アメリカ発のイタリア料理?「イタロ・アメリカーナ」のメニュー6選

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カリフォルニアロールなど、日本にも海外発の日本食があるように、イタリアにも海外発のイタリア料理がたくさんあるのをご存知ですか?中でもアメリカ発のものは、イタリア国内でも「Cucina italoamericana(クッチーナ・イタロアメリカーナ)」と呼ばれ、定着しているものもいくつか存在します。ここではそんなクッチーナ・イタロアメリカーナについてご紹介します。

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Cucina italoamericana(クッチーナ・イタロアメリカーナ)とは?

Cucina italoamericana(クッチーナ・イタロアメリカーナ)とは、直訳は「イタリア・アメリカ料理」です。主に1800年頃アメリカへ渡ったイタリア人たちが、現地の食材や文化などを取り入れながら考案したレシピを中心に構成されています。

移民は特にナポリやシチリアなどの南部出身者が多く、主にアメリカ東海岸に渡ったため、レシピの多くはアメリカ東海岸を中心に、南イタリアのエッセンスを色濃く反映したものが主流です。

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代表的なクッチーナ・イタロアメリカーナ

それでは、代表的なクッチーナ・イタロアメリカーナをご紹介していきます。

1.ラザニア

ラザニアはれっきとしたイタリア料理ですが、もともとはただの平打ちパスタ麺を差す言葉だったものが、アメリカに渡って以降、現在のようなミートソースやホワイトソースが加わったオーブン料理の名前へと変化を遂げました。

現在では「パスタ生地が波打っていたらアメリカ版!そうでなければイタリア版!」と区別することが多いそうです。確かにイタリアでは波打っている麺を使ったラザニアを見かけません。

いまでもイタリアでは、他国ではなかなかお目にかかることのできない昔ながらのラザニアレシピを食べられる店もありますので、イタリアに来た際は是非チェックしてみてください。

2.ピザ

イタリアの国民食「ピザ」も、アメリカに渡ったイタリア人移民たちの間で改良に改良が重ねられ、今日まで独特な文化を育んできました。

主に東海岸を中心に伝わったピザは、初期の頃はイタリア移民たちだけが好んで食べる物だったそう。それが、戦後、イタリアに駐留していたアメリカ人たちが現地で盛んに食べるようになったことがきっかけで、一般家庭へも一気に普及していきました。

タバスコをたっぷりかけていただく具沢山のピザや、タルト生地をお皿に見立てて焼いたシカゴのディープディッシュピザなどは、残念ながらイタリアでは滅多にお目にかかることはできませんが、アメリカ旅行に行くイタリア人たちは皆食べるのを楽しみにしています。

3.マック・アンド・チーズ

茹でたマカロニ(通称:マック)をチーズと絡めて食べるマック・アンド・チーズは、イタリアでも英語名がそのままレシピの名前として浸透しています。

マック・アンド・チーズも移民発のレシピかと思いきや、こちらはなんと米大統領がイタリアで購入したパスタマシーンを使って作ったレシピが起源なのだとか!意外にもイタリア人にもウケが良く、キャンプ飯としてアウトドアで食べることも多いです。

4.ムフレッタ

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Up there in the top 3 sandwiches in 28 years @centralgrocerynola #muffuletta #DELIcious

John Cyrilさん(@john.cyril)がシェアした投稿 - 2018年 7月月19日午後4時54分PDT

ニューオーリンズ(ルイジアナ州)に渡ったイタリア移民の間で考案されたムフレッタ。ムフレッタといえば、イタリアではシチリアでよく食べられているゴマの入った大きなパンのことなのですが、アメリカではこのムフレッタを切って、中に具材を詰めたいわゆるバケットサンドのようなものを指します。

5.トーステッド・ラビオリ(伊:ラビオリ・トスターティ)

トーステッド・ラビオリはイタリア人も好んで食べる、セントルイス(ミズーリ州)発のレシピ。本当は茹でるハズだったパスタを誤って油の入った鍋に入れてしまったため、こんがり揚がってしまったことからできた「怪我の功名レシピ」だそう。

イタリアでは「ラビオリ・トスターティ」の名で愛されていますが、アメリカでは「Toasted ravioli(トーステッド・ラビオリ)」という名で売られており、ミズーリ州の名物のひとつです。

6.Penne alla vodka(ペンネ・アッラ・ヴォッカ)

ウォッカ入りのクリームソースを絡めて食べるペンネパスタのレシピがペンネ・アッラ・ヴォッカです。イタリア・ボローニャで考案された説が有力ですが、アメリカで爆発的にヒットしたことから、もはや「アメリカ料理」のひとつという声も。

アメリカでもイタリア語の「ペンネ・アッラ・ヴォッカ(意:ウォッカ入りペンネ)」の名で愛されているレシピでエビやロブスターなどの魚介入りのクリームソースとの相性が特に◎だそう。

イタリアではあまり見かけないため、筆者もアメリカに行ったら是非チャレンジしてみたいグルメのひとつです。

まとめ

日本にも「スパゲッティナポリタン」「カルボナーラうどん」「サラスパ(サラダスパゲッティ)」といった面白イタリアンがたくさんありますが、これらも近い将来、新しい文化のひとつになるかもしれません。

ちなみに、イタリアでピザを食べるときはタバスコはかけませんし、1枚のピザを皆でシェアすることもありません。そのあたりの事情についてはイタリアに住む前に覚えておきたい文化の違い〜昼・夜ごはん編〜でご紹介していますので、合わせてチェックしてみてください。

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アメリカに1年、イタリアに2年住んでいます。お料理と旅行・美味しいものの食べ歩きが大好きです♡特に大好きなカフェやスイーツ、お土産を探すのが大好きなので、おすすめ情報をたくさん発信できたらと思います☆゚・:,

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