家族でスペイン移住体験記。日本でのVISA申請後に必要な現地での手続きとは?<スペインでの手続き編>
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今回はスペインでの外国人身分証明書カード(NIE)発行の現地スペインでの手続きをご紹介します。手続きはスペイン入国後30日以内に管轄の警察署で行います。電話で問い合わせてみると、電話はいつも話し中で繋がりません。結局、3度ほど毎回家族全員で行かなければなりませんでした。
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以前の記事「長期滞在者は必須!スペイン在住の外国人向けの居住許可証「NIE(ニエ)」とは?」で外国人身分証明書カード(NIE)発行の手続きについてご紹介がありますが、今回こちらでは、筆者が家族5人で申請を行った体験記をご紹介します。
1度目の出頭は手続きに必要な書類の受け取りと説明
夫(大学の研究者)の受け入れ先の大学教授の付き添いのもと、入国して6日後の午前9時半に警察署に行きました。警察署では夫と教授が手続きに必要な書類とそれについての説明を受けるだけで、1時間かかりました。私は子供がチョロチョロするため、外に出たりしないよう注意を払っていました。
必要書類は以下の通りです。
- 警察署でもらった申請書(人数分)
- パスポート
- パスポートのコピー
- 指定された口座への手数料の振込の領収書(各個人名義で振り込む)
- 日本でパスポートに貼ってもらったVISAのコピー(人数分)
- 日本の大使館で現地に提出するように返却された、住民票と戸籍謄本のスペイン語訳
- NIE用の写真1人各2枚(現地でNIE用といって写真屋でパソコンのデータを持参して現像してもらいました)
2度目の出頭は必要書類の提出
指定された日時に再度警察署で必要書類を揃えて行きました。今度は我々家族のみで行きました。
予約時間になりましたが、なかなか電光掲示板には予約番号が出ず、1時間後に呼ばれました。手続き書類の確認と、7歳以上は全員指紋を採取されました。家族全員分終わらせるのに合計3時間かかりました。
子供は手続きが長いために、長時間椅子に座っていることができず、時差ぼけで早朝に起床させられたため機嫌も悪かったので、子供と私は待合室で待つことを許可されました。最初に夫の手続きから始まり、次に長女、次女、長男と呼ばれ最後に私でしたが、指紋を取る機械の調子が悪く30分位余計にかかりました。
日本で予約してあるならば、待ち時間と作業(各個人の書類をホッチキス留めするのに、あれ?書類はどこだ?と事務の手際が悪い感じ)に3時間というのは、行政サービスとして苦情が出るレベルでしょう。
しかも、手続きの最中に、知り合いが尋ねて来て、挨拶「最近の調子はどうだい?」みたいな世間話を始める始末。我々はその様子に日本の常識は外国では非常識と実感させられました。
手続き完了の書類を受け取り、1ヶ月後に再度家族全員でNIEを受け取りに来るよう指示がありました。日本なら何月何日以降と指定がありそうですが、1ヶ月後とのみ指示されました。
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3度目の出頭でNIEの受け取り
1ヶ月後にNIEを受け取りに行ったのですが、もうここで待たされることは学習ずみなので、子供用の折り紙やお絵描きセットとおやつまで持参で行きました。
引き取りは9時から14時までに行くのですが、12時頃から始まりました。我々は前回、引き渡しの様子も待ち時間に見ていたので、11時半に行きました。待合室には9時から来ていた人もいると思います。
来た人順ということでしたが、整理券を配布されるわけでもなく、待合室で待つので、誰が誰の次かはっきりいってわからず、並ぶ際に口論している人々もいました。我々は後ろから5番目位だったので、気にせず最後に並びました。
引き取りの際には2度目の出頭の際に渡された手続き完了書類とパスポートを持参しました。担当の人はチョロチョロする子供一家と記憶しており、少し不機嫌そうに「終わったよ」とNIEを渡しました。
まとめ
こういう経験は日本なら腹も立つでしょうが、ここでは、待たされる、たらい回しにされるが当たり前なので、NIEが無事に受け取れたことを喜びました。スペインの現地での手続きの心得として、時間がかかり待たされると心得ておくことと、子供がいる場合は待ち時間のおもちゃとおやつは持参すべしです。
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この記事を書いた人
夫の留学に4歳(多動の長男)、6歳(愛嬌よすぎの次女)、8歳(引っ込み思案の長女)と一緒に同行して1年スペイングラナダに滞在予定です。スペインでの子育てを経験し、日本の育児問題に少しでも貢献できればと考えています。