イギリスの郵便事情&利用方法は?「Royal Mail」の使い方
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イギリスで郵便を利用したいけれど、なんだかよく分からなくて…。そうお悩みの方のお役に立てますようイギリスに郵便に関する情報や「Royal Mail(ロイヤルメール)」の使い方について、まとめてお伝えします。
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イギリスの郵便会社
イギリスの郵便事業は「Royal Mail(ロイヤル・メール)」という企業によって引き受けられています。同グループ内には物流や小包宅配などの業務を扱う「Parcelforce Worldwide 」などがあります。各地にある郵便窓口の「ポストオフィス」は、このロイヤル・メールによって運営されています。
郵便の種類
郵便の規格、種類は主に以下のように定められています。
LETTER
100gまで。24.5cm ×16cm ×5mm以内の荷物
LARGE LETTER
750gまで。35.3cm ×25cm ×2.5cm以内の荷物。
SMALL PARCEL
2kgまで。45cm×35cm×16cm以内の荷物。
MEDIUM PARCEL
20kgまで。61cm×46cm×46cm以内の荷物。
その他にも包み状の荷物を送る際など色々と種類があります。
イギリス国内へ送る場合
翌日配達の「1st Class mail」、数日かかるけど1st Classより割安な「2nd Class mail」、その他受取人のサインが必要、追跡ができる、など様々なサービスがあります。
例えば100g以下の手紙やポストカードを送る場合、1st Class mailを利用するか、2nd Class mailにするか、更にはサインをしてもらうものにするか、保険をかけるか、など利用するサービスにより価格が変わるといった具合です。
イギリスから日本やイギリス国外へ送る場合
送り先の国によっては利用できないサービスもありますが、「LETTER」「LARGE LETTER」「2kgまでのSMALL PARCEL」の場合、大体以下のように分かれています。
① International Tracked & Signed
追跡あり、受取人のサインが必要
② International Tracked
追跡あり
③ International Signed
追跡なし、受取人のサインが必要
④ International Standard
追跡なし、受取人のサインなし
⑤ International Economy
追跡なし、受取人のサインなし、配達に6〜12週間もしくはそれ以上かかる場合も
上記の中で日本へ送る荷物に適応されるサービスは「① International Tracked & Signed」「④ International Standard」の2つのみです。約5〜7日間で到着するとあります。
International Standardがバランスが良い
International Standardが標準的に値段とサービスのバランスが良いようで、私は大体の小包はこちらを利用しますが、9年間で紛失が起こったことが3回ほどありました。また到着までの日数も表示より長くかかった場合も多かったです。
クリスマス時期は特に、その他もイースターなどの繁忙期は物凄く時間がかかります。ポストオフィスからクリスマスの時期は、日本の年賀状のようにそれぞれの送り先(国別)の締切日が発表されますが、なるべく紛失などを避けるため早めに送ることをお勧めします。
国際宅急便も比較
イギリスで荷物を送るのと同じ、送りたい荷物が「SMALL PARCEL」であれば、上記の中から追跡ありにするか、なしにするか、エコノミーにするかを選び、その他保険などのオプションの有無で値段が確定されます。
急ぎの場合や、2kgを越える荷物、絶対なくなっては困る荷物であれば、「DHL」や「UPS」といった宅急便会社の国際宅急便があります。もちろん「Parcelforce Worldwide」でも同じようなサービスがありますが、送料はどれも結局は同じくらいに高くなってしまいます。
お求めのサービス、送る荷物などに合わせてWebサイトで比べてみることをお勧めします。イギリス国内、ヨーロッパ内での宅急便は格安業者が多くサービスを提供しているので、かなり安く宅急便の利用が可能です。
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郵便を送る方法
郵便局を使う場合
お近くのポストオフィスに送りたい荷物を持っていきます。列に並び、自分の番が来たら行き先の国を告げ荷物を送りたいと伝えます。中身は何か、保険やサインサービスをつけるか、などを聞かれます。
その後、窓口に設置されたスケールに荷物を乗せるように言われます。値段を聞き、支払いを済ませている間に税関用のフォームに送る荷物の中身、重量、値段を記載しましょう。そして自分のサインをし、荷物に張り付け預けます。
贈り物の場合は相手に関税がかからないようgiftの欄にチェックをいれます。(※それでも税が加算されてしまうケースもあるようです。)signed forの場合はレシートにトラッキングナンバーが印刷されるので大事に保管してください。
最近は窓口に行かずに自分で機械を操作し、手続きを済ませる事のできるセルフサービスも普及しているようです。
オンラインで先払いする
英語に不安がある方はRoyal MailのWebサイトから料金の見積もり、そのままポステージを買うことも可能です。スケールで重量やサイズを計ったら、後は行き先の国を選び、重さなどを入力、保険なども選ぶことができます。
最後に出された利用可能なサービスリストから希望のものを選択し、クレジットカード、たくさん利用する方はある程度お金を自分のアカウントにチャージしておくシステムもあり、それらを使い支払いを済ませます。
あとは送り状、税関用の書類をプリントアウトし記載の上、荷物に張り付けてポストオフィスに持っていきます。サービスにsigned forを選んだり保険などのオプションをつけた場合は窓口に前払い済みを告げ、必ずトラッキングナンバーなどをもらってください。差し出し期限は購入日の翌日までです。土日を挟んだり、夕方に購入をした場合は時間によっては明後日後まで、もしくは翌週の月曜日までとなるようです。
日本からの荷物に税金がかかったら?
