イギリスでホームディナーパーティに招かれた!?スムーズに楽しむための7つのヒント
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イギリスでディナーパーティに招かれた際のマナーはすでに色々と紹介されていることも多いかと思います。テーブルマナーなどは日本の方すばらしいので問題がないかと思うのですが、私たちの相手への気遣いや、遠慮が裏目に出てしまう場合がたまにあるのです。そこで今回はついついうっかりしてしまうことから定番のマナーまで、筆者の失敗を元にご紹介をいたします。
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1.招待を受けたらすべきこと
出席の返事と共に食べ物にアレルギーがある場合や、「絶対に食べれない」レベルの苦手な食べ物がある場合は「申し訳ありませんが・・・」ときちんと伝えたほうがいいようです。これは「モダンマナー」として最近紹介されているようです。アレルギーの人などがとても増えたからでしょうか。
失礼なように思えますが、ホストはゲストの為に前日寝ないで準備をしたかもしれません。それが手もつけられずにお皿の隅に追いやられるのは大変悲しいものです。
ディナーパーティのTVショーを良く見ますが、「あー私これ嫌いなの。」とナイフで突いて食べ物で遊んだ上に端にに追いやっている人に対して、「最初に言ってくれたらよかったのに!」とため息をついたホストがキッチンでゴミ箱相手に悲しそうに呟いているシーンが見られたりします。
あれこれ注文をつけるのではなく、「本当にごめんなさい、海老にアレルギーがあるんです。せっかくのお料理を残すのは嫌だからメニューも聞かないうちに気が早いかもしれないけれど、一応先にお伝えしておきます。」と丁寧に話しておけば相手も助かります。イギリスでは「あれこれ食べれない、もしくはアレルギーがある」人もとても多いので、お伝えの仕方さえ丁寧だったら大丈夫ですよ。
2.手土産の定番はワインもしくはチョコレート
これはよく紹介されていますからご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、注意したいのは、おつまみやスナック以上に手の込んだ「料理」を持参しないということです。
特に張り切って「全部用意してもらうの大変だろうな、少しでも助けになるといいなあ。」と巻き寿司などを持っていってしまうと、打ち解けた仲間同士なら例外もあるかもしれませんが、せっかくホストが用意した料理のプランを台無しにしてしまうだけでなく、他のゲストが「あら、お寿司だわ!」などと盛り上がってしまおうものなら大変、ホストはせっかく料理を準備したのに主役の座を奪われて憤慨してしまうかもしれません。「あなたの料理はまずいに違いないからもって行くわ。」という失礼な意味がこめられるからやめたほうが良いとする説もあるようです。
ただし、持ち寄りパーティなどで、「私はこれを持って行くのはどうかしら?」と最初から皆で分担しあう場合は例外です。ちなみに「何かケーキなどデザートを作っていきましょうか?」と申し出るのは失礼ではありません。むしろ良いマナーであると説明されています。大体は「Oh no, just yourselves!(とんでもないわ、何ももたないで来てね!)」と言われますが、それは代わりにワインは持ってきてねと言うサインかもしれません。ワインやスパークリングを1本か、飲めない方は代わりに箱入りのチョコレートなどを持参すると良いです。
あとは、よく花を持参するのが良いとも言われておりますが、パーティの進行を心配するホストの手を煩わせるので(忙しい時に花瓶などにすぐに活けなければいけない為)、意見が別れる所です。最近はやはりもらったら嬉しいからと言う声が多いため、花も定番のお土産とされているようです。
3.時間通りに会場へ到着しないほうが良い
イギリスのパーティーに招かれたら、15分程度遅れて行くのが良いです。指定された時間より前に行くのは問題外です。ラストミニッツでバタバタしているかもしれません。
15分程度のときは連絡も不要です。みんなそれを想定して用意をしています。ただ、ローストの焼き上がりなどもありますし、他の人に迷惑をかけるような遅刻をする場合はもちろん連絡をしましょう。
到着したら必ず、「Thank you for inviting us! So lovely to meet you!(お招きくださってありがとう、あなたにお会いできて嬉しいわ!)」などとお礼を述べましょう。
4.家の中のものを褒める
