【学校スタッフにインタビュー】東京での出会いが今の仕事に!出会いと経験を今に繋げたConcordeスタッフ
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Concorde Internationalは、イギリス・ロンドンから電車で1時間程の都市カンタベリーにある語学学校です。創業は1972年!50年以上英語コースを提供し続けています。学校が直接手配しているホームステイにも定評があり、長年ホストファミリーとして留学生を受け入れている家庭も多いです。そんなConcordeに留学し、ホストファミリーと深い絆を築き、そのまま17年以上もカンタベリーに在住している学校スタッフにお話を伺いました。
Concorde International・日本人スタッフ、プロフィール
- 鶴貝さん
- 栃木県足利市出身
- 中学3年生の時に国際交流プログラムに参加しアメリカ短期留学を経験
- 埼玉大学教養学部に進学し、国際文化や歴史学、地理学、メディア学など様々な分野の学問に触れる
- 大学卒業後は旅行会社に勤務(4年間)
- 2005年、1年半の予定でConcorde Internationalへ留学
- 2007年~、Concorde Internationalに正社員として勤務
▼Concorde International紹介動画
ホームステイでのかけがえのない体験
――鶴貝さんは、イギリス在住歴が20年近くになりますが、元々、海外に住みたいという希望があったのでしょうか?
親戚のおじさんたちが航空会社や旅行会社で働いていたので、小さい頃から海外に興味はありました。
それで、中学3年生の時に市の国際交流プログラムに参加し、アメリカ・イリノイ州スプリングフィールド市を訪れました。地元の高校に通ったり、企業を見学したり、ホームステイで異文化を体験したりと、今思い返してもかけがえない体験をしました。
この時のホストファミリーとは今でも交流があるんです。ホストファミリーの息子が私と同い年だったのですが、国際交流プログラムの翌年、彼が日本の私の家に来てホームステイをし、日本の学校に体験入学しました。その後も交流が続き、今ではお互いに大人になったので、旅行先で会ったりすることもあります。
――それは素晴らしいですね!ホームステイをした鶴貝さんにとってはもちろんですが、鶴貝さんを受け入れたホストファミリーにとってもかけがえのない時間を過ごせたからこそ、その後も交流がつづいているのだと思います。
大学生の時にも、オーストラリア・メルボルンに1ヶ月の短期留学をして、ホームステイをしたのですが、この時のホストファミリーも面白かったです。
ホストマザーはカジノが大好きで、よく私を映画やショッピングに連れて行ってくれた際、必ずカジノに寄っていました(笑)。
――本当にホームステイで良い経験をされてきたのですね。Concordeに学生として通っている時もホームステイをされたのですか?
はい。カンタベリーでホームステイをしたのは26歳の時だったのですが、本当によくしてもらい、最終的に2年間もホームステイをしました。この時お世話になっていたホストファミリーは、今も私のイギリスの家族としての存在です。
――2年間もホームステイをする方はなかなか珍しいですが、それほど居心地が良かったのですね。Concordeでは、長期間ホームステイをする方は多いのでしょうか?
Concordeでは業者に依頼せず、学校自身でホームステイの手配を行っており、ホームステイ先が気に入って延長する方は多いです。
大都会とは違って学校から徒歩圏内のホームステイもありますし、遠くても通学時間はバスで40分以内です。
Concordeは、長期で留学に来る方が多いのですが、そのほとんどが、在学期間中ずっとホームステイを希望するほど、当校のホームステイには定評があります。
イギリスの生活様式を知るためにも、最初はホームステイがお勧めです。ホームステイを通して、例えば洗濯にはどの洗剤がお勧めとか、どこのスーパーが安いとか教えてもらうことができるので、その後のイギリス生活に大いに役立ちます。
東京の地下鉄での出会いがカンタベリー生活のきっかけに
――鶴貝さんはConcordeに15年以上勤務されていますが、Concordeの学校スタッフになるまでの経緯を教えてください。
大学卒業後は旅行代理店に就職し、ビジネスクラスやファーストクラスを扱う専門セクションで4年間働きました。業務の中で海外からのお客様にも対応することが増え、もう一度英語を勉強しようと決意し、2005年春から1年半、Concordeで語学留学をしました。
一般英語コースやワークエクスペリエンスプログラム、ビジネス英語コースなどを受講しました。ワークエクスペリエンスを終えた後の2005年秋からは、学業の傍らパートタイムでConcordeの教師宅ホームステイの部署でお手伝いするようになりました。
そして、2007年以降は正社員となり、Concorde Internationalの日本人スタッフとして、留学生のサポートやConcordeの紹介活動などを行っております。
――留学先にConcordeを選んだのは、なぜですか?
