日本人は英語ができる!現地イギリスで見る複雑なイギリス英語事情

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英語が苦手だといわれる日本人、本当にそうなのでしょうか?イギリスから在英9年の筆者は「そうではない」と感じています。その理由をお届けします。

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皆さんは旅先や留学先で人の英語が聞き取れずに落ち込んだことはありませんか?私はしょっちゅうでした、いや、9年もロンドンにすんでる今ですらあまり変わりません。最初はそれを「私の英語力がないからだ!」と自分を責め落ち込みました。必死で勉強しながら少しずつ様々なイギリス英語事情に触れていくにつれて、「そうか!そうなんだ!」とあることに気づいてからは気持ちも楽になりました。

映画に学ぶ英語の訛りについて

突然ですが、皆さんはブラッド・ピット主演の映画「スナッチ」をご覧になったことがありますか?イギリスを舞台にした映画で、イギリス文化の背景やスラングを理解するとより楽しめる映画なのですが、その中の1コマが面白いんです。

ダグは好きか?
アイリッシュ訛りのブラッド・ピットがロンドンから来たキャラクターたちに話しかけます。聞かれた彼らはぽかーんと答えを返すことができません。ピットの質問がてんで理解できないのです。そしてピットのキャラバンから出てきた可愛らしいものを見て、

oh、ドッグね。
皮肉を込めてそう返すのです。

イギリス英語は訛りのオンパレード

私たちも同じ経験をたっぷりしています。ロンドンの中でも東西南北どころか生まれた町による個性的なアクセントがありますし、さらにはアッパー、ミドルクラスなどによっても話し方も全く違います。

それがイギリス全土になると、ロンドンの東のハック二ー辺りで話されるコックニーから、ニューカッスルのジョーディ、リバプールのスカウス、もうそれらにスコットランド、ウェールズも加わり有りとあらゆる訛りのオンパレード、旅先で「ブターはいる?」と聞かれて夫と固まった経験はありますが「バター」の事でした。

また、空港でまったくコーヒーのオーダーが通じなくて困っていたアメリカの方を見たことも。

夫は英語が母国語ですが、二人で入ったパブで何を聞かれているのか全くわからずに口を明けたま固まってしまったこともあります。彼は今でこそ16年もロンドンに住んでいるので慣れていますが、最初は単語や言い回しが全く分からず困惑したそうです。

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ロンドンには英語を母国語としない人がたくさんいる

さらに、それだけではなく、ロンドンには有りとあらゆる人種に訛りが溢れています。私の友人はロンドンに20年近く住むフランス人ですが、まるでフランス語を話すように英語を話します。

夫の会社の社員食堂で働く南米から来たバリスタは、ナンバー、簡単な挨拶、コーヒーの注文以外はほとんど英語を話しません。本人も回りも気にしていないのでまったく上達しないと夫が言っています。

たまに入る小さなカレー屋さんでは、9年間も仲良しなのにウェイターさんは私たちの名前である「グラム」の発音ができずに「グラハムさん!グラハムさん!」といっています。もういいです、グラハムで。

さて、ここで最初の質問に戻りますが、もし皆さんが英語の意思疏通で落ち込んだことがあったら、もしかしたらその相手は英語が母国語ではない方だったかもしれませんし、美しいフランス訛りの、しかしとても聞き取りにくい英語を話すフランスの方だったかもしれません。あるいは国から出てきたばかりの全くの英語初心者の方だったかもしれません。

私は、それに気づくまで「私はなんて英語が下手なんだろう。」と何度も落ち込みましたが、夫の言うことやテレビのある局のアナウンサーの言ってることはほぼわかるのです。それに、私は学生のころは学校での英語の授業なんかほとんど聞いていませんでしたから、それでも義務教育である程度勉強してきた日本人の皆さんが全く英語が苦手なんて事はあり得ません。

ロンドンには、全く英語を話さずに暮らしている人だっているのです。ナンバー、挨拶、excuse me,thank you,please,これらが分かっていたら何とかなります。後は生活の中で、留学の中で、勉強と共に自然に身に付きます。

完璧な英語を求めなくていい

私も昔は「完璧じゃなければだめだ」と思い込み、「私の英語、あんまり上手じゃなくてごめんね。」というと、うちにきた修理やさんやお店の人に「Your English is absolutely fine!(あなたの英語は全く問題ないわよ!)」とかえって驚かれたように言われたものです。

「英語が不安だから留学はなあ。」
「発音が悪いしなあ。」
「みんながネイティブの中、孤立したら嫌だな。」

もしそうためらっていらっしゃる方がいたら迷わず飛び出してください。少なくともロンドンにはそんな心配は無用です。確かに最初の取りかかりは大変かと思いますが、あなたよりずっと英語ができない人も、ナンバーから英語を学んでいる人も、みんなここで生きています。発音だって、みんなユニークだから素晴らしいのです、何も恥じることはありません。そして、誰も気にしないで堂々としています。

きちんと基礎ができている皆さんは、一度流れにのったらきっと楽しく学んでいけるはずです。

どうか、心配しないで飛び出してください。世界にはたくさんの素晴らしい事が溢れています。留学を終える頃にはきっとたくさんの自信や思い出が皆さんを笑顔にしてくれるはずですから。

それでは、またロンドンはウィンブルドンよりお便りします。
Have a fantastic day!

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この記事を書いた人

モモグラモ
モモグラモ

イギリスのロンドンはウィンブルドンに住んで9年目です。元ハリーポッターに出演していた夫(南アとオランダのダブル国籍です)と二人暮らしです。私がいっぱい涙が出るくらい恥ずかしい思いをしつつ経験してきた生活の知恵、英語の言い回し、イギリスの穴場やこぼれ話をお届けできたら嬉しいです。またBAFTAの試写会でのセレブリティーの写真もご紹介できたらと思います。

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