「フィンランドのイメージは？」と聞くと、国内外問わず「シャイ」と言う回答が返ってくることが多いです。実際フィンランド人はシャイなのでしょうか？今回はヘルシンキ大学留学中の筆者が、自身の体験に基づきながら、フィンランド人は本当にシャイなのかどうかを検証します！

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フィンランド人は本当にシャイなのか

フィンランドはヨーロッパの一部。日本人の中には、「ヨーロッパ＝フレンドリーでオープン」と思っている人も少なくはないのではないでしょうか。

例えば、電車や街で知らない人から気さくに話しかけられる、バスの待ち時間に会話を楽しむ…などのイメージ。しかし、実はフィンランドではそんなことはあまりないのです。

知らない人と話すのは変！

シャイと言われる背景の一つに、「知らない人と話すのは変だ」というフィンランドの文化があります。日本とも少し似ているかもしれません。

実際に筆者が「バスで知らない人とずっと話していた」とフィンランド人の友人に言うと、すごく驚かれました。「なんで？」「フィンランド人だった？」という具合です。彼女がフィンランド人でなかったと言うと納得していましたが。

パーソナルスペースの広さ

フィンランド人のパーソナルスペースの広さも、シャイと言われる一因でしょう。バスの並び方を始め、地下鉄の4人掛けの席では、混んでいなければ2人しか座らないのが定番。バスでも電車でも、席があるのに立っている人が多く見られます。知らない人と隣に座ることが少なければ、当然話すことも少ないですよね。

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街で誰かに話しかけられた場合は？

では、シャイと言われるフィンランド人は街で誰かに話しかけられたらどうなるのでしょうか。

例えば道を尋ねられたら…？留学初期、筆者は右も左も分からない状態だったので、どうしても人に道を聞くことが多くありました。すると、フィンランド人は誰でも丁寧に道を教えてくれました。

またスーパーでは、フィンランド語が分からなかった筆者はいつも通りすがりのフィンランド人の方に助けてもらっていました。どのヨーグルトがいいか分からず困っていると、3つ4つのヨーグルトを分かりやすく説明してくれました。

このように、自分から話しかけてくることはないフィンランド人でも、困って何かを尋ねると、必ずと言っていいほど親切に助けてくれます。

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シャイと言っても人それぞれ

一口に「フィンランド人はシャイだ」と言っても、人それぞれです。先ほど述べた街中での様子は、フィンランドには知らない人と話す文化がないだけ。むしろ日本人には違和感がなく、生活しやすい環境かもしれません。

個人個人を見てみると、みんながシャイということは全くありません。一度コミュニティーの中に入ってみれば、話すのが好きな人、色んなところへ行くのが好きな人、友達と大勢で騒ぐ人、おとなしい人、シャイな人…という風に、人それぞれです。色々な情報に惑わされずに、個人個人で性格は違うということを忘れないでいたいですね。

まとめ

いかがでしたか？どこの国に行ってもそうですが、「ここの国の人は〇〇だ！」と一口に言い切ることはできません。もちろん国全体の雰囲気はそれぞれあると思いますが、それと個人は別です。

当たり前のことですが、留学中に改めて気づかされること。みなさんもそれを心の片隅に置いて、楽しい留学生活や留学準備を送ってください！