フィリピンタイム?奢られても御礼は言わない?日本と違うフィリピン人の国民性
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セブで生活をしていると、「なんでやねん?」と首をかしげてしまう事もしばしば。知らないことでフィリピン人に対しての誤解が起きないように、日本人とは違うフィリピン人の国民性に関するお話しをしたいと思います。
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南国ならではの「フィリピン・タイム」
フィリピンでは焦ってはいけません。南国だけあって時間の流れも極めてのんびりです。そんなフィリピンで皆さんが経験する最初の試練が「ショッピングのお会計」です。
夕方の混雑時など、お会計に30分待つほどの行列ができる場合があります。どんなに行列ができてもレジ係りは決して慌てません。
フィリピンではお客様が購入した物を、スタッフがスーパーの袋に入れてくれます。これも時間がかかる理由の一つです。レジ係りと袋に入れる係りの2名体制の場合もありますが、それでも極めてのんびり作業です。他のスタッフとお喋りしながら作業しています。
日本だったら、例えばコンビニの店員は、お客さんを5秒でも待たせたら大変とばかりにレジに走って飛んできます。日本人の時間に対する厳しい姿勢は諸外国の方々も感動するレベルです。一秒の狂いもなく到着する日本の電車も然りです。
この素晴らしい対応に慣れているため、多くの日本人がフィリピンに来たばかりの時は、レジ対応の遅さにイライラしてしまいます。
しかし、これが「フィリピン・タイム」なのです。怒ってはダメです。レジに並んでいる現地人は誰も怒ってません。慣れるしかありません。「郷に入っては、郷に従え」です。
ちなみに、お客さん自身が購入品を袋に入れてはいけないのは、洋服の中に忍ばせていた未精算の商品を、後でこっそり袋に入れたりするのを防止するためかと考えられます。
奢るも奢られるも当たり前
私の妻はフィリピン人です。妻の家族と外食をした時の話です。私の計算上では、総勢8名での予定でした。私、妻、祖母、私の子1人、義理の姉夫婦とその子供2人です。いくら数学が苦手だったとはいえ、私でもできる計算です。
しかし、実際に食事をすると・・・なんと14名いるのです。急遽、近所の方が飛び入り参加、義理の姉夫婦のお友達も参加・・・と続々と増え、想定外の出費になりました。
しかも、誰一人として「ご馳走さまでした」と言いません。「本当に美味しかったわ。」とか「海老のフリッター最高だったわよねぇ。」など食事の感想を言うだけです。心の中では『「今日はご馳走してくれてありがとう。」ぐらい言わんかい!』と思いつつも、小心者の私は「確かに美味しかったですよね。」としか言えませんでした。
妻に言わせれば、お金がある人が奢るのは当たり前だそうです。人数が増えたところでケチケチしてはいけないらしい。フィリピンでは、食事のメンバーの中で一番お金を持っている人は常に太っ腹でいないといけません。
逆に、私がセブで年上の名誉ある弁護士さんから奢って頂いたこともあります。飲み屋で意気投合した後、もう一軒行こうと誘われたのですが、私には充分な資金がありません。「気にすんな!俺が奢ってやるから。」とのことで、彼の名刺から身分も確認済みだったので、安心してホイホイついて行きました。
私のホームグランドの店と違い、そこは高級そうな店でした。高級なお酒を頂き、おつまみも私の行きつけの店の倍以上の値段。その店を出た際、私が「今宵はありがとうございました。」と御礼を言うと、弁護士さんから出たセリフは「えっ、どうしたの?なにが?」です。それどころか「気に入ったなら、また行こうよ。」でした。
私が遠慮しないでグイグイ飲んでいたのも全く気にしていないそぶり。彼のその態度たるや「これぞクールな紳士!」「これぞセブの男!」です。そうなのです。奢られる方も奢る方も、セブでは礼など無用。当たり前なのです。
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まとめ
私もフィリピンに来たばかりの頃、その国民性の違いから戸惑うことも多々ありました。私は自分の意思でセブでの生活を選び、現在も生活してます。悪いところばかりではありません。セブには良いところも沢山あります。
セブの人達の生き方の基本として「そんな事でイライラすんなよ。」「そんな事でクヨクヨすんなよ。」があります。英語で言うと「Easy come easy go!」「Tomorrow is another day!」です。皆、貧しくても、たくましいです。非常に明るいです。私は、そんなフィリピンが大好きです。
先日も家のクーラーが故障しまい、さっそく修理を手配しました。「夕方いきます。」との返答だったのですが、来てくれたのは次の日の夜。でも私は怒りません。予測していたよりも早かったですから・・・大分、セブに慣れて来たということですね。笑
おまけ
スーパーにまつわる英会話をご紹介します。
1.be in a checkout line(レジに並ぶ)
2.I'm in a checkout line.(私はレジに並んでいます。)
3.Are you in the line?(並んでいるんですか?)
※「列」は英語で「line」です。
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この記事を書いた人
日本の大学を卒業後に、フランス、イギリス、アメリカを渡り歩き、気がつけばセブで生活をしている50代半ばのオッサンです。酒とビリヤードを愛する男。セブでは、日本人よりフィリピン人のほうが友達は多いです。ちょい悪オヤジになりきれない、か弱いオヤジ。今までの経験を通して、私らしい情報発信ができれば幸いです。