君には留学すべき理由があるのか
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私が初めて海外に渡った地はフランスです。もう30年以上前の話になりますが、そこが私の海外生活のスタート地点です。英語勉強法に関しては、すでにたくさんのライターさんが記事で紹介されているため、今回、私は勉強を始める前の意気込みに関して、経験談も交えて話したいと思います。
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フランスに魅了された高校時代
セブに移住する前は、私は美術関係の仕事をしておりました。当時(30数年前)はフランス映画の全盛期の時代。アラン・ドロン、ジャンポール・ベルモンドなどのフランス映画俳優が一世を風靡していた時代でした。フランス人の映画俳優が日本のTVコマーシャルにも出ていた時代です。
フランスの映画俳優が見せる、当時の日本人にはない粋なダンディさに憧れていました。もともと美術やデザインに興味があったのとフランス映画に魅了されたことから、やがてはフランスと関わる美術の仕事に就くことが、私の高校時代の夢となりました。
高校時代の私の部屋は、まさにフランス一色。フランスの国旗こそ掲げていませんでしたが、部屋の天井もフランス女優のポスターに占領されている状態でした。聞いていた曲は、フランソワーズ・アルディ。すべてがフランスでした。そんな私は、東京の某大学のフランス語学科に入学しました。
ところが大学に入学した後は、高校時代のフランス熱はどこへやら。田舎者の私には東京は誘惑が多すぎました。それに加えて受験戦争を終えた開放感もあり、麻雀と遊びに明け暮れる毎日。親不孝学生、お決まりのローリング・ストーン・パターンです。
カトリーヌの出現
この転がり落ちていた私を救ってくれたのが、大学に来ていた交換留学生のカトリーヌです。その風貌たるや、まさに私が部屋の壁に貼っていたフランス女優「カトリーヌ・ドヌーブ」にそっくり!彼女とお話したい。彼女とデートしたい。もう麻雀なんかやっている場合ではありません。
(↑女優カトリーヌ・ドヌーブのポスター)
彼女は、はるばる海を越えて留学しに来ている訳です。私とは心意気が違います。麻雀に明け暮れている私など相手にされる訳がありません。彼女に出会って、またもや私の中のフランス熱が燃え始めました。まさに心機一転。彼女の前では真面目な日本人オーラ全開です。
あの手この手で接近し、めでたく交際が始まったのです。当然、会話はすべてフランス語。めきめき上達しました。学校では教えてくれないフランス語のスラングもたくさん覚えました。彼女との出会いが無かったら、今の自分はなかったと言っても過言ではありません。
目標を達成する具体的な理由がありますか?
「絶対に痩せてみせる!」とダイエットを試みる方々が、誘惑に負けて目標達成できないことをよく見聞きします。そんな方は、どんな器具を購入しようが、どんなエクセサイズしようが無理なのです。
理由はシンプル。本気じゃないからです。痩せる以前に、自分を本気にさせる「痩せる理由」がないのです。ただ単に「スリムになりたい」だけでは、そう簡単には痩せません。本気であれば必ず痩せます。
英語もしかり
英語も本気じゃないと挫折します。これまでに、どれだけの英語教本、英語教材のCDが販売されたと思いますか?日本中にどれだけ英会話スクールに通う生徒が存在すると思いますか?その数に比例して英語がペラペラな日本人も増えていますか?答えは全てNOです。
「英語が話せれば外国人の友人ができる」では足りません。もっと具体的な理由がないとダメです。「この人と話がしたい」です。具体的な目標設定が必要です。
「隣に引っ越してきた外国人とお付き合いしたい」だからダイエットする。英語を勉強する。一見、不純に感じますが、これこそが立派な理由です。ダイエットも英語も同じです。具体的な理由が存在しなくては、やる気もでません。
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カトリーヌを探せ
語学学習の一番の近道は恋人を作ることです。恋人が無理なら友人でもいいです。友達を作るのです。貴方のカトリーヌを探すのです。では、全く外国人と出会う機会がない人は、どこに行けばいいのか?
