<実録>まさかアメリカで結婚?アメリカで挙げる結婚式の流れ〜準備・前編〜

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アメリカの結婚式や披露宴は日本と違い結婚する各カップルがやりたい事を尊重して自由に式を行うのが一般的です。けれど、自由の中にも多少の決まり事や慣習があります。アメリカの結婚式に招待された時、結婚するカップルがどの様なプロセスを経て結婚式を実現したのか知ることで、結婚式をもっと楽しめるかもしれません。今回は、去年に筆者が実際に経験した怒濤の日々を振り返り、アメリカの婚約カップルが進む結婚式までのプロセスを紹介します。

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1.Proposal & Engagement(プロポーズと婚約)

アメリカでは男性が女性に(もしくは逆のパターンでも)プロポーズをする際に、エンゲージメント・リングを渡します。プロポーズはサプライズで行われ、受ける側はどんな指輪を貰えるのかプロポーズの瞬間まで知らないパターンが多いです。プロポーズする側は相手の親友や家族とこっそり連絡を取って相手の好みや指輪のサイズを調べて指輪を購入します。

婚約指輪はダイヤモンドの大きな石を立て爪の上にあしらうタイプがアメリカでは多いです。プロポーズは二人きりだったり、家族や友達を巻き込んで大掛かりだったりと様々ですが、二人にとって特別な瞬間。無事にYESの返事をもらえたら、いよいよ結婚式に向けて長い道のりが始まります。

プロポーズ
Josh Sherrill

2.Engagement Announcement(婚約発表)

婚約を交わしたカップルは家族や友人、職場の人たちに婚約した事を伝えます。伝え方としては直接会ったり電話やメールなど様々ですが、この期間にたくさんの人と食事やドリンクを交わして、この素晴らしいニュースを分かち合います。その際に「結婚式はいつどこで行うの?」と必ず聞かれます。婚約を決めたカップルは、周りから急かされる様に結婚式の場所や日取りを決めるプロセスに入ります。

結婚式の場所や日取りを決めるプロセスに入る
Andres Rodriguez

3.Maid of Honor と Brides Maid の人選

どのくらいの大きさの結婚式を挙げたいと決めたら、次に決めるのが花嫁と花婿の付き添い係ともいえる「Maid of Honor(メイド・オブ・オーナー)」と「Brides Maid(ブライズ・メイド)」の人選と依頼です。(花婿の付き添いはベスト・メン、もしくはアッシャーと言われます)

これは欧米独特の慣習で、由来は中世ヨーロッパに幸せな花嫁を妬む悪魔から花嫁を守るために、花嫁と同じような恰好をして付き添い、悪魔の眼を惑す伝統に基づいています。現在は花嫁をサポートして結婚式まで様々な手助けをする心強いチームの様な枠割を果たします。

この係に選ばれるのは大変名誉な事ですが、なかなか大変な役割です。ブライズ・メイドのリーダーを努めるのがメイド・オブ・オーナーです。ブライズ・メイドが複数なのに対しこのメイド・オブ・オーナーはたった一人。結婚式当日は花嫁より先にベスト・マンと共にバージンロードを歩きます。

メイド・オブ・オーナーは一人

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4.結婚式の場所と日取りを決める

次に婚約した二人が希望の場所と日時を決めて、結婚式やリセプションを開く会場の予約をします。ちなみに、アメリカでは大安などの結婚式に向いている日は存在しません。ただ6月は通常どこも気候が良いので6月に結婚式を挙げるカップルが多いです。

アメリカには日本のような結婚する為だけに作られた結婚式場はありません。婚約するカップルの宗教または信条によって結婚する場所やスタイルが決められます。通常、結婚式の会場とパーティ会場は別々で、結婚式は教会、パーティはレストラン、ゴルフコース、ホテルなどのバンケットルームを貸し切ってのパーティスタイルが多いです。

結婚式の日取りが決まったら結婚招待状を送る前に、まず呼びたいゲストに「Save the date(この日は空けててね)」と言われる案内状を送ります。カジュアルなものが多く大体の場合がメールで送信します。

「Save the date(この日は開けててね)」と言われる案内状を送る
Ian Collins

5.花嫁のドレス選び

アメリカではドレスがそこまで高価ではないので、ほとんどの花嫁が購入します。慣習としては花嫁のお母さんがドレスを一緒に決めて支払いをします。ドレス選びは花嫁にとって一大事ですが、更にお直しにも数百ドルの金額と数ヶ月の時間がかかります。ドレスの購入先でお直しサービスもありますが、ウェディングドレスお直し専門店もあります。

お直しを完成する為に約3回に分けて試着に行く必要があります。1回目のお直しの時点でドレスの長さを決めるので履く靴を決めておく必要があります。このお直し期間中を利用してダイエットする花嫁も多いです。3回目のお直し以降は痩せても太ってもドレスが合わなくなるので3度目のお直しまでに少しでも痩せようと多くの花嫁が奮闘します。また花婿は結婚式のバージンロードに花嫁が立つまで選んだドレスと見ない慣習もあります。

各ブランドが様々なスタイルのウェディングドレスを出しています。お値段も$1000程度からで、上限がありません。ドレスにこだわりたい人は、お取り寄せや特別オーダーをして1年以上の準備期間を費やす場合もあります。通常は約半年前から準備すれば結婚式までにドレスを手に入れることができます。

花嫁のドレス選び
Lwp Kommunikáció

最後に

結婚式の準備は、初めての体験の繰り返しで戸惑う事が多く、全てにおいて学ぶことだらけです。せっかく貴重な経験をして得た知識なのに、次回に活かされることも無いという非常に特殊な分野でもあります…。準備編、まだ続きます。もしアメリカでの結婚式の準備に興味がある方はぜひ読んでみて下さい!

追記

続編を公開しました。
アメリカで挙げる結婚式の流れ〜準備・後編〜

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この記事を書いた人

Katie M
Katie M

18歳での留学をきっかけに渡米しはや20+年。アメリカの州立大学を卒業後、ニューヨークに渡りアメリカ企業に勤める事14年。去年(やっと)結婚した後、旦那の転職によりサンフランシスコで新しい生活を始める。

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