「ごめんください」は英語で表現できない?日本語独特の表現と英語独特の表現
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英語学習をしていると、英語なら言えるけど日本語だと言えない、もしくは日本語では言えるのに英語では言えない言葉があることに気が付きます。それは、単語そのものだけでなく、表現自体がないから言えないと言うことがあります。今回はそんなもどかしい状況になりやすい単語や表現などについてご紹介します。
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日本語独特の表現
海外に来てから気づいたのですが、日本で日常的に使っている
- ごめんください
- おじゃまします
- いってきます
- いただきます
- ごちそうさまでした
などの言葉は、日本語独特の表現で外国語には存在しません。
キリスト教徒の国では、食事の前と終わりにお祈りをすることがあり「いただきます」「ごちそうさまでした」の代わりとなっているように見えますが、それらの言葉自体を、ちょうど良いニュアンスで直訳することができないのです。
また、日本語の罵声、悪態をつく言葉なども訳すとおかしなことになることが多い言葉のひとつです。
- まじかよ!
- ふざけんな!
といった言葉も、ただ直訳しただけでは罵声に相当する意味合いではなく、なんのこっちゃと思わることになります。
英語独特の表現
逆に英語独特の表現もあります。例えば「shit」や「fuck」などの罵声的な言葉も、日本語に直訳しても大した意味はありません。
shitは「くそ!」という日本語が存在しますが、意味合い的にその汚さが英語と同等なのか、同様に汚い言葉に聞こえるかといえば、疑問に思うことがあります。このあたりは、お国柄や文化が関係しているのでしょう。
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同じ英語でもイギリスとアメリカで異なる
お国柄ということで考えるとイギリス英語とアメリカ英語でも表現が異なってきます。
「こういうフレーズはこう英語で言う」といった英語のフレーズ集のようなものがありますが、それらで紹介されているのはアメリカ英語のことが多く、イギリスにいた筆者が実際にはあまり耳にしなかったものもありました。
例えば、アメリカの映画などでよく耳にする「Son of a bitch」というスラングはイギリスではあまり聞きませんでした。逆に「Bloody Hell」という表現はイギリスではよく聞くのですが、アメリカ映画ではほとんど聞かれません。
また日本語でいう若者言葉の「超」に近い意味合いで使われる、何かを表す前に「fucking」を使うことがありますが(Fuckin goodなど)、イギリスでは同様な意味合いで「Bloody」もよく使われれます(Bloody excellentなど)。
英語は日本語よりもストレートな言葉?
そのほかに「英語はダイレクトな言語だから言いたいことが言いやすい」という意見を目にすることがあります。
確かに、日本語は遠まわしな表現が多くダイレクトに話さない言語だと言われますが、実際には英語(イギリス英語)はそうでもない場合もあります。
例えば、別れ際に「また近いうちに会いましょう(see you soon)」と言うとアメリカ人は「いつ?」と聞いてくるので、日本人はびっくりする、というようなエピソードを聞いたことがあるのですが、イギリスでも「いつ?」と聞くこともなく、挨拶的に使っているようなイメージがあります。
日本語でもストレートに話すことは可能です。英語でもきちんと話すと、かなり遠まわしの言い方をするようにも感じます。言ったことがそのまま100%の意味を持たない、その言葉の裏を読む。これは英語(イギリス英語)も日本語も同じだったりします。
まとめ
以上、日本語独特の表現と英語独特の表現についてご紹介しました。
確かに日本語で良く使う言葉には英語や他の外国語には存在していないことがあります。これらは文化や宗教にも関係してくることでもあります。
そこで、言葉は言葉そのものだけではなく、文化や生活様式にも関係しているということにも意識して、すべての言葉を正確に訳していこうとしないほうが言語学習がしやすくなるかもしれません。
日本人の発音は駄目じゃない!日本人が英語学習において覚えておきたい4つの心構えでは、日本人の英語学習のコツをご紹介しています。合わせてチェックしてみてください。
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この記事を書いた人
12歳からフランス、イギリス、イタリアに留学し、語学留学、大学留学、大学院留学、と様々な留学を経験。ロンドンの語学学校に務めた後、現在はフランスの大学院で語学学習についての博士論文を書いています。
http://ameblo.jp/vindalsace/