外国の常識は日本での非常識?ダブリンで経験したカルチャーショック7選

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日本に生まれ日本で暮らしてきたからこそ中々気づくことのできない日本の素晴らしさ、あるいはおかしさ。「郷に入っては郷に従え」という言葉はある種、和と協調性を重んじる日本人の美徳であるといっても良いでしょう。しかし海外で生活していると、時には従い難い郷に巡り合うことだってあるというもの。今回はアイルランドの首都ダブリンで筆者が経験したカルチャーショックや、驚いたことをご紹介します。

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1.平日昼間から酒を飲む

酔っ払い注意の標識

昨今の忙しいストレス社会に追われている多くの日本人にとって、この行為がどれほど甘美的かつ罪悪感を伴うものであるかは想像に難くありません。しかし、ダブリンでは普通の光景です。

平日だろうと休日だろうと祝日(クリスマスを除く)だろうと、あるいはお昼、夕方、深夜だろうとパブは開かれ、多くの人がお酒を飲んでいます。ダブリンに来た当初はその光景を見てよく思ったものです。「一体この人たちはいつ働いているんだろう」と。

ちなみにアイルランドでのビールの単位は日本と異なる1パイント(約568ml)で、日本の中ジョッキよりも少し割増。何杯飲んだ?と聞かれて3パイント以下だった場合「少ないね」という顔をされます。

2.時間通りにバスが来ない

バスを待っている人形

ダブリンで暮らしていると「この街は好きか?」という質問をよくされます。そのとき、筆者はいつも「ダブリンは好き。でも天気と、あとバスが嫌い。」と答えていますが、この解答で共感が得られる程度には、アイルランド人もバスを嫌っています。

バスには時刻表というものがありますが、ダブリンにおいては無価値に等しいもののひとつです。大きなバス停には電光掲示板があり、リアルタイムで到着時間が表示されるので重宝しますが、残り3分で到着のところ5分待っても残り3分のままといった不可解な現象が頻発するため、実際のところあまり当てにはなりません。あと、たまに時間が増えます。

ちなみにダブリンの全てのバスでwi-fiが使えるのは、良いことではあります。

3.路上喫煙、歩き煙草が普通

タバコの形をしたネオン管

年々厳しくなる煙草の規制。アイルランドでは2004年に屋内での完全禁煙化が法律で定められ、パブやカジノであろうと違反者には罰金が科せられるなど、喫煙愛好家にとっては肩身の狭い思いを感じることの多い昨今です。

一方で、路上喫煙並びに歩き煙草に対する規制は何もなく、路上には喫煙者あるいはタバコのポイ捨てが目立ちます。こうした現状が喫煙者側と禁煙者側のどちらを幸せにしているのかは判断しかねるところです。

ちなみにダブリンでは、日本で一般的な既に巻いてある形状の煙草を購入する他にも、葉だけを購入し自分で紙に巻く「巻きタバコ」を吸っている人も少なくありません。理由はその方が安いからだとか。

4.気軽に入れるトイレがない

トイレの看板

日本ほどトイレに恵まれた国はありません。トイレの機能性や清潔さもさることながら、スーパーやコンビニ、公衆便所と街中至る所にトイレが溢れています。しかし、ここダブリンには日本のように簡単にトイレを探すことができません。先に挙げたスーパー、コンビニ、公衆便所。ダブリンにはそのいずれの選択肢もあり得ないのです。

トイレがある場所というと、大きなショッピングモールやパブ、レストラン、あるいはマクドナルドなどのチェーン店になりますが、店舗の規模によっては設置していないこともあります。お酒を楽しんだ帰り道、いざというときのためにトイレのセキュリティが緩い場所をマーキングしておきましょう。

ちなみにヨーロッパ諸国で多く見かける、お金を払わなければ利用できないトイレは少ないですが、トイレだけの利用を禁止しているお店も多いので、結果的に日本のような気軽に使えるトイレがほとんどないのです。

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5.英語が聞き取りにくい

英語のイラスト

筆者はイギリス英語とアメリカ英語の発音の違いがよくわからない程度には英語音痴(?)ですが、アイルランド英語が何を言っているか分からないことだけは分かります。

「th」を「t」あるいは「d」と発音する独特のアクセントに加えて、彼らは異常に早口。ネイティブ特有の表現やボキャブラリーも相まって、アイルランド英語を聞いた後に日本で馴染み深いアメリカ英語を聞くと、その聞き取り易さとスピードの違いに驚きます。その点、語学学校の先生はきれいで聞き取りやすい英語を喋るので英語の学習に困ることはありません。

ちなみにこちらの人は「F●ck/F●ckin」という言葉を強調表現も含めてよく使います。日本語で言う「クソカッコいい」の「クソ」と同じようなニュアンスみたいですが、きれいな言葉ではないので、良い人はマネしないようにしましょう。

6.おつりの小銭を渡さない

小銭が入った箱

例えば日本でしたら198円の商品を買って200円渡したときは、2円のおつりが返ってきます。当たり前のことです。では、ダブリンで1.99ユーロの商品を買って2ユーロ渡した時、1セントのおつりが返ってくるでしょうか。答えはNOです。

経験上、ダブリンでは5セント(5円程度)以下のおつりは返ってこないことがほとんどです。理由はわかりません。おつりの返却にも個人差があるらしく、同じお店で買い物をしてもおつりを受け取れる日とそうでない日があります。10セント以上のおつりは毎回返ってくるので御心配なく。

ちなみに筆者がドイツを旅行したときは、1セント単位でおつりが渡されることに感動を覚えました。あと、ドイツのバスは時間通りに来ます。

7.ホームレスが多い

ホームレスが地面に座っているところ

ダブリンの語学学校で出会った多くの外国人たちと、ダブリンを旅行した筆者の父が口をそろえて指摘するのがホームレスの多さです。

街中を歩くと300メートル歩く度にホームレスを見かけているのではないかというぐらい頻繁に目にします。彼らは橋の上やお店の前、あるいは屋外に設置されているATMの横でコーヒーの紙コップを持ち、お金をくださいと喋りかけてきます。

深夜であっても、彼らが突然襲ってくる、後をつけてくるというようなことは経験上ありませんが、中には麻薬に手を出していると見受けられる人もいます。ホームレスへの炊き出しや、寄り添って話しかける人、あるいはお金をあげる人も多く見かけられるこの光景が、ダブリンの良いところなのか悪いところなのかは分かりません。

まとめ

いかがだったでしょうか。これらの内容はあくまでダブリンという街の一側面を、筆者が主観的に取り上げたモノであるということをご了承ください。

その地域にはその地域独自の文化が存在し、異文化との出会いはいつでも驚きと発見の連続です。あなたが今までに培ってきた経験や常識はあなたが今まで従ってきた郷にしか存在していないのかもしれません。新しい土地で、知らない街で、そうした未経験を経験するのも海外に行く楽しみの一つではないでしょうか。

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大学卒業後ワーキングホリデーを利用してアイルランドへ渡航。日本ではまだまだマイナーなアイルランドの魅力を趣味の写真と共にお伝えしています。お酒と演劇とあとワクワクするものが好き。

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