路上駐車を避けたらトラブルに巻き込まれた話 in デトロイト② <あてにならない店員の話>
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前回、デトロイトのダウンタウンの駐車場で車を回収できず、仕方なく乗ったタクシーがとんでもないドライバーで、やむなく高速道路のど真ん中でタクシーを降りた恐怖体験をお伝えしましたが、今回はその続編です。車なしで週末を過ごすには厳しい車社会のアメリカ。レンタカーを借りることにしたものの、ここでもまたトラブルが…
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レンタカーを借りるのも一苦労
土曜日の朝、起きてみて昨晩のクレイジーな顛末を考えてみました。アメリカは多民族国家ゆえに色々な人がいるのですが、今回もそれを痛感する内容でした。何はともあれ、車がない=移動できないという状況を打破する必要があります。
格安サイトで割安にレンタカーを借りることができる場所を探したのですが、これは意味が無いことが分かりました。なぜなら、その場所に行くまでにタクシーで移動しなければいけないので、結局割安にはならないからです。素直にレンタカーの会社で近くに支社がないか探していると、私の自宅から15分ほどのところにレンタカーの会社の事務所があることを思い出しました。
その事務所のウェブサイトを見ると「Free Pick Up」を謳い、自宅などでピックアップをしてくれるようです。サイトで予約をし30分前に電話をしてピックアップのリクエストをしたのですが、誰も電話に出てくれません。20分ぐらい待ったのですが、これでは歩いたほうが早いです。電話を切り、開店休業中かもしれない支社に向けて歩き出しました。
ミシガン州はダウンタウンがある街を除き、一般的に歩道が整備されておらず、歩きにくいものです。車に轢かれる危険性を感じながら支社まで歩いていくと、そこの従業員は電話が鳴っても出ない勤務態度であることが分かりました。
予約があることを告げ、ここでちょっとした妙案が浮かびました。もし私の車を置き去りにした駐車場の近くのダウンタウンで車を返却できたら、郊外にある私の自宅からダウンタウンまでのタクシー代を節約できます。
係員にダウンタウンで返却できるのかと尋ねると「できる」との回答が。「他に気をつけることは?」というと、「ない」とのこと。これはうまくいきそうです。相手にダウンダウンで返却する旨を伝え、車の鍵を受け取りました。
充実したWeekend
ここ最近、私はコメディの授業を受講して自分のスキルに磨きをかけています。授業で今週末の顛末の話をすると、皆から「新しいネタ(Material)ができたじゃん!」と囃し立てられましたが、周囲から例のクレイジータクシードライバーについて、タクシー会社に報告すべきだと言われました。
同様のアドバイスをFacebookの友人からも受けており、アメリカの一般的な感覚では、やはり報告すべきかと考え直しました。アプリを見てみると、こういった危険な運転をされた場合に備えてレポートする機能がついており、私は報告しておきました。
そして迎えた日曜日。私は人生で初めてJet Skiに挑戦しました。ジェットスキーを買うお金がない私はレンタルで済ませましたが、波の上を高速で乗っていく感覚は未体験のもので大変楽しいものでした。
ジェットスキーの後は友人たちとパブへ。教会を改装してパブで、上品な街中に見合った人気スポットです。私はハンバーガーをかぶりつきながら、充実したアメリカンな週末を楽しみました。
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例の駐車場で一悶着
さて、月曜日の朝がやってまいりました。早朝からダウンタウンに車を走らせ、レンタカーを返却し、駐車場から車を取り返さないといけません。ダウンタウンに到着しレンタカーを返却するところまではスムーズに終わりました。駐車場は徒歩で10分程度です。
早朝の7時半ですが、ダウンタウンには背広姿のビジネスマンが数多く闊歩しています。駐車場まで歩きながら、私が英語がしゃべれないふりをして、ゴネたら面白いと思っていたのですが、なんと相手はインド人。私も非Nativeながら、相手も非native。交渉は難航しそうです。
予想通り、相手は金を払えの一点張りで、彼らは一歩も譲りません。曰く、
Operation Hoursは9時までだが、Office Hoursは10時まで
という珍妙な理屈を引き出し、私が9時半に電話をしても誰も出なかったというと、「私たちは忙しいので、電話に出ない」とまで抜かします。かなりのやり取りがありましたが、進展する様子もなく、仕方ないので週末の間の駐車料金を含んだ請求金額$70を支払い、駐車場を後にしました。
高くついたレンタカー代
騒動が一段落したと安堵しメールを確認すると、レンタカーの会社からの請求金額が見積もりより$100多いことに気づきました。電話をかけて理由を尋ねてみると、なんと同じ場所に返却しなかった場合、$100余計に課金されるとのこと。
私が尋ねたときはそんなことは言われなかったのですが、電話口で対応した職員と私が話した職員は別人ですし、ラチが上がりません。素直に電話を切り、今週末で一体いくら余計にかかったのか、計算し始めました。
結果、合算$350の出費でして、かなり痛い出費となりました。アメリカのカスタマーサービスは日本のそれと比べて質が悪く、必要な情報を顧客に提供してくれないことがままあるのですが、今回はヤラれました。
最後に
「最近、アメリカでの生活で戸惑うことないなあ」と思っていたのですが、思わぬところで足をすくわれました。ただし、このようなトラブルが旅行先で起きなかったことは不幸中の幸いでした。
意外なところに落とし穴があるものです。どうぞ、皆さまも気をつけてください。
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この記事を書いた人
初めまして!日本の大学を卒業した後、米国の大学院に留学し漂流し続けること10数年。今年で米国生活16年目になります。お笑い好きの40男が加齢臭を漂わしながら、ミシガン州デトロイト近郊から海外生活と留学の知恵や経験をお届けします。