渡米初日で知らない人の車に乗ってしまった私。その結果…

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Western Michigan University

私は在米16年目になりますが、当初は米国ミシガン州のWestern Michigan Universityに留学の目的で渡米してきました。その初日のことは今でもはっきり憶えております。今回はその初日について話していきましょう。

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留学初日。空港には無事に到着したが…

Kalamazoo空港にたどり着いた私は、空港からタクシーを拾いました。その運転手はフィリピン系米国人でして、非常にフレンドリー。米国に着いたばかりで緊張しまくりの私に軽いジョークを飛ばしながらWestern Michigan Universityのキャンパスまで連れて行ってくれました。

目指すは「French Hall」と呼ばれる寮。私が住むことになっている寮はセメスターが開始される翌日まで入寮できないため、そこに一泊だけ仮宿として泊まる手続きをしてあったのです。

広大なキャンパスに呆然

問題はキャンパスが広大すぎて寮の場所がよく分からないこと。私が日本で受け取ったキャンパスマップは、印字が雑で字が潰れて判別しにくい。日本はメートルキロなのに米国ではヤード、マイルで表示されているため距離感も全然分かりません。

結局、入寮手続き書の下に書いてあった住所に降ろしてもらいました。運転手に料金とチップを払い、いざスーツケースを抱えながら玄関から入ろうとします。

…が、ドアが開きません。「おかしいな」と思いながら表札をよく読んでみると、そこは寮の統括事務所でありFrench Hallではないようです。(日曜日だったのでその事務所は開いてなかったのです)

これでは初日からズッコケです。自分の単純ミスに舌打ちをしながら、周りを見渡しても日曜日のせいか、誰もおりません。

喫煙所にいた一人の女性

途方にくれていると、半地下になった喫煙所に一人、たばこをくゆらしている人が目に入りました。ただし、問題はそのルックス。腕に刺青、眉毛にピアス。見るところ女性のようですが、体型は小錦シェイプ。

いささか声をかけるのに躊躇しましたが、贅沢はいっていられません。腹を決めて声をかけました。

  1. わたし

    Excuse me, where is French Hall?

絶対に通じるように、中学生並みの文法に則り英語で質問文を作ったのですが、相手は意味が分からないらしく、眉間にシワを寄せて聞き返してきます。

すでに私の英語力の前途は真っ暗ですが、負けてはならぬと再度表現を変えて質問をしました。何度かのやりとりの後、相手はどうやら、私がFrench Hallに行きたいのだと理解した様子。

ただし、相手の回答が衝撃的でした。

  1. French Hallはここから西に30分ほど歩いたところよ。

    女性

この広大なキャンパスでは方角も定まらず、私はスーツケースとバックパック、くわえてノートパソコンの重装備です。歩いて行くのにはあまりに酷です。

私の姿を不審に思ったのか、彼女(やはり女性でした)は私に聞いてきました。

  1. When did you get here?

    女性

私がhereの意味するところが ”the USA” の意かと確認し、答えました。

  1. わたし

    15 Minutes ago.

すると、なぜ、この東洋人がスーツケースを持ち、泣きそうな顔をしながら周りをキョロキョロ見渡していたのか、すべてに合点がいったようです。

彼女は驚いておりましたが、なんと私を自分の車に乗せ、French Hallまで連れて行ってくれました。

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「絶対に知らない人の車に乗るな!」

この彼女の優しさに感激でした。まさに地獄に仏。こういった外国人に優しく接する現地人たちに感謝すべきですが、不届きな私はある一文を思い出していました。

それは日本で読んできた留学ガイドブックだったのですが、そこには「絶対に知らない人の車に乗るな!」と書いてあり、私は一日目からその禁を破ってしまったのです。

彼女は私より三倍ぐらい大きな体です。いざ事が起きますと私の筋力で押し返せるかどうか定かではありません。助手席で天を仰ぎながら「お母様、先立つ不幸をお許し下さい」と祈る私に、運転席の彼女は矢継ぎ早に質問を浴びせます。

  1. どこから来たの?

    女性
  2. 名前は?

    女性
  3. なにしに来たの?

    女性

すべての質問に怯えながら答えていると、車はFrench Hallに到着した様子です。

結局、彼女は私の体にも指一本触れませんでしたし、何も起きませんでした。それどころか入寮の手続きまで手伝ってくれ、私のアメリカでのフレンド第一号になってくれたのです。

今ではお互いの笑い話に

彼女と仲良くなってから、その当時私はレイプされるのではないかと危惧していたと伝えると、大爆笑の思い出話になりました。

私の表情が硬いので、日本から来たばかりでナーバスになっているのだと彼女は思っていたらしいのですが、実際には私は全然違うことを考えており、彼女も友人にこの経験を言いふらして爆笑をさらっておりました。こういった笑い話も、留学の醍醐味の一つでしょう。

これから初めて留学する人へ

日本にいる間にすべてのことを調べあげて準備してくるのは不可能ですし、現地に着いてみると事情が違うことはままあります。

このエピソードは笑い話に変わってくれましたが、もし彼女が悪人だったらと思うと身震いがします。当時の私の英語力もそんなに大したことはありませんでしたし、何よりアメリカでの身を守る方法を熟知しておりませんでした。

アメリカに来て早くも16年目になりますが、数多くのアメリカ人の方たちに支えられてきました。思い返しても、私は幸せな留学生活を送ることができたと思います。

これから留学なさる方に、上記のようなエピソードが一つでも多くできる実りある留学になるよう、心からお祈り申し上げます。

ウェスタン・ミシガン大学のロゴです
名称Western Michigan University(ウェスタン・ミシガン大学)
国・都市アメリカ / ミシガン州 / カラマズー
学校形態大学大学院
住所1903 W Michigan Ave カラマズー 49008
電話番号+1 269-387-1000
公式サイトhttp://www.wmich.edu
口コミサイトhttps://ablogg.jp/school/2643/

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この記事を書いた人

命かげろう
命かげろう

初めまして!日本の大学を卒業した後、米国の大学院に留学し漂流し続けること10数年。今年で米国生活16年目になります。お笑い好きの40男が加齢臭を漂わしながら、ミシガン州デトロイト近郊から海外生活と留学の知恵や経験をお届けします。