英語力不足を補うEAPを当てにした留学プランをお勧めしない3つの理由
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英語力が不足している学生のために設けられている EAP (English for Academic Purposes)。TOEFLやIELTSのスコアが足りなくても大学に進学できる制度ですが、果たして当てにしてよいのでしょうか?
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ニュージーランドに限らず、多くの海外の大学には EAP (English for Academic Purposes) というクラスが設けられています。
これは、TOEFLやIELTS など大学の入学に必要な試験のスコアを満たせなかった学生が、予備的に受講するクラスです。EAPを数ヶ月受講し、最終試験に合格すれば、TOEFLやIELTS を受験しなくても大学に編入できます。
英語力が伸びずに苦労している人には、実に魅力的な制度のように聞こえます。
筆者はIELTSのスコア自体は足りていたのですが、学部の授業が始まる前に少し英語の勉強をしたかったので、1ヶ月だけEAPを受講していました。その経験からお話すると、EAPを当てにして留学するのはお勧めできません。
1.生徒は中国人ばかり
著者が一番驚いたのは、生徒が中国人ばかりだったことです。一クラスには30人ほど生徒がいましたが、なんと、筆者ひとりをのぞいて、全員が中国人でした。彼らは授業中こそ英語を話しますが、休み時間には中国語しか話しません。まるで中国に留学に来たかのような錯覚に陥りました。
中国人が悪いというわけではありませんが、クラスが積極的に英語でコミュニケーションしようという雰囲気になりにくいので、英語力を伸ばす環境として適切かというと疑問です。
ニュージーランドでも小規模な大学である Lincoln University でこれですから、ほかの大学は推して知るべし、だと思います。
2.コストパフォーマンスが悪い
著者が受けたEAPの授業料は、1ヶ月で1375ドルでした。通常は3ヶ月単位が基本となりますので、その場合およそ4000ドルになります。さらに生活費を考えると、総額で最低でも7000ドル以上が必要でしょう。
TOEFLやIELTSの足りないスコアを補うために支払う金額としては高すぎると思います。また、EAPの授業は個人の宿題に任せる部分も多いですので、一日中朝から晩まで英語漬けというわけでもありません。単純に語学学校に通う金額としても高額に感じます。
日本で語学学校に通って力をつけ、試験をパスしてから留学したほうが、はるかに安くあがるでしょう。
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3.TOEFLやIELTSのスコアは最低基準
学部の授業が始まってから実感したのは、TOEFLやIELTSで求められるスコアは、あくまで最低基準にすぎないということです。正直に言って、入学要件のスコアが取れないようでは、まともに授業についていくことすら怪しいと思います。
教授の話す英語はリスニングの英語より聞き取りづらいですし、レポートを書くときに読むべき文献は IELTSのリーディングより難しく、求められるライティング能力もはるかに高いのです。
EAPの合格基準がTOEFLやIELTSより高いのか低いのか、著者にはわかりません。しかし、高いのであれば、素直にTOEFLやIELTSを受けたほうがよいですし、低いのであれば、その程度の英語力で大学に入っても苦労するだけでしょう。
いずれにせよ、TOEFLやIELTSのスコアを満たせないまま留学するのは非常に危険です。
まとめ
確かに、大学が要求するスコアを達成するのは簡単なことではありません。しかし、全て英語で行われる授業をこなすためには、それなりの英語力が不可欠なのです。日本にいるうちにきっちり英語を身につけてから留学することを強くお勧めします!
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この記事を書いた人
大学の文系学部を卒業後、日本のIT企業で5年半働いたのち退職。ニュージーランドのリンカーン大学を卒業し、現在はクライストチャーチでプログラマとして勤務中。次の目標は永住権の取得です。
http://texchg.com/