EMSなどは驚くほど到着が早く、3〜5日で大体届きますが、たまに荷物が届かずに待っていると、EMSをイギリスで引き受ける「Parcelforce Worldwide」からレターが届きます。「税が加算されたので速やかに支払いをして下さい」といった内容で、支払わなければ受け取れません。また誰からの贈り物なのか、そのレターでは確認できません。
電話かオンラインで払う
手紙に書いてある電話にかけると自動音声にしたがってクレジットカードなどでの支払いが可能です。その際はレターに記載されたレファレンスナンバーが必要です。
ガイダンスに沿って支払いを済ませ、配達の希望日を入力し、受付は完了です。また、オンラインでも支払えるようですが、私が利用しようとした7年前くらいから一度も上手く行った試しがありません。サイト自体が壊れていたり、まったく機能していなかったり。なので、私は電話を利用しています。
不在通知が入っていたら?
学生さんなどは学校もあり、コンシェルジュがいるフラットにお住まいでもない限り、荷物の受け取りを逃してしまう事もあるかと思います。
オンラインで手続き
Royal MailのWebサイトから再配達の手続きが出来ますが、荷物番号は不在通知に記載されていない場合も多いのです。配達された日にち、受取人の名前、荷物の種類などわかる範囲で入力し、希望の再配達日を選びます。受取は大体は翌々日から可能な場合が多いようですが、繁忙期はもっとかかる場合もあります。
荷物を受け取りに行く
「近くの郵便局に預けた」という記載の場合があります。その場合は再配達の手続きをしても配達してくれないケースや地域もあります。身分証明書と不在通知をもって指定の郵便局に取りに行きましょう。
また、再配達が可能なParcelforce Worldwide経由の荷物でも、近くにデポがあれば取りに行く事が可能です。場所は不在通知に記載されています。どちらも当日は受け付けてもらえない為、翌日か48時間後などの指定が通知にあるので、それ以降に受け取りに行ってください。
転送してもらう(有料)
イギリスの郵便局は日本のように深夜や時間外でも受け取れるサービスを提供していない地域がほとんどです。また日曜は殆ど閉まっているので、学校や近くの郵便局、ご希望の場所に転送してもらい受け取ることも可能です。
不便な点&気をつける点
イギリスではサインが必要な荷物でもたまに玄関先に放置されたりする場合があります。紛失や破損の場合は必ずクレームをして下さい。大変な労力がかかりますが…。
また、早く家に帰りたいポストマンによっては貴方宛の荷物を不在通知を置かずに隣人に預けて終わり、という場合もあります。イギリスでは近所の人が代わりに荷物を受け取ってサインをしてくれ、「荷物来ていましたよ」とわざわざ親切に届けてくれることが多いのですが、たまにどこかに配達されたけれど不在が入っていなく本人は知らなかった、隣人も受け取りに来るのを待っていて…なんて悲劇もあるのです。
逆に隣人の荷物を預かり、ずっと引き取りに来るのを待っていると、彼らの家にも不在が入っていなかった為、数日間宙ぶらりんの荷物を預かることになります。もしご近所の荷物を預かったら早めに渡しに行って差し上げると良いと思います。
更には、再配達の際には日本のように時間指定ができません。一日中いつ来るか分からない郵便を待つ羽目になります。日曜日にも配達をしていないので学生さんや働いている方は本当に大変だと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか、ざっとまとめてみましたがお役に立てましたでしょうか?皆様の留学生活を心より応援しています!
Have a lovely day!
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この記事を書いた人
イギリスのロンドンはウィンブルドンに住んで9年目です。元ハリーポッターに出演していた夫(南アとオランダのダブル国籍です)と二人暮らしです。私がいっぱい涙が出るくらい恥ずかしい思いをしつつ経験してきた生活の知恵、英語の言い回し、イギリスの穴場やこぼれ話をお届けできたら嬉しいです。またBAFTAの試写会でのセレブリティーの写真もご紹介できたらと思います。