英語の「Hibachi」は鉄板焼き!?アメリカで英語になった日本の食べ物8選

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海外の日本食ブームは健在!それに伴い、アメリカでは色々な日本語の名前がそのまま英語になっています。「sushi」「tempura」「tofu」だけじゃない、アメリカのJapanese food事情をご紹介します。

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1. Mochi

もちの写真です

餅は"rice cake"と訳されますが、最近はそんなもったいつけた英語はいらないくらい、若者を中心に"mochi"が定着してきています。ただしいわゆる「餅」の範囲を超えて、大福や団子など含めてもち粉を使った菓子類の総称として使われているようです。例えば数年前からブームのフローズンヨーグルトのトッピングの求肥も"mochi"で、雪見大福みたいなアイス「Mochi ice cream」もポピュラーで人気スーパーTrader Joe'sでも売り出しています。製菓用の"mochiko"(もち粉)もスーパーで見かけるようになりました。

2. Edamame

枝豆の写真です

おつまみの定番である枝豆が、ニューヨークの居酒屋でも市民権を得ているのを目にした時には、遠い異国の地で懐かしい旧友の活躍を見た、そんな郷愁と眩しさを感じました。皮をむいた状態の冷凍食品も売っており、ミキサーでペースト状にして中東のHummus(ひよこ豆のペースト)風してパンにつけて食べたり、先述のTrader Joe'sではチップスになっていたりと、アメリカらしい自由なアレンジがなされています。

3. Panko

パン粉の写真です

ポルトガル語由来の「パン」はアメリカで通じなくても「パン粉」は通じるという妙。英語では"Bread crumbs"と言いますが、主に日本人が調理に使っていて、響きがいいから採用されたのでしょうか。こちらもGarlicやItalianフレーバーなど、様々なバラエティが売り出されています。

4. Kabocha

かぼちゃの写真です

ニューヨークのスーパーでは日本の緑のごつごつした皮のかぼちゃもよく見かけます。よく英訳される"Pumpkin"はシンデレラの馬車やハロウィンのJack O'Lanternになるようなオレンジ色のものを指し、その他のかぼちゃ・瓜類は"Squash"といいます。かぼちゃもsquashの部類でkabochaあるいはkabocha squashなどと呼ばれますが、ときどき派生してKabucha, Kobocha, Kabuchanなどとラベルのついたものも見かけます。

5. Shiitake

椎茸の写真です

椎茸(しいたけ)も日本やアジア独特の食品ですが、健康志向派の間ではきのこがブームなのか、最近ShiitakeやShimeji, Enoki, Maitakeなども知名度が上がってきているようです。興味深いのは、中国や韓国にも椎茸や豆腐などあるはずなのに、日本語の食材名が採用される傾向にあることです。発音のしやすさに加えて、日本からの移民の歴史の長さ、日本食人気の定着などが関係しているのだと思います。

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6. Napa

白菜の写真です

「菜っ葉」なんて、ずいぶん大雑把な!と、思わずのけぞりました。ズバリ、白菜のことです。白菜と響きの似ている”Bok choy”もありますが、こちらは青梗菜です。語源をたどると、中国語の「白菜」は青菜類の大区分の名称で、青梗菜はそのうち「小白菜」、私たちが白菜と呼んでいる大きいものは厳密には「大白菜」というのだそうです。ちなみに、西海岸のNapa Valleyに日本人の移民が多くそこで栽培されていたから、という説があるのですが、それはガセだそうです。

7. Fuyu

柿の写真です

木枯らしのすさぶ頃、おなじみの柿が堂々とFuyuとして八百屋の店頭に並んでいました。思わず「冬」のことかと思ってしまいましたが、柿の品種である富有 (ふゆう) 柿のことだそうです。英語名はPersimmonなので正式には「Fuyu Persimmon」なのですが、もともと柿がアメリカで一般的でないのもあり、Fuyuの名称で出回っているのも見かけます。

8. Hibachi

鉄板焼きの写真です
flickr

「火鉢」といえば昔話で餅を焼くイメージですが、アメリカの日本食レストランでよく目にする料理名で、実は「鉄板焼き」のことです。同じ料理でもオーストラリアでは「Teppanyaki」という名前が定着していたので、アメリカ独自の進化だと思われます。シェフのパフォーマンス満載の鉄板焼きレストランを最初に広めたのは、1964年にニューヨークに開業したBenihanaですが、どうやらそれ以前に知られていた炭火焼の小さい網焼きコンロであるhibachi(正確に言えば「七輪」なのですが)と鉄板焼きが混同された模様。"Japanese steakhouse"の代名詞としてアメリカ人に人気です。

番外編1. Santoku

包丁の写真です
Wikimedia Commons

アメリカに来てまず焦ったのが、切れる包丁がないことでした。(肉用・野菜用・果物ナイフ…と数種類セットになっているものはあるのですが、切れ味が悪いし何よりかさばります。)日本の万能包丁のようなものはないのかー!と思って探したら、ありました。その名も"Santoku(三徳)"。日本の誇る卓越した刃物の技術が名前にも反映されていることを知り感動でした。アメリカで包丁に困ったら、是非”santoku knife”で探してみてください。

番外編2. Bento box

ランチボックスの写真です
flickr

筆者が大学生だった10年以上前には、アメリカ人学生との交流の際に昼食のお弁当を"boxed lunch"と言う呼び方をしていた気がしますが、今や"bento box"で通じます。「キャラ弁」のようなアイディアもシェアされています。小さな箱の中に色々な食材がぎっしり詰め込まれた日本のお母さん達の日々の工夫とクリエイティビティがアメリカでもリスペクトされていますね!

まとめ

上記以外にも、Izakaya, sake, ramenなど、たくさんの日本語の名前がアメリカに定着していっているのを見るにつけ、現地に住む日本人としては嬉しくありがたく、また日本とアメリカの関係・物や人の交流の歴史の長さや繋がりの深さにも感じ入ります。新し物好きなアメリカのダイナミックに変化していく食文化の中で、次はどんな日本語の食べ物が浸透していくのか、楽しみです。

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Sattyshamrock
Sattyshamrock

会社員生活の傍らNY留学の夢をかなえるべく2012年に渡米。ニューヨーク市立大学バルーク校MBA修了。2017年7月よりロンドンに移住。まだまだ知らないヨーロッパのダイナミクスと魅力を発見する日々です。

https://twitter.com/Sattyshamrock

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