留学先として、Concorde International を選んだのは、ある縁があったためです。
東京で働いていた頃、ある休みの日に新宿駅を利用しました。その時に、困っている外国人がいたので、電車の乗り方・乗り換え方などを教え、一緒に目的地の駅までついて行ってあげました。実は、この時の人がConcordeの校長で、エージェント訪問のために日本を訪問している時でした。
それから3年後、海外留学を考え始めた時に、その時にもらった名刺が見つかり、連絡を取ってみました。そしたら「ぜひConcordeに見学においで」と言われ、2004年に留学の下見で訪れた際に、学校見学をさせてもらい、ホストファミリーまで紹介してもらいました。
そういうご縁や、カンタベリーの人の温かさに引かれて、Concordeに留学することを決めました。
――東京で道案内した時は、まさかそれから20年以上の付き合いになるとは思いもしていなかったでしょうね。本当に、すごいご縁です。当初は1年半の留学終了後は帰国されるご予定だったと思いますが、そのままイギリスに残り、働くことに不安はありませんでしたか?
海外で働く、住むことは小学生からの夢でした!それでも2007年に正社員になった時は、もちろん葛藤や不安はありました。その時は、家族や友人からアドバイスをもらいながら、とにかく目の前にあることを頑張ることに精一杯だったように思います。また、周りに心温かいスタッフ、イギリスの家族がいたことも、決心に影響したと思います。
留学前の仕事でも海外での貴重な体験を扱う仕事をしておりましたので、Concorde International で自らが体験した留学経験をより多くの方々と共有できたら幸いという思いもありました。
ちょうどその頃はイギリスでの生活にもだいぶ慣れてきていたので、今度はホストファミリーに頼らず自立していこうというステップでした。一人暮らしを始め、行政手続きや生活に必要な手続きなどすべて自分で行うように心掛けました。労働ビザへの切り替えや更新の時も自分でたくさん調べて、準備して、申請したことを今でも覚えています。
――日々の業務や生活を精一杯やることで、自然と不安も和らいでいったのかもしれないですね。現在は、Concordeでどんなお仕事をされているのですか?
私はマーケティングチームに属しておりますので、日本人のニーズに合ったコース選択やプログラム紹介を日本のエージェント様、個人の生徒様にしております。
また世界からいらっしゃる在学中の生徒さん、グループのみなさんが安心、安全に滞在できるように他の学校スタッフと協力してサポートしております。
Concordeでは、カンタベリーにあるConcordeの校舎への留学だけでなく、世界各国で教師宅ホームステイの手配も行っているのですが、こちらに関しては、イギリスだけではなくヨーロッパ、アメリカ、オセアニアのスーパーバイザーや教師とも協力しながら、世界中でプログラムを運営しております。
Concordeのもう一つの魅力・教師宅ホームステイ
――鶴貝さんが最初に携わったのは教師宅ホームステイの業務とのことでしたが、Concordeでは教師宅ホームステイの手配も行っているのですよね?
はい。イギリスだけでなく、世界中で手配しています。
語学を教える資格を持った先生の家にホームステイし、マンツーマンで語学のレッスンを受けられるプログラムです。
自分のペースで学びたいシニアの方や、既に留学経験があり、今後海外の学校への入学・転校を予定しているジュニアの方に特にお勧めです。
英語以外の言語の教師宅ホームステイの手配も行っていますし、面白いところでは、スペイン・マラガで英語のレッスンを提供する教師宅ホームステイなんかもあります。レッスンでは英語を学びつつ、レッスン以外では、クルーズやタパスツアーなどスペインらしいアクティビティに行くことができます。
――それは面白いですね。でもなぜ、マラガで英語レッスンを提供するようになったのですか?
