イギリスで犯してしまいがちなマナー違反、対人関係で気を付けたいこと
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筆者はイギリスに住んで9年になりますが、住みはじめて最初の頃、イギリスでの「対人間においての距離」の捉え方がわからなかった私は沢山失敗をしてきました。そこで今回は、自分が失敗してきたことを含め、日本では普通に聞いていた質問が、イギリスでは対人関係に於いて失礼に当たることをご紹介します。
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初対面の人にいきなり出身や何人ですか?と訪ねるのは失礼
イギリスは植民地を世界中に持っていた歴史がありますので、そこには様々なルーツ、宗教の人がいます。さらに、イギリス人の中にも階級社会の名残から住み分けが未だにあります。ですから会っていきなり出身などを聞くのは相手の顔をしかめさせてしまいます。
「はじめまして、お会いできて嬉しいです」ときちんと挨拶し、会話が弾んできたら、「私は日本のどこどこから来ましたが、ご出身をうかがっても構いませんか。」とまずは自分から自己紹介をするのがマナーです。
またイギリスには様々な国の人が溢れていますから、あなたはイギリス人ですか?と言う質問もとてもRude(失礼)です。
イギリス人だけの話をしても、スコットランド人、ウェールズ人、イングランド人、彼らをまとめてBritishと称しているのです。ですが、皆それぞれ誇りを持っていますから、一般的にイギリスの人を話題にするときはBritish peopleと表現した方が良くて、使ってしまいがちなEnglish peopleと言う呼び方は相手がScottishかもしれないから避けた方が良いのです。
日本にいる私の友人は、「日本の人には必ずアメリカ人?って聞かれるの、イギリスから来たと言うと今度はロンドンですかって言われちゃうのよ、私はウェールズ出身のウェリッシュですって説明すると今度はじゃあイギリス人じゃないの?って聞かれちゃう。」と話していました。
結婚している女性にいきなり「ご主人のお仕事は何ですか?」と言う質問はNG
日本でもこれは当たり前ですが、個人主義のイギリスで、女性に歳を聞いたり、出身大学を聞いたり、仕事の時給やサラリーの話はもっての他、更には外見の話を持ち出すなんてあり得ません。夫が日本に行った際には、私の知り合いが挨拶のように「モモグラモさん、太った?」、「痩せた?」と聞くのにビックリしていました。
「あなたの奥さんキュートですね。」と言われたのも不思議だったそうです。私は40歳過ぎていますから、Cuteと言う表現は、子供や動物に対しては使いますが、可愛いと言うのは女性に対しての褒め言葉には適していない場合が多いのです。こちらの女性はみな10代でもどれだけ大人っぽく見えるか、振る舞えるかと努力をしています。可愛いよりも、「Beautiful」、「Gorgeous」を、可愛いと感じたらイギリスお得意の、何にでも使える「Lovely」を使えば良いのです。
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イギリスで奇妙な質問ナンバー1は「血液型について」
最後に「何で日本の方はこれを知りたがるの?」と筆者の友人や家族が奇妙に思う質問ナンバー1をご紹介します。それは「あなたの血液型は何?」と言うものだそうです。確かに私も最初夫に聞きました。彼は「ん?知らない。」と、不思議な顔をしていましたが、血液型を知らない人もこちらでは多いのです。何でそれが重要なのかと物凄く奇妙に見えるそうです。
まとめ
パーソナルなことをとても大事にする、そして保守的なイギリス人ですから、最初は冷たく気難しく感じるかもしれません。ですが、相手のスペースを尊敬しながらお付き合いをしていけばきっと向こうから色々と話してくれるようになります。イギリスの方が心を開いてくれたときはあなたにももちろん好意や尊敬を持っているのですから、そこから生まれる友情関係はきっと一生のものになりますよ。
どうぞ、たくさんの出会いを経験してすばらしい思い出をいっぱい作ってくださいね!イギリスから皆様の留学生活を応援しています!
Have a lovely day!
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この記事を書いた人
イギリスのロンドンはウィンブルドンに住んで9年目です。元ハリーポッターに出演していた夫(南アとオランダのダブル国籍です)と二人暮らしです。私がいっぱい涙が出るくらい恥ずかしい思いをしつつ経験してきた生活の知恵、英語の言い回し、イギリスの穴場やこぼれ話をお届けできたら嬉しいです。またBAFTAの試写会でのセレブリティーの写真もご紹介できたらと思います。