イギリスでこれが抜けていたら「言葉足らずに聞こえる」4つの言葉
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イギリスではどんなに英語が完璧でも、これらが抜けていたら「言葉足らずに聞こえる」4つの言葉があります。子供たちは小さなころからこれらを使えるようにきっちり教えられるのです。今回はその4つの言葉をイギリスでよくあるシーンとともにご紹介します。
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礼儀正しくて丁寧なイギリス人に求められる4つの言葉
アメリカの友人がイギリスに来て間もないころの話です。「どうしてイギリスの人っていつもSorryっていうのかしら?アメリカでそれを口にするときは、本当に自分が悪いって認めているときだから皆そんなに頻繁に口にしないもの。とても不思議。みんな控えめなのよね。」
また、フランスから18年前に引っ越してきた友人は「フランスよりイギリスのほうが私はずっといいわ。フランス人は横柄で言い訳ばかりだし、行儀も全然なっていないもの(これは彼女個人の意見かと思いますが)。いつも自己主張ばかりで押し合いへし合いで、それに比べてイギリスは丁寧でhumble(控えめ)な人が多いから暮らしやすいから楽よ。」
確かにイギリスで暮らして9年、最初こそ日本から来た私には「イギリスの人は自己主張が激しくて理解不能。」と思ったこともありましたが、より多くのイギリス人との出会いを重ねるたびに、その気持ちもすっかり変わりました。イギリスの人の多くはやっぱりシャイで礼儀正しくて丁寧で、英語もそれに合った使い方が求められているのです。
さて、そんなイギリスでとある学校のポスターを見ました。そこには4つの単語がしっかり並び、「最も重要な言葉たち、何はともあれ必ず忘れないようにきちんと使いましょう。」という但し書きがありました。どんな言葉だったか一緒に見てみましょう。
1.Sorry
以前の記事「イギリス人は文句を言うのが苦手?イギリスならではの言い回し&役立つイギリス英語」では、イギリス人は文句を言うのが苦手だ。というお話を書きましたが、自己主張はしっかりしながらも、人との距離やパーソナルなことをとても尊重するイギリス人は、相手との摩擦をあまり好まない人が多い気がします。
例えば、道で人とすれ違う際に相手がバギー(ベビーカー)を押していたため「After you.(お先にどうぞ)」などと譲ることがあります。そうすると決して悪くないのに、「Sorry, thank you.」と申し訳なさそうに足早に通る人もいれば、買い物をしていて棚を眺めているときに、お互いのバスケットがぶつかり合ったとしても「Sorry」と、にこっと笑顔でお互い一言交わすのです。
混みあった電車で人をかきわけ降りなければいけない際にも「Sorry, exuse me.」などと声をかける人も良く見かけます。決して謝る場面ではないのに「すみません」と、ついつい使うのがイギリスの人たちなのです。
2.Please
ロンドンは人気の観光都市、英語が母国語の他の国からもたくさん人が訪れます。ですが、英語がぺらぺらである彼らのはずなのに、お店で注文をしているときなどにイギリスの人が顔をしかめている場面にたまに遭遇するのです。
もちろん皆が「何か足りない」表現をするわけではありませんし、イギリス人でもきちんと使わなかったり、気分によって失礼にそっけなく注文などをしている人もいます。ですが、イギリスでは多くの場面できちんと「Please」を使うように子供のころから教えられているはずです。
スーパーのレジで「袋入りますか? 」に対しても、イエスだけではなく、「Yes, please.」が基本です。また、カフェで注文するときも、「I will have a large latte.」と言うよりも、「Could I have a large latte, please?」と言った方が丁寧に聞こえます。英語がとっさに出てこずにそれでも目の前の商品を頼みたいときは、「Excuse me, this one, please.」と、単語を並べただけであっても、「I will have this.」の丸ごとセンテンスより丁寧なニュアンスに聞こえたりするのです。
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3.Thank you
ここではサービスをする方も受ける方も「ありがとう」と必ず言います。バスを降りる際にはドライバーに「Thank you!」と言いながら降りていく人を良く見かけますし、ウェイターさんにカトラリーや食事、ワインなどをテーブルに運んでもらうたびにも、その都度「Thank you.」、片付けてもらっても「ありがとう」と言います。
文句をいいにサービスセンターに電話をしても最後には「Thank you for your help.」、お店に入って何も買わなくても出る際に「ありがとう」なのです。
ドアを開けて待ってもらっても必ず「Thank you.」。このようにイギリスの街には、ありがとうがとてもたくさん溢れています。
4.Excuse me
最後のこれもとても大切な言葉です。
駅員さんにものを尋ねるときも「すみません」、店員さんにお勘定をお願いするときも、「Excuse me, could we have a bill, please?(すみません、お勘定をお願いできますか?)」、ディナーの途中に仕方なく席をたつ場合も同席の人に向けて「Excuse me」。
大きなくしゃみが出てしまった場合でも、「Excuse me!」人にものを聞き返すときも,「Excuse me, could you say that once again, please?(すみません、もう一度お願いできますか?)」です。
家族で夕飯を食べていても、「Excuse me, can you pass me the salt, please?(すみません、お塩を取ってもらえますか?)」と言います。イギリスでこの言葉が使えないと本当に「言葉足らず」に聞こえてしまいます。
まとめ
紹介した4つの言葉をどんな単語よりも意識して使うことがイギリスだけではなく、英語を使う上で大切なのでは、と筆者はいつも思っています。逆に言ったら文法など多少めちゃめちゃでもこの4つの言葉さえあればなんとかなるのでは?とすら思います。
礼儀を重んじる丁寧な国民性の日本人には使うタイミングや場面は、ばっちり理解できているものです。ただ英語というだけでそのたった一言を言い忘れたり、焦ってしまって付け加えるのを忘れてしまったなんて、どんなに他の文法が正しくてももったいないと思いませんか?文法や発音も大事ですが、まずはこれらの4つの言葉をどうぞ常に使ってみてくださいね、きっと相手も笑顔で応えてくれますよ!
皆様の留学生活をイギリスから心より応援しています!
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この記事を書いた人
イギリスのロンドンはウィンブルドンに住んで9年目です。元ハリーポッターに出演していた夫(南アとオランダのダブル国籍です)と二人暮らしです。私がいっぱい涙が出るくらい恥ずかしい思いをしつつ経験してきた生活の知恵、英語の言い回し、イギリスの穴場やこぼれ話をお届けできたら嬉しいです。またBAFTAの試写会でのセレブリティーの写真もご紹介できたらと思います。