セブでよく見かける不思議な英語表記とローカル英語表現
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セブでは、外に出かけた際に、「これってどういう意味なの?」と首を傾げたくなる様な英語に遭遇する事があります。実際にセブでよく見かける不思議な英語表記と、ローカル英語表現をご紹介します。
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セブの必殺販売作戦「BUY 1 TAKE 1」
セブならびにフィリピン全土のスーパーなどで、よく「BUY 1 TAKE 1」と書かれているボードを目にします。「一つ買ったら、当然一つ持って帰る。当たり前でしょ」と思われるかもしれません。実はそうじゃないんです。
アメリカで生活した経験がある方には「Buy one get one free」がお馴染みなので、ピンとくる方も多いと思います。そうです。「一個買ったら、もう一個おまけ」という意味なんです。
洋服売り場や靴売り場ではよく見かけます。私がひいきにしているバーガーショップ「MINUTES BURGER(ミニッツ・バーガー)」はいつでも「BUY 1 TAKE 1」です。それが意外と美味しいのです。スタンダードのバーガー1つで61ペソです。お勧めは目玉焼き乗せ。それでも1つ70ペソたらず。当然2個でも値段は変わらずです。
この販売方法はアメリカが元祖です。アメリカでは「Buy one get one free」です。だったら半額にすればいいのにと思っちゃいます。それって、単なる在庫処分なんじゃないの?と勘ぐられる方もいらっしゃるでしょう。
なぜこんな売り方をするのか?
どうやらアメリカとフィリピンでは、それぞれ事情が異なるようです。では、なぜこんな売り方をするのでしょうか?
アメリカで買い物をすると、レシートの裏に「お買い上げ後○○日以内に、定価の値下げがあった場合は差額を返金します。」と書かれている事があります。アメリカでは「顧客の権利を大切にする」という考えに基づく「プライス・プロテクション」の徹底化が根底にあります。何事も裁判問題に発展してしまうアメリカならではの「価格は変えない」販売戦略なのです。
フィリピンでは、アメリカのように「プライス・プロテクション」の発想はありません。「じゃあ、やっぱり何割引といった販売をしないのは、在庫処分の販促だよね。」と思われるかもしれません。もちろん、それも理由の一つかもしれません。しかし決定的な理由は別にあります。
決定的な理由は「○○パーセント割引」という表示にしてしまうと計算するのが面倒だからなんです。購入する側からしても計算が面倒です。なんともシンプル。「シンプル・イズ・ベスト」です。
なお、フィリピンで買い物する際は、営業時間の終了間際がお勧めです。とくに生鮮食品売り場では、突然この「BUY 1 TAKE 1」になる事が多いです。
セブのローカル英語
フィリピン全土に言える事なのですが、フィリピン独特なローカル英語があります。街中で急に言われても戸惑わないために、いくつかご紹介します。
停電
まず代表的なのが、フィリピンではよくある「停電」です。英語では「blackout」ですが、フィリピンでは「brownout」と言います。真っ暗になるので「Blackout」でもよさそうですが、昼間でもよく停電があるので「brownout」。なるほど・・・(笑)
高級住宅地
フィリピンで「village」と言えば「村」ではありません。セブ市内に、Paradise Villageというエリアがあります。知り合ったフィリピン人が胸を張って「僕はパラダイス・ビレッジに住んでいるんだ。」に対して「パラダイス村って、パラダイスつけても所詮は村でしょ。」と言った日には、ぶん殴られた上に大事な友人を一人失う結果となります。
フィリピンで言う「Village」とは高級住宅地を指します。中には日本とは比べ物にならない豪邸もたくさんあります。私の知り合いで、プール付きは当然。入り口ゲートにはショットガン構えたガードマン。メイドさんは8人という方もいます。「Village 」という単語はフィリピン人にとっては、かなり心地いい響きの単語なんです。
値段の表現
フィリピンのスーパーでは、商品の値段が分からない時がよくあります。そのために大きなスーパーだと各所にバーコードを読み取る機械が設置してあります。
私もヘヤースプレーの値段が分からなくて困った事がありました。近くに店員さんがいたので値段を尋ねてみたところ、返ってきた答えが「Two forty」です。「・・・ん?なに?Two 40って?」
これ私も最初、戸惑いました。でもセブのショップでは非常によく使われている表現です。これは「240ペソ」の事です。101ペソ以上、999ペソ以内の時によく使われます。フィリピンでは、この金額範囲内の商品は山ほどあります。完璧に「hundred」を省略してます。しかし慣れてくると早く言えて便利ではあります。
お手洗い
最後にフィリピンで「お手洗い」を意味するローカル英語。セブでお店に入って我慢できずに、アメリカでは一般的な表現を使って「bathroom はどこですか?」なんて言ったら「何?風呂に入りたいの?冗談よせよ、あるわけないだろ!」と本気で言われます。
フィリピンでは、もっとも一般的なお手洗いの表現は「CR(シーアール)」です。「Comfort Room」の略。日本語にすると「心地よいお部屋」です。確かに、我慢した後は特に開放感を感じることが出来るお部屋ではあります。「Rest Room」よりもある意味、的を獲た表現であるとも言えます。
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まとめ
日本で「所変われば、なんとか」と申しますが、確かにアメリカで薬局は「drugstore」でも、英国では「chemist」と言ったり、アメリカでは一階は「first floor」だけど、英国は「grand floor」等々。アメリカと英国でも違いはいっぱいあります。オーストラリア英語とアメリカ英語も然りです。特にフィリピンだけが特殊ではないのです。
セブに留学される方々や、セブでの生活を考えていらっしゃる方々が、まず最初に街中で遭遇するであろう疑問を少しでも解消して欲しく、フィリピンならではの色々なローカル色ある英語表記、英語表現をご紹介致しました。
なお、確実に言える事は「ミニッツ・バーガーは一人で買い続けると、太る」という事です・・・笑
おまけ
セブ(現地)のビサヤ語をご紹介します。セブで現地のお友達ができた時に使ってみて下さい。確実に笑顔が見れます。逆に言われたら、お礼を言ってくださいね。
1.ハンサム:gwapo(グゥァポ)
2.美人:gwapa(グゥァパ)
3.ありがとう:salamat(サラマッ)
英語とミックスして使って大丈夫です。「You are ~.」 でOK。
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この記事を書いた人
日本の大学を卒業後に、フランス、イギリス、アメリカを渡り歩き、気がつけばセブで生活をしている50代半ばのオッサンです。酒とビリヤードを愛する男。セブでは、日本人よりフィリピン人のほうが友達は多いです。ちょい悪オヤジになりきれない、か弱いオヤジ。今までの経験を通して、私らしい情報発信ができれば幸いです。