英語が伸びる人と伸びない人の違いとは?【効率の良い勉強方法編】
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以前筆者は日本で英語教師と外国人向けの日本語教師をしていました。そこでは、努力しているのに全然語学力が伸びなくて悩んでる生徒と、逆に短時間だけしか勉強せず、自分の趣味や友人との時間もたっぷりとっているのに、確実に成績を伸ばしていく生徒の二極化していく姿を見ました。彼らの違いとは一体何なのでしょうか?ここでは、英語の勉強を短期間で、最大効率で勉強する方法を複数回に分けてご紹介していきます。今回は効率の良い勉強方法編です。
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効率の良い英語の勉強方法とは?
前回の記事では、英語力が伸びる人の、時間の上手な使い方をご紹介しました。ここでは、効率の良い勉強方法についてご紹介していきます。
1.短い時間で集中して勉強をする
英語教師をしていたときに気付いたのですが、英語の成績がいい生徒の中には、1日の勉強時間がそれほど長くない人が多くいました。彼らに共通しているのは、だらだらと時間をかけて勉強するのではなく、集中力を発揮し効率よく勉強していることでした。
生徒たちの様子を見ていると、多くの生徒の集中力の限界は大体30分くらいでした。これは、一説によると日本のアニメが30分でできているものが多いからだと言われています。
長くぶっ通しで勉強することで、脳が「英語の勉強は疲れる」「英語の勉強は退屈だ」というイメージを持ってしまい、モチベーションが下がってしまうことにも繋がってしまいます。
それなら3時間ただ机に座ってだらだらと勉強するよりも、1日の時間を通して30分を細切れに6回取るほうが同じ勉強時間でもより記憶に残り、より多くの勉強量をこなせます。
また、30分英語の勉強が終わったらおやつや運動、お風呂、昼寝、テレビなどの「ご褒美付き」で勉強をすることで「英語の勉強をすると楽しことが待っている」と脳が脳が学習し、より効率の良い学習とモチベーションのアップにも繋がります。
2.完璧主義になりすぎない
完璧主義はアートや数学などの世界ではその才能を引き出すかもしれませんが、残念ながら効率的な英語の勉強をする上では足を引っ張ってしまいます。理由は、ひとつの問題に執着しすぎて、それがわからないと次にいけないで時間を浪費してしまうからです。
私はよく高校の先生に「試験中はわからない問題はどんどん飛ばして次の問題をやれ!」と言われましたが、このルールは英語の勉強にも当てはまります。
英語の参考書を解くとき、ぱっと見てわからない問題は考え込まず、潔く飛ばして次々解いて、最後に答えあわせで答えを見ればいいのです。考え込む時間は時間の浪費とストレスにもなります。
そして、外国人と話すときに完璧主義の人は間違いを犯すのが怖くて、ネイティブに自分から話しかけません。逆に、社交的で細かいことを気にしない性格の人は、留学しても外国人と気さくに話すので、スピーキングやリスニングの力も伸びやすいです。
3.机の上には何も置かない
効率的に勉強するためには、机の上にはなるべくテキストと鉛筆、電子辞書以外は何もない状態にしましょう。特に携帯電話は電源を切って、別の部屋に置いておくぐらいした方がいいでしょう。
机の周りに気が散るものがいっぱいあったり、どこに何があるかわからずプリントや参考書を探すのに時間を取ってしまったり、勉強しながら音楽を聴いたりしてしまったりしては効率の良い勉強はできません。
*音楽について、ノイズをシャットアウトするためヘッドホンをするのは多少役立ちますが、ポップソングやロックなど、色んな音が入っている音楽を聞きながらの勉強は集中力が外部に向いてしますのでおすすめしません。
整理整頓は英語力改善に必須であることを意識してみて下さい。自宅の勉強机、書斎が酷い状態の人は、まず大きな袋か箱を用意して全部そこに入れてしまいましょう。そして、必要な勉強道具だけを机に置いて勉強を始めてみて下さい。
整頓された環境が、どれだけ集中力に良い影響を及ぼすか知って自分でも驚くでしょう。
4.30分程度の昼寝を勉強の間に入れる
人間の脳は睡眠中に記憶を整理しているをご存知でしょうか?
リヨン大学で40人の男女を対象に「学習→睡眠→再学習」をするグループと「学習→覚醒(起きている)→再学習」をするグループに分け、参加者全員に単語を覚えさせて、再テストする実験を行った結果、学習と学習の合間に睡眠を取ったグループの方が睡眠を取らなかったグループより、より良いテストスコアを初期試験で示しただけでなく、さらに1週間後の再試験、6ヶ月後の再試験においても、より良い成績を示しました。
つまり、学習と学習の間に睡眠を取ることで睡眠を取らずにずっと勉強するよりも、より多く記憶でき、なおかつその記憶を学習以後も長期で記憶に留めておくのに効果的であることが科学的研究で実証されています。
そのような脳の特性を生かすため、勉強の合間に短い昼寝を入れることで、より効果的な学習が期待できます。
30分前後の短い昼寝は、その後3時間から4時間もの間、記憶力や集中力を改善するとされています。また、2時間の長い昼寝も最大で24時間程度、人間の記憶力に良い影響力を及ぼすとの研究がありますが、2時間の長時間睡眠は、覚醒直後の1時間から2時間は頭がぼーっとしたり、体が怠さを感じたり、しばらくは学習に支障をきたします。
また、2時間も昼寝をしたら当然夜の睡眠の質は下がり、脳が休めないので記憶力、集中力、モチベーションも下がり、次の日のパフォーマンスが落ちてしまいます。これらの理由から、勉強の質を上げるための昼寝の最適時間は30分くらいとされています。
とは言っても、30分だけ眠れないという人もいると思います。そういう方は、目を閉じて、静かにあぐらを組んで座るか、横になって瞑想しているだけでも効果は期待できます。
逆に、簡単にどこでも寝てしまうという人は、寝すぎてしまって、勉強時間が無くなったということがないように携帯のタイマーか目覚まし時計をセットしてから昼寝しましょう。
5.朝30分早く起きて勉強の時間に充てる
朝は一番頭が疲れていないフレッシュな状態なので、その時間を勉強に充てることで、より効果的な学習が期待できます。朝30分早く起きてその時間を英語の勉強に充てることをおすすめします。
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まとめ
以上、効率の良い英語の勉強法をご紹介しました。まとめると以下の通りです。
- 長い時間ダラダラやるよりも短期集中
- 完璧さを求めずどんどん次に進めていく
- 勉強部屋には必要なもの以外何も置かない
- 勉強の合間に短い昼寝を入れる
- 朝早く起きて勉強をする
次回以降では、より実践的な英語学習のテクニックをご紹介していきます。
参考資料
- https://theconversation.com/want-to-boost-your-memory-and-mood-take-a-nap-but-keep-it-short-13108
- https://reliawire.com/interleaving-sleep/
- https://digest.bps.org.uk/2016/11/10/for-faster-learning-and-longer-retention-interleave-study-sessions-with-sleep/
- https://www.sciencedaily.com/releases/2016/08/160822083446.htm
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この記事を書いた人
大学卒業後、イギリス・ケンブリッジへ二年間、語学留学をしました。帰国後は外資系の会社でワインコンサルタントをしていました。その時、出張先でアメリカ人の今の旦那と出会い、26歳でカリフォルニア、サン・ホセで結婚し、移住しました。
https://www.yogacatwine.page/