総距離1600km以上!ブリスベンからメルボルンまで車で行ってみた(後編)
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ブリスベンからメルボルンまで車で行ってみたレポートです。前篇ではブリスベンからパークスで一泊するまでの行程をレポートいたしました。後篇では、パークスからメルボルンまで行く旅の様子をお伝え致します。
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前回の記事「総距離1600km以上!ブリスベンからメルボルンまで車で行ってみた(前篇)」では、ブリスベンからパークスで一泊するまでの行程をレポートいたしました。今回は続編となります。
Parkes(パークス)からWest Wyalongへ(ウエストワイアロング)へ(1時間40分)
パークスを午前6:00に出発。朝もやで5m先も見えません。Forbes(フォーブス)に午前6:21到着。気温は3℃。ガソリンスタンドでガソリン21.78ℓ入れて38オーストラリアドルでした。もやが晴れてきたら、またカンガルーの屍が道路脇に横たわっているのが目につくようになります。湿地帯になってきました。
午前6:50、左手にいたカンガルーと接触事故を起こします。後のバンパーが割れて、応急の修復作業に入ります。一直線の道で視界も悪くなかったのに、道と同化していたカンガルーに直前まで気が付きませんでした。もっと早く気が付いていれば避けられたのですが。ごめんね。
カンガルーは後ずさりができない動物です。危ないと思って引き返そうとしてしっぽが引っ掛かったかのようなバンパーの割れ方でした。保険会社に修理を頼めば免責金額800オーストラリアドルです。メルボルンまで飛行機で飛んだ方が安くついたのでは、という思いが頭をよぎりましたが口には出しませんでした。
応急の修復作業を終え午前7:10出発。またもやが出てきました。「この先・羊」の表示があるが視界が悪く羊の姿は見えず。湿地帯が続き、West Wyalong(ウエストワイアロング)に午前8:10到着(パークスから136km)。
West Wyalong(ウエストワイアロング)からJerilderie(ジェリルデリー)へ(2時間47分)
ウエストワイアロングには煙突のある家々が目に付く。10分休憩し、午前8:10出発。
羊が一匹、羊が2匹、羊が3匹・・・。線路を越える。メルボルンまで503kmの表示が。そして、また羊、羊、羊、羊。Grong Grong(グロングロン)に午前9:23到着。人口150人の表示。よくわかりました。この街は人より羊の方が圧倒的に多いということですね。
Narrandera(ナランデラ)に午前9:39到着。ここのインフォメーションセンターにはオーストラリアで1番大きい弾けるギターが展示されています。プラタナスの並木道は葉がだいぶ落ちていました。南下するにしたがって寒くなっているのがわかります。
次のガソリンスタンドまで105kmの表示。牧場の中にたくさんのカンガルーが。見渡す限り牧草地の中に砦のように積まれた干し草の山。大草原には延々と有刺鉄線の柵。いったいオーナーの家はどこにあるのでしょうか?柵に沿って、中にいるflock of sheep(羊の群れ)が走っています。
柵の外に、一匹の羊が中の群れと同じペースで走っています。迷える子羊を救う羊飼いは何処に?ジェリルデリーに午前10:57到着(ナランデラから108km)。
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Jerilderie(ジェリルデリー)からMelbourne(メルボルン)へ(3時間37分)
ジェリルデリーの街中にはNed Kelly(ネッド・ケリー)のシンボルで溢れています。ネッド・ケリーは19世紀後半に現れた犯罪者であり、ヒーローでもあります。メルボルンの刑務所で絞首刑になったときの最後のセリフとされている「Such is life」や、ネッド・ケリーの独特のいでたちのシールが車の後などに貼られてあるのをオーストラリアで見かけた人もいらっしゃるのではないでしょうか。
ジェリルデリーの街には、ネッド・ケリーとその一味に襲撃を受けた銀行などの史跡を巡るルートがありました。ジェリルデリーで昼食を摂りましたが、パン屋に入ればそこにはネッド・ケリーが。パン屋の裏にまわればそこにもネッド・ケリーが。そんな街でした。
ガソリンを31ℓ(46オーストラリアドル)入れて、ジェリルデリーを昼の12:23出発。道中には茶色い牛、黒い牛の姿が。Finley(フィンリー)に昼の12:53到着。
Tocumwal(タクムウォール)に午後1:10到着(ナランデラから165km)。マレー川を渡ってヴィクトリア州へ。ホルスタイン牛、馬、ワインヤードを横目にShepparton(シェパートン)に午後2:15到着(タクムウォールから78km)。午後3:10、M31に入って2車線になりました。
そして午後4:00、ついにメルボルンに到着しました!(シェパートンから209km)
最後に
カンガルーによる足止め分を引いて、ブリスベンからメルボルンに入るのに合計で20時間40分ほどかかりました。行先によってはメルボルンの中で更に1時間以上かかる場合もあります。
オーストラリアは、後ずさりしない、前進のみの動物、カンガルーとエミューが紋章になっています。けれども、後ずさりできずに轢かれてしまったたくさんのカンガルーを見て、筆者の車でもぶつけてしまった後に思うのは、「後ずさりする」ことは、ときに必要なこともあるのではないかということです。人生においても。そんなことも考えさせられた旅でした。
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この記事を書いた人
2人のオーストラリア生まれの娘を持つ母親です。ブリスベン近郊のイプスウィッチ市に移住して17年になります。メキシコの大学出身で、「メキシコ人」という本を出しています。それも含めた経験や知識が役立つことを祈って発信していきたいです!