マラガは、美しいビーチと太陽、美味しい食事が常にある場所で、イギリスなどヨーロッパからの移民や長期滞在者が多い土地です。Concordeの先生の中にも、マラガとカンタベリーを数ヶ月ごとに行き来している先生が複数いました。コロナ禍の時に、マラガに行っていた先生がイギリスに入国できなくなってしまったのですが、EU諸国内は移動できる状態だったので、イタリアなどのヨーロッパ諸国からの英語を学びたい学生をマラガで受け入れたのがきっかけです。
印象に残っている学生
――学校スタッフをやっていて良かったなと思うエピソードはありますか?
学校スタッフとして自らの体験を生徒さんと共有したいということを挙げましたが、みなさんが在学中に目標を持ってそれを達成したところを見た後に、帰国後大学進学に成功したり、海外での就職に成功したり、素敵なパートナーを見つけて海外で暮らすようになったりと、みなさんの活躍を伺うことです。
当校プログラムに参加され、プラハの免税店に就職したり、スペインで日本語教師をされたり、スイスでホテルに就職したり、ベトナムで建築のお仕事をしたり、ハンガリーの大学で医学を学んだり、イタリアで映画の勉強をしたり、イギリスの大学に進学したり、ニューヨークにお住まいだったり、アメリカで看護のお仕事をされたり、韓国で起業したり、当校の卒業生は世界中で活躍されています!
――本当に世界中で活躍されていますね!それだけたくさんの生徒さんの留学後の活躍を知っている鶴貝さんもすごいです。その中でも、特に印象に残っている学生のエピソードはありますか?
YMSビザで来ていたKさんです。
YMSビザで来る学生は、短期間でイギリスで自立をしていく必要がある分、限られた2年間で目標を成し遂げることは、人としても大きく成長できる素晴らしい経験だと思います。
Kさんは日本でも学生バイトで飲食をしていたので、飲食を中心に仕事探しをしていました。トライアルで5時間働かされたレストランでは結局断られてしまったのですが、めげることなく市内の人気メキシカンレストランに就職できました。キッチンではサルサやグワカモーレ、サラダなどの前菜を担当し、約1年半忙しく働いていました。
イギリスではシェアハウス探しも大変な時もありますが、Kさんは職場の方々と仲良くなり、すんなりシェアハウスも手に入れ、とても安定した生活をされていました。
Kさんの良いところは日本の常識にとらわれず、交流の輪を広げ、コミュニケーションを大切にし、自ら生活しやすい環境を周りの人々と作れたということだと思います。
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カンタベリーの良いところ
――カンタベリーはロンドンから電車で1時間ほどの近場にありながら、日本人にはよく知られていない都市だと思います。鶴貝さんがカンタベリーに来て良かったなと思うことはなんですか?
カンタベリーの一番好きなところは、人が温かいところです。
カンタベリーには2005年の留学以前に学校見学として2004年の夏休みに初めて訪れました。栃木県出身の性なのか、ロンドンの都会の喧騒からカンタベリーウエスト駅についてカンタベリーの空気を吸った瞬間に、ここならずっと住める!と感じました。
カンタベリー大聖堂を中心とした中世の建物が多く残る世界遺産の街で、大学も3つあり、お店やカフェ、レストラン、パブなども多い賑やかな学生の街でもあります。人々も明るく、親切な方も多く、とても暮らしやすい街だと思います。
カンタベリーがあるケント州はThe Garden of Englandという愛称があり、歴史あるお城、庭園、マナーハウスが数多くあり、カントリーサイド、シーサイドなど身近なところにたくさん素敵なところがあります。そのような環境に囲まれているのは贅沢だなといつも感じます。
――学校周辺やカンタベリーのおすすめスポットや過ごし方はありますか?
カンタベリーはローカルバスのハブでもあるので、ケント州東部をローカルバスで網羅することができ、色々なところへ行くことができます。
当校ではWalk & Talkというアクティビティを金曜日の午後に行っており、その中のアクティビティの一つとして、カンタベリー郊外のイーラム村(Elham)にあるThe Fifth Trsut Vinyard Garden Centreを訪れております。The Fifth Trustはボランティアの教育施設団体で、障害を持った方々の自立支援や就業支援をしています。
敷地にはワインのブドウ畑、ガーデンセンター、カフェがあり、素晴らしい自然の中で、施設のみなさんが手掛けるワインやケーキ、ランチを頂くことができたり、ガーデンセンターで植物やガーデニング用品を購入することができます。地元の人たちが集まる穴場のおすすめスポットです。The Fifth Trustへ微力ながらお役に立てることも良いことだと思っています。
元々は、私が個人的に通っていた施設なのですが、それを聞いた校長からの提案で、生徒を連れて行ってみたところ評判がよく、Walk & Talkのアクティビティの一つとして定着しました。
アクティビティで訪れた生徒の中には、後日、個人でランチに行ったりする生徒もいるほどです。
収穫時期には、収穫ボランティアを募集することもあるので、タイミングが合えば参加できるかもしれません。
▼The Fifth Trsut Vinyard Garden Centreでのアクティビティの様子
Concorde Internationalの魅力
――鶴貝さんから見て、Concordeはどういった学校でしょうか?