① HUB
東京、大阪などの都心部であれば「HUB」という外国人が集まるパブがあります。思い切って門を叩いてください。そこはもう日本ではありません。日本の中に存在する外国です。(※未成年の入場は禁止)
そこで思い切って話しかけて下さい。「Could you speak more slowly?」と言えば、ゆっくり話してくれます。最初はドキドキかもしれません。間違えてもいいです。間違えることを恐れないでください。外国人と会話に慣れることが最初の一歩です。
② The Tokyo English Language Group
The Tokyo English Language Groupは、実はセブで発足した「Meetups」グループの一つです。日本における英語圏の人と日本人との交流を目的に発足したグループです。健全な目的で作られた組織です。
「English/Japanese Language Exchange」という20分ごとに交代で英語と日本語で話し合い、お互いの言語を教え合う会(コーヒー、スナック代込みで参加費600円)なども定期的に行われています。
セブのグループに参加してみたい方は、こちらから検索してください。
③ 地方自治体の国際交流の場
現在、日本国内の地方自治体では国際交流の場が増えつつあります。住んでいる地域の自治体に問い合わせれば、意外と知らなかった地元の国際交流の場があるかもしれません。
自分の部屋をアメリカ領にする
外国人と接することに少し慣れてきたら「もっと話せるようになりたい!」という欲が出てきます。英語を覚えたい気持ちが本気モードになれば、自分の部屋をアメリカ領にしてください。もちろん、高校時代の私の部屋はフランス領でした。
部屋の中にある物すべてにセロテープを貼ります。ごみ箱、棚、冷蔵庫、全てです。すべてのセロテープにマジックで英語を書きます。掃除機だと「vacuum cleaner」など。不思議ですが至る所に英語表記があると、それだけで部屋がアメリカンな雰囲気に変化します。
次に、何時から何時までと時間を決めてディズニーの映画鑑賞です。最初は英語音声と日本語字幕でいいです。次からは英語字幕と字幕なしを交互に繰り返します。ディズニーは初級英語にお勧めです。レンタル・ビデオ屋に行けば何本もあります。
ドリーム・ワークスのアニメーションもお勧めです。ディズニーとドリーム・ワークスは子供が見ても楽しめる様に制作されています。そのため会話が比較的ゆっくりで発音も聞き取り易いです。
部屋の中で英語の会話が流れている環境にいると少しずつ発音のイントネーションなどにも慣れていきます。その他の教材、勉強法に関しては、他の記事でもすでに色々と紹介されてますので、そちらを参考にして下さい。
海外で英語が話せるのは特殊なことではない
海外の大学留学となると、将来の具体的な目標が必要となります。英語を勉強しに行くのではありません。専門分野を極めるために、海外の大学に行くのです。それが大学です。「何を学びたいのか?」「何を極めたいのか?」もっとも肝心な理由が必要となります。
アメリカで英語が話せるのは当たり前です。海外で専門的に学びたい目標があるのであれば、留学前に日本で英語を大いに学んで下さい。本格的な留学前に短期留学をするのもいいです。大学留学前に外国人の友達を作って下さい。外国人と会話することに慣れておいて下さい。
まとめ
英語がすごく下手でも友達は作れます。最初は正しい文章でなくてもいいんです。単語だけでも会話は成り立つものです。大切なのは、思い切って最初の一歩を踏み出す勇気です。まさしく、その原動力は、確固たる具体的な理由の存在であり、それがないと最後まで行動し続けるのも困難です。人間、そんなに強くないですから。
現在、私はセブ在住です。セブでは英語が上手く話せないフィリピン人の友達もいます。彼の笑顔が見たくて、私は現地語(ビサヤ語)を勉強中です。実をいうと、今の家の中も私が書いたビサヤ語の手書きシールでいっぱいなんですよ。
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この記事を書いた人
日本の大学を卒業後に、フランス、イギリス、アメリカを渡り歩き、気がつけばセブで生活をしている50代半ばのオッサンです。酒とビリヤードを愛する男。セブでは、日本人よりフィリピン人のほうが友達は多いです。ちょい悪オヤジになりきれない、か弱いオヤジ。今までの経験を通して、私らしい情報発信ができれば幸いです。