マンハッタンで価格破壊?ニューヨークの格安・最新ジム事情2015
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ニューヨーカーの三大趣味の一つだと勝手に思っている「トレーニング・ジム通い」(ちなみに、あとの二つはパーティとブランチ。ジム効果は相殺?)。そんなジム事情が昨今、新興の格安スポーツジムの台頭により大きく変わりつつあります。最新のお得なニューヨーク・ジム情報に迫ります。
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数年前まで一般のスポーツジムといえば、月会費60〜100ドル以上が相場の贅沢なイメージで、筆者も「金のない者は近所や公園を走るべし」と諦めていました。そこに最近注目を集めているのが、破格の会員費に加えて新品のマシーン、カラフル・ポップでクリーンなスタジオのBlink Fitness。2011年にEquinox Fitnessの企業内ベンチャーとしてNoHoに第1号をオープンしてから、筆者のようにこれまで二の足を踏んでいた若者を中心に、新規顧客層を拡大しています。
驚きの格安ジム「Blink Fitness」
どのくらい安いかというと、2015年時点のシステムでは下記の通りです。
グレー会員
- 月会費:$15~(+登録費$10)
- 無料トレーニング1回付
- 1つのジムのみ選択可能
グリーン会員
- 月会費:$25(登録費$0)
- 無料トレーニング1回付
- ゲストをいつでも無料で1人同伴可(要オンライン予約)
- どのBlinkジムでも行き放題
*その他、どちらの会員も年1回メンテナンス費として+$39がかかる。
東京でも安くて月会費約5000円〜が一般的と考えると、マンハッタンのど真ん中でこの価格はありえないレベル。ただし、シャワーはついていますが、クラスはなく、ランニング・トレーニングマシーンとウェイト・バランスボール・縄跳びなどの設備のみ。追加料金でパーソナル・トレーニングコーチの予約もできます。
スタジオは基本、地下鉄の駅そばで、自分にちょうどいいロケーションがあれば、月25ドルで勤務先・自宅それぞれの近くのジムに通うことだって可能です。
その他の格安ジム現象
他にも、1992年創業でアメリカ全土に1000店舗を持つPlanet Fitnessは、月会費$19(シングル会員は$10~)という安さでメンバーシップを提供しています。
さらには、この新興勢力の勢いに対抗してか、これまで月会費$65そこそこ〜だった老舗のNew York Sports Clubも、新たにクラス無し月$19.95〜の会員費を設けるなど、消費者にとってはありがたい価格競争の好循環が起こっているのです。
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格安ジムを支える背景
スポーツジムというビジネスモデルを考えると、施設・人件費などの固定費が大きいため、会員数が多ければ多いほど採算がとれる仕組み。もともとニューヨークはジム文化が普及しており、ランニング・トレーニング人口=ポテンシャル顧客も多い土壌であることが、こうした格安ジムの成功を支えてる背景ではないでしょうか。
また、Blink Fitnessの場合、クラスを設けないことで人件費を抑えるという引き算の戦略と、駅近のロケーションながらも地下にスタジオを作るなど立地を上手に活用してコストを抑えていることに加えて、ポップで明るい内装・フレンドリーな雰囲気やイメージ作りで、安さだけではなくオンリーワンの新しい価値・カルチャーを生み出しているのが、成功の理由であると思います。
その他ニューヨークのスポーツジム・オプション
・大学のジム
学生の方は、無料で大学のジム施設を利用できます。(「無料」とはいえ、施設利用料としてしっかり学費に含まれているので、利用したほうがお得です!)
多くの大学の施設利用は大学関係者などに限られていますが、一部の学校の施設は一般にも解放されていて、年会費を払うことで利用できます。
-Baruch College, City University of New York
※Baruch Collegeのプールのみ利用したい方は、社会人向けContinuing And Professional Studies (CAPS) プログラムの"Community Swim/ Lap Swim"クラスを申し込むと、Open Lap Swim Scheduleで解放している時間に利用できます。1セメスター$269(2015年秋現在。卒業生などは割引あり)。
・プールのあるジム施設
ニューヨーク内のプライベート系のジムで、プールやジャグジー付きの施設は非常に限られています。いくつか利用できるオプションはこちら:
-YMCA(一部ロケーション)
-Astoria Sports Complex(Queens)
・市民スポーツ施設
ニューヨーク市立のレクリエーションセンターや屋内プールを利用できます。年会費:大人$150 / 半年$75、シニア62才以上あるいは若年者18〜24才:$25、18才未満:無料と、大人でも月会費$12.50なのでかなりお得!夏場に無料開放される屋外プールもあり、子供連れでにぎわいます。
-NYC Parks Recreation Center
-NYC Parks Outdoor Pools
・女性専用ジム
中高年向けのイメージがあった女性専用ジムも、男性の目を気にせずワークアウトに専念できることなどからニューヨーカーの幅広い女性に人気が出ているよう(筆者はどちらかというと、マッチョな男性がいた方がモチベーションが上がるほうですが・・)。女性向けクラスの充実、女性同士のネットワークを兼ねたイベントなども行われています。
まとめ
いかがでしょうか?
このようにニューヨークでは現在、スポーツジムの価格破壊が起きています。価格が安ければ良い、とは一概に言えませんが、消費者にとって選択肢が増えることは良いことですよね。ニューヨークに住む皆さま、これからニューヨークに渡米予定の方は、格安ジムの活用を検討されてはいかがでしょうか?
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この記事を書いた人
会社員生活の傍らNY留学の夢をかなえるべく2012年に渡米。ニューヨーク市立大学バルーク校MBA修了。2017年7月よりロンドンに移住。まだまだ知らないヨーロッパのダイナミクスと魅力を発見する日々です。
https://twitter.com/Sattyshamrock