ドイツ初の女性医師「ドロテア・クリスティアネ・エルクスレーベン」とは?

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今回はドイツ初の女性医師Dorothea Christiane Erxleben(ドロテア・クリスティアネ・エルクスレーベン)についてご紹介します。医師は男性の仕事とされていた18世紀当時のドイツで初の女性医師となった彼女は、その後のドイツ国内での女性の社会進出に対して大きな影響を与えました。そんな先進的な女性、ドロテアとはいったいどんな女性だったのでしょうか?

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Dorothea Christiane Erxleben(ドロテア・クリスティアネ・エルクスレーベン)の生い立ち

1715年、Dorothea Christiane Erxleben(ドロテア・クリスティアネ・エルクスレーベン)はザクセン=アンハルト州のクヴェトリンブルクにて医者である父クリスティアンのもとに生まれました。

父クリスティアンは医師として非常に優秀だったことから「Stadtphysikus」と呼ばれる、その町の医者たちを統括する特別な役割も担っていました。

そんな優秀な父の元、ドロテアと兄は幼いころから教育を受けました。特に彼女は自然科学について興味を持っていました。ドロテアはとても勉強熱心で、時にはそんな彼女を父が診療所へ連れて行ったりすることも。

ある日のこと、兄が徴兵令を受けたことにより、一緒に勉強できなくなってしまいました。ドロテアと一緒に勉強を続けたかった兄は一時的に休暇を取ることに。しかし、それがきっかけで逃走兵とみなされてしまい、ヘッセン・カッセルへ逃れることとなりました。その後、彼はその地で医者となっています。

ドイツ初の女性医師が誕生するまでの道のり

父親の影響でドロテアも医師を目指そうとしますが、18世紀当時、医師の仕事は女性の仕事ではありませんでしたし、認められてもいませんでした。

また、当時、女性は大学への入学を認められていなかったため、希望していたプロイセン大学への入学を拒否されてしまったのです。

しかし、そこで諦めなかったドロテアは、当時のプロイセン王であるフリードリヒⅡ世に大学への入学許可を願い出たのです。

他人から「考え方が古い」と嘲笑されることを嫌っていたフリードリヒⅡ世は、当時の常識を覆し、彼女に大学への入学許可を与え、1741年、晴れてハレ大学に入学し、医師としてのキャリアをスタートさせます。

大学に入学するものの、これまで専門的に大学で学んだ経験がなかったため、他の医師たちから素人と呼ばれたり「ein Dorn im Augen(目の上のこぶ)」のように言われたりしたそうです。

それでも諦めなかったたドロテアは1754年、彼女は39歳にして博士号を取得します。彼女は4人の子どもを育てながら勉強と仕事を両立しました。1762年、46歳で亡くなるまで、ドロテアは医師として活躍し続けました。

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ドロテアの功績

1899年4月20日、当時のドイツ帝国にて、女性が医学、歯科、薬局公式の試験を受けることが認められました。

ドロテアが入学を拒否されたプロイセンの大学では、1908/1909年の冬学期、初めて女子学生が入学しました。

ザクセン=アンハルト州・クヴェトリンブルクにあった医療専門学校では、1955年から1990年の閉校まで、ドロテアの名前がつけられました。

その他にも彼女の名前が付けられた通りは多数存在しており、大きな街ですとベルリン、ボン、ハレ、ドレスデン、キール、その他の町にもあります。

このように、ドロテアの功績はその後のドイツに引き継がれて行くのでした。

現在のドロテアの生家はホテル?

クヴェトリンブルクにある彼女の生家は保護され、現在はホテルとして営業しています。オンラインで予約できます。ご興味のある方は泊まってみてはいかがでしょうか?

Hotel Dorothea Christiane Erxlebenの詳細情報

まとめ

ドイツ初の女性医師、ドロテア・クリスティアネ・エルクスレーベンについてご紹介しました。彼女が生まれ育ったクヴェトリンブルクは多くの歴史的建築物の残っていることから、ドイツで最も大きな世界遺産として認定されています。ドイツに滞在されている方は是非足を運んで見てはいかがでしょうか?

参照URL

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この記事を書いた人

cocoma
cocoma

まだドイツに入国して日が浅いですが、2回目の渡独となり、2週間短期留学で発生した失敗を踏まえて準備したつもりですが、今回また、ふとしたミスや大変さを経験したことで、ここはこうしたらスムーズにいく!など新しく知恵が増えてよかったので、有益な情報を提供できたらと思っています。

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