インドネシアの孤児院にトビタテ留学ーーTHE RYUGAKU座談会Vol.5<番外編>
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トビタテ留学JAPANの高校生一期生に参加された二人を招いて開催した留学座談会。今回はインドネシアの孤児院に英語を教えに留学した中川原さんのインタビューです。日本の学生に対する熱い想いを語ってくれました。
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留学座談会第5回はコチラ。「どんな高校生がトビタテ留学JAPANに参加してるの?ーーTHE RYUGAKU座談会Vol.5」
- 中川原さん
小久保嘉人(こくぼ よしと)/横浜市立大学3年生
鈴木 莉帆(すずき りほ)/早稲田大学2年生
林元 真季(はやしもと まき)/早稲田大学2年生
アブログインターン生
今回はインタビュアーを務めますよしと
英語を教えるのは表向きの目的
よしと:座談会本編ではトビタテについて聞いていきましたが、ここからは中川原さんの留学について詳しく聞いていきたいと思います。中川原さんはインドネシアへの留学の目的は何だったんですか?
中川原:もともと何かを教えることは好きだったんですが、実は英語を教えるのは表向きの目的で、本来の目的は「自分たちがこういう風に成長していきたいんだ」という意識を持った人と働くことでした。
よしと:なるほど。子供に英語を教えるに当たって何か工夫はしましたか?
中川原:毎晩、授業の進行について現地の方と会議し、日々改善していきました。例えば、英語の歌を歌ったり、単語を覚える際に絵を描いて塗りながら行うなど色々と工夫をしました。
よしと:でも授業でやりたいことを英語で伝えることも難しいですよね。
中川原:そうですね。出来なかったことを英語で書き起こして、それを現地の方にサポートしていただいていました。本当に毎日手探りの状態でした。
自分の力がどこまで通じるか
りほ:孤児院の現地の方は、中川原さんと同年代の方だったんですか?
中川原:一緒に働いた方は社会人の方でした。ただ孤児院には中学生や高校生もいたので現地の同世代がどんなこと考えているのかを聞くことは出来ました。
まき:留学するにあたって何か特別に勉強はしていきましたか?
中川原:学校で習った文法程度で、留学のためにこれを勉強したというものはないです。自分の今持っている力でどれくらい通用するのかも知りたかったので。
インドネシアと日本の英語教育の違い
よしと:インドネシアの教育制度はどうでしたか?
中川原:貧富の差が激しかったので、中学まで行ける子どもは英語の教育を受けているのですが、中学に行けない子どもはマレー語を使っていました。英語を話せる子は母国語のように扱っていたので、日本と違ってスピーキングが重視されている印象を受けました。
よしと:逆に中川原さんから見て、インドネシアの英語教育はどういうところが弱いと思いましたか?
中川原:話すことはできるんですが、発音が弱いように感じました。アクセントも癖があり、自分が知っている単語も聞き取れなかったことがありました。ただ、インドネシア人は発音やアクセントが違っても、話すことに対してためらいがなかったです。日本人は上手く話そうとか発音を気にして話すことをためらうことが多いと思うんですけど、そこが違うように感じました。
りほ:逆に日本の訛りで通じないこととかありましたか?
中川原:私ももともと英語が話せるわけではなかったので、通じないことも結構あったのですが、何度も伝えていく中でコツを掴んでいきました。
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世界の同世代を見て欲しい
よしと:インドネシア人と話していて感じたことはありますか?
中川原:日本の学生は日本人としての誇りを持っていない気がします。それは世の中の情勢や、親が持つ国に対する考え方が無意識に入ってきているからであると私は思うのですが、海外にいる人達はそうではありません。実際、インドネシア人は自国の良いところを聞くとどんどん発言してくれたし、誇りを持っている人が多かったです。日本人もそういう人が増えれば、もっと日本が元気になるんじゃないかなと思います。そうするためには一度海外に出て、世界の同世代が何をしているのかを見てほしいし、日本の良さにも気づいてもらいたい。
よしと:なぜ日本人は誇りを持っている人が少ないと思いますか?
中川原:自分の高校でアンケートをして分かったのは、生まれた時から日本が元気がないという報道を聞いて、自然と先入観ができているということ。そういった先入観打ち破らずに大学に入って就職してしまうとなかなか海外に出る機会は少なくなってしまいます。高校生のうちにこの先入観をなくしておくことは非常に重要だと思いますし、日本にいては体験できないことなので、ぜひ海外に一歩踏み出していただきたいです。
チャンスを与える人間になりたい
よしと:最後に今後の展望を聞かせて下さい。
中川原:すごいと思う大人の方は私が持っていないものを持っています。それは経験であったり、知識であったりもそうなのですが、一番感謝しているのは今の私が会うべき人に巡り合わせてくれたことです。そういう人達は私にすごくチャンスを与えてくれたので、私もそういった影響を後輩に与えたいと思っています。なので、私はサークルを立ち上げて、留学の体験を伝えるのがとても楽しいです。今やっていることがそうしたことに繋がっていると思いますし、将来的にはここにお金を発生させて仕事したいと考えています。
まとめ
中川原さんが「日本をこういう国にしていきたいんだ」と熱く語っている姿をみて、とても刺激を受けました。日本には夢を持ったり、熱く語ることに対してどこか恥ずかしさを感じている方が大勢いるように感じます。そういった方にこの記事を読んでいただき、彼の言う先入観を打ち破ってもらえたらと思います。
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中川原 弥晨(なかがわら びしん)さん/都立の高校3年
トビタテ留学JAPAN高校生枠の一期生として国際ボランティア分野で3週間留学をしました。インドネシアの孤児院に行き、教育活動支援(主に英語の授業を担当)を行いました。