国際結婚を経て、10年のアメリカ留学生活で学んだことーーテキサス大学オースティン校留学経験者にインタビュー
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今回のインタビューはアメリカのテキサス大学オースティン校音楽学部ピアノ科博士課程2年生の森下こすもさんです。10年間のアメリカ生活の中で生まれた変化や国際恋愛事情についてお話をお聞きしました
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アメリカのテキサス大学オースティン校音楽学部ピアノ科博士課程2年生の森下こすもさん。今回は渡米してから10年間での森下さんご自身の変化や国際恋愛など、プライベートなことについてお聞きしました。
初めの壁は仲間との別れ
ーー 初めて森下さんが渡米したのが2006年ということでしたが、このとき一番辛かった思い出はありますか?
初めの2ヶ月間、カリフォルニアの語学学校に通ったのですが、こちらに来て最初に仲良くなった友達とすぐに別れなければならなかったのがとても辛かったです。ハウスメイトが中国人の子だったのですが、彼女は今でもカリフォルニアにいて連絡を取り合う仲です。
ーー 10年前、今のご自身の姿は想像していましたか?
博士号を取ることは決めていたので、それに関してはついにここまできたと思いますが、どこにいくかは決めていなかったですし、今習っている先生に習えるとは思っていませんでした。
ーー 長期間の留学をする上で、モチべーションになっているものはなんですか?
私の場合、もうアメリカでの生活が普通になってきているので環境に対して特別に何か感じることはないのですが、博士号が終わったらアメリカの大学で教えながら演奏活動をしたいという明確なビジョンがあります。
今同じ先生に習っている学生は、学生時代から演奏活動をしている人が結構いるので、自分ももっと頑張らなければと刺激になります。
遠距離恋愛を経て国際結婚
ーー10年間という長い期間だと交友関係も広がると思うのですが、いかがですか?
そうですね。コミュニティーカレッジ時代には韓国人の子と仲良くなりました。彼女は今はもう韓国にいるのですが、大切な友達です。そして、実はコミカレ時代に今の旦那と出会いました。
ーー 10年間のアメリカ生活のうち9年間は現在の旦那様とご一緒なんですね!
そうなんです。大学院はカルフォルニアでしたし、今はテキサスなので遠距離恋愛を続けていました。旦那はギリシャ系アメリカ人なのですが、ギリシャの人は話し方が激しいので、初めて彼のお母さんに会ったときも、怒られているのかと勘違いしてしまいました。4年前にアメリカで結婚し、結婚式は日本でも挙げました。
ーー 国際恋愛、結婚で文化の違いを感じることはありますか?
たくさんあります。ギリシャ人はとても時間の感覚がゆるいんです。待ち合わせをしていて「on my way」と言われたので15分後に到着すると思いきや、2時間待ったこともあります(笑)
最近は本当に家を出ているのかよく確認したり、「あと10分」と言われたら1時間だと解釈を変えるようになりました。弟が三人いるのですが、全員そういう感じなんです。なので、飛行機など時間が決められているときが一番怖いですね。(笑)
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アメリカの大学で教えながら演奏活動をしたい
(一番尊敬している恩師の先生と)
ーー 10年間で一番変化したことは何ですか?
こっちに来てたくさんの間違えや嫌な思いを経験して、「間違えて恥ずかしい」と思うことはなくなりました。
私はもとから内気な性格ではないのですが、失敗や間違いを恐れて何も言わなかったり、自己主張しないと相手にしてもらえないんですよね。最初は「相手にしないなら相手にしない」というスタンスが怖かったけれど、他国から来ている人が自分のアクセントを気にせずに英語を話しているのを見て、私も恥ずかしがらずオープンになりました。
考え方も固定観念がなくなりました。例えば、宗教やセクシュアリティのことでも、アメリカでは「あなたはあなたのままでいいのよ」という考え方が根づいていると感じます。
私が日本にいたときは横文字系の女性雑誌が全盛のときで、雑誌を見てはそれがいいと型にはまろうとしていたのですが、アメリカに来てからはなくなりました。
ーー 同感です。私も留学中、みんなが一つの理想像を共有しているというよりも、人それぞれの美しさがあると考える人が多いと感じました。
そうなんですよね。アメリカだと、少し太っている人でも自信をもって自分がきれいだと思っているんですよね。そして実際にきれいなんです。
美しさって、人の基準で判断するのではなくて、自分がきれいだと思っているからそれが自信となって、周りからもそう見えるのではないかと思います。このような価値観に触れて、色々なことに対してもいい意味で人と合わせなくなりました。
チャンスは待っていてもこない
ーー それでは、最後にTHE RYUGAKUの読者に向けてメッセージをお願いします!
留学に行こうと思って行けるのは恵まれているのかもしれませんが、タイミングや条件が重なって、「今だ」と思うのならば、そう思った時に行動することをお勧めします。チャンスは待っていてもやってきません。自分から色々と探していくことが大切だと思います。
編集部コメント
森下さんがいい意味で人に合わせなくなったというお話を聞いて、とても共感しました。私自身も、留学先でホストマザーや友達から「人はそれぞれに美しさあるのだから自信を持ちなさい」と言われたことがきっかけで、自己肯定感を高めることができました。新しい価値観に出会えるのも、留学の醍醐味のひとつだと思います。
今回紹介したアメリカのテキサス大学オースティン校の口コミ
名称 | University of Texas at Austin(テキサス大学オースティン校) |
---|---|
国・都市 | アメリカ / テキサス州 / オースティン |
学校形態 | 大学大学院 |
住所 | 1 University Station Austin, TX 78712 アメリカ合衆国 |
電話番号 | +1 512-471-3434 |
公式サイト | http://www.utexas.edu |
口コミサイト | https://ablogg.jp/school/1351/ |
インタビュアー
安彦海咲(あびこみさき)/神田外語大学4年/アブログインターン生
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