「オランダ」の正式名称とは?オランダに関する基本情報と豆知識

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「オランダ」と聞いて、皆さんはどのようなイメージを持たれるでしょうか。風車やチューリップなどのイメージから、中にはマリファナが合法の国として認識されている方もいらっしゃるかもしれません。ここでは、これから留学される方は知っておきたい、オランダに関する基本情報と豆知識についてご紹介します。

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オランダの正式名称

オランダの正式名称は「Koninkrijk der Nederlanden(コーニンクレイク・デル・ネーデルランデン)」といいます。英語では「Kingdom of the Netherlands」で、通称は「Nederland」といいます。

オランダ語で「オランダに住んでいます」と書く場合は「Ik woon in Nederland.」となります。英語表記の場合、冠詞(the)が使用されているのは「Nederland」という単語が「低地の国」や「低地地方」という一般名詞を意味することが由来しているからです。

面積

オランダの地図
Wikimedia Commons

オランダの面積は41,864平方キロメートルです。日本の面積が377,962平方キロメートルですから、日本よりとても小さいことが分かります。比較しますと九州とほぼ同じです。地図を見て近隣諸国と比べても分かるとおり、オランダはとても小さい国です。

人口

オランダの人口は2016年12月の時点で1,708.5万人となります。人口1億人を超える日本と比べると、国の大きさだけではなく人口の違いも分かりますね。

言語

オランダの母国語はオランダ語です。オランダ語といっても地域によって訛りなどもあり、私の住む地域ぜーランドではぜーランド訛りがあります。

しかしながらオランダに住んでいると驚くほど英語が話せる方が多いことから、日本にいるとオランダの母国語は英語ですか?と聞かれるほどです。

また、街を歩いているとオランダ語と英語以外の言語もよく聞こえてきます。ヨーロッパという陸続きの環境や観光客、移民、難民などの受け入れなどさまざまな要因がありますが、学校で英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語などの言語を学ぶオランダ人も多く、オランダ語以外に英語、ドイツ語が話せるという人も多いです。

複数の言語を学ぶ環境があるのもヨーロッパならではと言えるでしょう。

宗教

オランダの宗教はキリスト教徒(カトリック・プロテスタント)、イスラム教徒、ヒンズー教徒、仏教があり無宗教やその他の方もいます。

オランダの祝日の中にはキリスト教徒に関係ある祝日(イースターやクリスマスなど)があります。

オランダに住んでから知ったのですが、私が住む村でも古い教会があり街の大きさ関係なく教会があります。教会は観光地にもなっているので、ぜひオランダに来た際には訪ねてみてください。

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法律

オランダの法律の中で世界的にも有名なのが同性同士の結婚とマリファナの合法化ではないでしょうか。

同性同士の結婚

アムステルダムのゲイパレード
Wikimedia Commons

同性同士の結婚については、世界で初めてオランダで認められた法律で、2000年12月に同性結婚法が成立され翌年の4月1日に同性結婚法は施行されました。

オランダでは毎年ゲイパレードが行われており、同性同士の結婚も認められているので人々の理解が深いと思っていました。しかしながら私の想像以上に偏見や理解されていないことも多いようです。

先日受けたオランダに定住している外国人向けの試験の練習問題(Inburgering)の中で「オランダ全国民がゲイやレズビアンについて理解しているか」という問題があったのですが、答えは「いいえ」でした。

「法律で認められている」ということと「理解が隅々までなされている」ことの違いを改めて感じました。

マリファナの合法化

マリファナの葉

オランダはマリファナが合法な国ということでも有名です。私自身オランダに行くと伝えたとき、多くの人から「マリファナが合法だね」と言われたほどです。

日本人が持つオランダのイメージは嘘?オランダの「ウソ・ホント」6選でもご紹介していますが、実際にオランダに来てみると、ルールが決まっている中での売買と使用が認められており、国民全体としては一部の人がマリファナを吸っていることがわかりました。

2015年のjellinekmによるオランダ人のマリファナ使用に関する調査によると、過去に1回でもマリファナを使用したことがある人は21.1%となり、月に1度ほどマリファナを吸う人は4.2%の56万人で、ほぼ毎日吸う人は1.2%の16万人いるそうです。

政治体制

オランダは立憲君主制です。元首は現在の王様であるウィレム・アレクサンダー国王陛下です。

アレキサンダー国王陛下を含むロイヤルファミリーはオランダで人気があり、王様の誕生日は祝日で、オランダ全体で王様の誕生日を祝います。こちらは2016年の誕生日の様子です。

YouTube

2017年3月には総選挙が行われ、前政権の首相マルク・ルッテ率いる自由民主国民党が勝利しました。ちなみに、この選挙の投票率は81%と過去30年で最も高い水準となりました。

豆知識その1:風車が有名な理由

オランダといえば風車のイメージを持っている方も多いと思いますが、そもそも、どうしてオランダ=風車のイメージがついたのでしょうか。

オランダの名前は英語でNetherlands、オランダ語でNederlandと書きますが、これらは「低地の国」という意味になります。

オランダという国は先にご紹介した通り小さいですが、その小さいオランダの国土の約25%が海抜ゼロとなっています。海抜ゼロ以下が多い土地のオランダでは土地の開拓が盛んとなり、低いところから高いところへ水をかき出すための動力として風車が使われるようになりました。なんと、全盛期には1万基もの風車が使用されてたようです。

1万基もの風車の姿はなかなか想像できませんが、土地の開拓のために風車が活躍したことは想像できますね。現在では、それほど多くの風車は残っていませんが、キンデルダイクやザーンセ・スカンスなどでは現役で動いている複数の風車を身近で見ることができます。

また、オランダでは風力発電が盛んで、木造ではない鉄筋の風力発電機のほうが多く見られるかもしれません。

豆知識その2:チューリップが有名な理由

風車と同様にオランダと言えば?という質問に対して多くの方がチューリップと答えるのではないでしょうか。オランダといえばチューリップというイメージはオランダに住むまで1度も行ったことがない私でも持っていました。

では、なぜオランダでチューリップが有名になったのでしょうか。

オランダにチューリップがやってきたのは16世紀、現在のトルコから伝えられました。その後人気が出てきたチューリップはオランダの黄金時代の発展と共に発展を遂げました。

その後、新しい品種も開発されトルコから伝わったときは高貴な花として上流階級の楽しみだったチューリップでしたが、やがて庶民にも伝わるようになりました。

現在オランダのチューリップ生産は世界1位でオランダの農産物の輸出に関してもアメリカに続いて2位となっています。空港やオランダ各地のお土産屋さんでもチューリップの球根が販売されています。

チューリップを実際に見れる場所として人気なのはオランダにあるキューケンホフ公園です。期間限定ですが色鮮やかなオランダのチューリップを見ることがる観光地です。

まとめ

いかがでしたか?今回はオランダの基本方法と豆知識を紹介しました。私自身オランダに住んでから知ったことも多くまだまだ勉強中です。今回の情報を通して多くの方によりオランダのことを知っていただけたら幸いです。

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この記事に関するキーワード

  • マリファナ
  • 風車
  • 基本情報
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この記事を書いた人

Nahoko
Nahoko

はじめまして。現在オランダ人の彼と彼の家族とオランダに住んでいます。趣味は読書、映画鑑賞です。オランダ語と英語を学んでいます。記事を通してオランダのことを多くの方に伝えられたらと思っています。宜しくお願いします。

http://www.naho-blog.com/

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