Concorde International は私にとって母校でもあり、現在は職場でもある特別な空間です。
学校では昔から生徒、スタッフ、先生の距離もとても近く、温かい雰囲気の学校です。
校長先生もWalk&Talkに参加するなど、学校全体でいろいろなことを楽しむ姿勢が好きです。
個人向けの留学だけでなく、大学・高校のグループ留学や親子留学、シニア留学、教師宅ホームステイなど、いろいろなプログラムがあるのも魅力です。
――評判の先生やスタッフはいますか?
当校は通年とサマースクール、アダルト、ジュニアでたくさんの素敵な先生、スタッフが活躍されています!
当校ではCELTAの教員育成コースも運営していますので、当校でCELTAを取得した先生が当校で活躍できる素敵な環境が実現できています。
――生徒数はどれくらいですか?国籍比率も教えてください。
生徒数は全体で40名ほどで、今は、そのうち13名が中東からの学生です。コロナ以降、国費で来る中東の学生が増えました。日本人は今は2名のみ、年間を通しても10%ほどです。
どこの国からの学生も、長期で留学してくる学生が多い印象です。
――どういう生徒さんに来てほしいですか?
私もイギリスに来た時は不安もありましたが、周りのたくさんの方に支えられ、感謝しながら留学生活を楽しむことができました。
私の場合はワークエクスペリエンスにチャレンジして経験を積むことが、留学の一番の目的でした。
目的を持って留学し、異文化を体験できる貴重な時間は惜しまずにたくさんチャレンジして頂けると、かけがえのない留学を実現できると思います。
鶴貝さんからメッセージ
――留学を考えている人・迷っている人にメッセージをお願いします!
英語は世界中で勉強できます。「なぜイギリスで留学を?」と考えた時、やはりイギリスの〇〇が好きだから、というきっかけがあると思います。ハリーポッターだったり、アフタヌーンティーだったり、歴史だったり、建築物だったり、UKポップだったり…何でもよいのです。それが世界へ出るカギになると思います。
イギリスで英語を勉強しながら、イギリスの〇〇が好きをたくさん経験することが一番の志になると思います。
Concorde Internationalの基本情報
創立年 | 1972年 |
住所 | Hawks Lane, Canterbury, Kent, CT1 2NU, UK |
電話番号 | +44 1227 451035 |
学生数 (年平均) | 100名 |
国籍割合 (年平均) | 南米 2% /ヨーロッパ 50%/ イタリア 20%/ スペイン 20%/ アジア 40% / 韓国 10% /タイ 5% / 中国 8% / 日本 10% / サウジアラビア 5% |
教員数 (年平均) | 15名 |
スタッフ数 (年平均) | 15名 |
クラス数 (年平均) | 10 |
日本語対応 | 可 |
施設 | 無料Wifi / ラウンジ / コンピュータルーム |
ウェブサイト | https://www.concorde-int.com/ |
※記事内容・学校情報はラングペディアが学校に確認した段階での情報です(2024年11月現在)。
現在は変更されている可能性があります。
この学校への問い合わせ
Concorde Internationalについてもっと知りたい方、質問や見積もり依頼がしたい方は、下記のボタンから可能です!
名称 | Concorde International(コンコルド インターナショナル) |
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国・都市 | イギリス / イングランド / カンタベリー |
学校形態 | 語学学校 |
住所 | Arnett House, 20 Hawks Lane, Canterbury, Kent CT1 2NU イギリス |
電話番号 | +44 1227 451035 |
公式サイト | http://www.concorde-int.com/ |
口コミサイト | https://ablogg.jp/school/13337/ |
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