イギリス人は自分の家に大変な誇りを持っていますから、ゲストが到着し、皆にカクテルやウェルカムドリンクを振る舞った後、家の中を案内してくれることもあります。その際みんながインテリアや家具等を褒めるのは自然な流れでよく見られる光景です。
レセプションルームやラウンジのソファーで、ただおしゃべりするだけだとしても「そのカーテン、すごく素敵だわ。」とか、「この写真素晴らしいわ、あなたが撮影したの?」、「素敵なテーブルセッティングね。」など、英語で言えられるといいですね。
お世辞ではなく、本当にイギリスのお家は必ず目をハッとする何かがありますから、自然に出てくるはずです。恥ずかしがらずに英語に自信がなくてもどんどん伝えましょう。
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5.勝手におかわりをしない
もちろん「Please help yourself.(ご自由にどうぞ)」と言われるような、親しい間柄のパーティでは例外もありますが、それでもメインなどが真ん中に残っていても、「Would you like some more?(もうすこしいかが?)」などと、聞かれるまでは自分から勝手にとったり、頼んだりしない方が賢明です。
勧められた時は「Yes, please. Just a little bit, please.(ええ、少しだけいただきます。)」もしくは「It was lovely, but I am full, thank you.(とてもおいしかったけれどおなかがいっぱいだわ!ありがとう)」と言えば良いです。残っているローストを勧められ、「自分で取るからいいです。」と、気を遣ってテーブルクロスにボトッ、「あっ!」と染みをつけてしまうより、お願いしたほうが無難なこともあります。
また、全部食べられないからといって、パートナーなどとお皿を交換することはとても失礼かと思います。話はそれますが、レストランなどでのディナーパーティの場合でも、隣の人が注文したものを凝視して「おいしそう!」などと何度もいうと「・・・・少しいかがですか?」と相手はむっとした顔でいうかもしれません。自分が食べたいものを選んで頼むのがレストランですから、自分のお料理を楽しみましょう!
6.お子様が一緒の場合
日本では、「もういいからあっちで遊んでおいで。」等と、退屈そうな子供たちを食事中にも関わらずテーブルから立たせることがありますが、イギリスではホストの子供もきちんと大人が食べている間、同席して話を聞いています。皆がそうではないかもしれませんが、それがマナーだと教えられているはずです。ですから、招かれた側も一緒にしましょう。勝手に子供がリビングで遊んでいるのはホストもとても不安になります。
デザートが終わり大人がドリンクをソファーなどで楽しむころになって、「もうお部屋に行ってもいいわよ。」そう言うまで、彼らの子供はきちんと同席しているはずです。それが難しいほど幼いお子さんがいる場合は、なるべくどなたか信頼おける方や場所にお願いして、預けていかれると良いかと思います。
7.お礼の手紙やカードを送る
ディナーが終わっても遅くまでホストは飲み物を進め続けてくれるかもしれませんが、「なにかお片付けのお手伝いしましょうか?」などとパーティーの終わりをこちらから漂わせつつ、早めに失礼するのは日本も変わりありませんよね。帰り際にはもちろん「Thank you so much for having us, we had a fantastic time!(本当に今日はありがとう、素敵な時間を過ごしたわ!)」などとお礼を告げて帰りますが、数日後に手紙やカード、メールなどでお礼を改めてお伝えすると良いと思います。
まとめ
筆者は恥ずかしながら何度も何度いろいろ失敗しました。時間通りにたずねて相手を慌てさせたり。「どうしよう、招かれちゃったけれど・・・」と悩んでいらっしゃる方がいたら、参考になれば幸いです。ホストはあなたに好意を持って招いてくれているのですから、リラックスして楽しい時間をお過ごしくださいね!皆様の留学生活がすばらしいことになりますよう、イギリスから応援しています!
Have a lovely day!
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この記事を書いた人
イギリスのロンドンはウィンブルドンに住んで9年目です。元ハリーポッターに出演していた夫(南アとオランダのダブル国籍です)と二人暮らしです。私がいっぱい涙が出るくらい恥ずかしい思いをしつつ経験してきた生活の知恵、英語の言い回し、イギリスの穴場やこぼれ話をお届けできたら嬉しいです。またBAFTAの試写会でのセレブリティーの写真もご紹介できたらと思います。