカッパ頭、もしくは髪の毛を束ねるか、三つ編みにして学校のリボンをつけなければいけません(学校によって若干違いがあります)。ミニスカートなんてもちろん論外です。
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曜日によって服装が決められている
タイの高校は何種類もの制服があり、日によって着るものをコロコロ変えなければなりません。例えば月曜日は国王が生まれた日なので黄色の服、火曜日はボーイ・ガールスカウト用の制服、水曜日は体操着、木曜日は式典があるからタイの民族衣装を着てくるなど、学校行事や科目などの影響で着るものが毎日変わります。(タイでは曜日の色が決められています。)
タイの高校の様子
登校〜挨拶、服装のチェック
タイの学生は治安のせいなのか、交通が不便だからなのか、単に過保護なのか、理由はわかりませんが、高校生であっても親が毎朝子供を学校まで送り届けます。そのため学校付近では毎朝渋滞が発生します。
学生は登校したらここで服装のチェックを受けます。ちょっとでも髪が長いとその場で容赦なくはさみで切られます。
朝礼の時間
この時間は国旗掲揚、国歌斉唱、読経、表彰や連絡事項伝達などを行います。朝礼が長くなると、1時間目の授業は短縮されます。そこがなんともタイらしいですね。
授業風景
基本的にタイの学校は教室は土足厳禁です(しかしなぜか教師は靴の着用はOKでした)。学校によっては廊下も靴を脱いで移動します。
今回は日本語を勉強しているクラスに特別にお邪魔しました。タイの高校では生徒が科目ごとに教室を移動します。椅子と机が並んでいる教室もありますが、このように床に座って勉強するタイプの教室も多いです。ちなみに一日の授業は大体8:00〜15:30頃まで行われます。
野良犬が至るところに!
タイ人は動物を可愛がるので校内に野良犬がいても追い出したりしません。みんなで可愛がります。これが何ともタイらしくていいですね。
休み時間がない!
タイの学校は休み時間や昼休みというものがありません。これは高校でも大学でも同じです。そのため、先生や生徒が授業に遅れてくるのは当たり前。先生方も大変多忙で授業、学校行事の準備、会議などスケジュールがパンパンに詰め込まれており、急に会議が発生したりすると時間がずらせないため、突然授業を休校にしたり自習にする、なんてことは日常茶飯事だそうです。
だからタイでは予定通りに物事が進まないのですね。と、心の中で納得。
まとめ
いかがでしたか?普段なかなか知ることができないタイの学校事情。日本の学校と比べるとずいぶんその文化や習慣に違いがありました。最近では日本からの交換留学生や日本人の先生方もよく見かけますので、皆様も留学する機会があったり、学校に就職を希望されていたら、ぜひ参考になさってください。
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この記事を書いた人
20代の半分以上をタイで過ごしたアラサー女子。タイのバンコクで留学、現地採用を経て、現在は駐在員として奮闘中。趣味はマラソンと食べ歩き。気になるスポットは自分の足で走って向かいます。