イタリアのクリスマス劇「Presepe vivente」とは?知っておくべき10のこと
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「Presepe vivente(プレゼッペ ヴィヴェンテ)」とはイタリアのユニークな降誕劇です。一般的に降誕劇はクリスマスの頃に教会や公民館、学校などで行われますが、イタリア版はスケールが違う!なんと、町全体を舞台に行われます。一体どのようなものなのか?現地在住の筆者が、ポイント別に詳しくご紹介します。
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Presepe viventeについて絶対押さえておくべき5つのこと
View this post on InstagramLuca Sabelliさん(@luca_sabelli)がシェアした投稿- 2019年 1月月3日午後1時17分PST
1.カトリックの聖なる雰囲気を五感で味わい尽くす
View this post on InstagramAntonella さん(@ginecologa73)がシェアした投稿- 2018年12月月26日午後2時48分PST
「Presepe vivente(プレゼッペ ヴィヴェンテ)」は直訳すると「生きたプレゼッペ」。「Presepe(プレゼッペ)」とは、イタリアのクリスマスに欠かせないキリスト誕生シーンを表したジオラマです。
通常はクリスマスシーズンに家に飾られるミニチュアフィギュアですが「Vivente(ヴィヴェンテ)」は、なんとそれを生身の人間が実際に表現するというもの!クリスマスの頃、街の人が数十名〜数百名単位で、物語の登場人物となって、大きなPresepeとなります。
壮大かつ厳かな雰囲気は一見の価値あり。イタリア各地で行われ、無料で見学可能な場合も多いです。
2.可愛いイエス・キリストに「メリークリスマス」
View this post on InstagramAlessiaさん(@dislessia)がシェアした投稿- 2018年12月月26日午後12時36分PST
Presepe viventeのハイライトは、キリストの誕生シーン。たいていは決められた時間に特別なイベントとして馬小屋を表した会場にて行われます。
キリスト役はちょうどクリスマスの頃(イベント直前)にその町で生まれた赤ちゃんが行うので、臨場感満点。突然お母さんのもとを離れ、大勢のお客様の前に出されるため、たいていの赤ちゃんはギャン泣きしてしまい、ちょっとかわいそうなのですが、ほほえましい光景のひとつでもあります。
3.聖なる美声に酔いしれる
View this post on InstagramCosci Tatianaさん(@tatiana_cosci)がシェアした投稿- 2018年12月月26日午前11時25分PST
Presepe viventeではいくつかの聖歌も披露されます。キリスト誕生前後で披露されるものは、有名な歌が多いので、知っている曲もあるかもしれません。街の子供たちが並んで歌うことが多く、それらを見ているだけで、心の底から温かい気持ちになるでしょう。
4.可愛い動物たちにもご注目
View this post on InstagramPresepe Vivente Roccavignaleさん(@presepe_vivente_roccavignale)がシェアした投稿- 2018年12月月26日午後12時21分PST
Presepe viventeは人間以外も、とことん「Vivente」を追求します。特に降誕劇に欠かせない動物が雄牛とロバ。そして羊と山羊です。いずれも、キリスト誕生シーンでも要となる動物たちで、演技中はキリスト同様、なかなか言うことを聞いてくれないのですが(笑)ハプニングも含めてなんとも愛らしく微笑ましい!
是非可愛らしい動物たちの演技にもご注目ください。
5.パンとワインでPresepeに参加しよう
View this post on Instagrampierantonioさん(@sacco_pierantonio)がシェアした投稿- 2018年12月月26日午後3時48分PST
Presepe viventeは舞台演出もとことんVivente(生)!キリスト誕生前、旅路の途中でパンとワインが父ヨセフと母マリアに振る舞われるシーンでは、見学者である私たちにも、これらが無料で振る舞われます。
ワインとパンを口に入れれば、あなたも出演者の一員に。是非チャンスがあればおよばれしてみてください。
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Presepe viventeについて気を付けておくべき5つのこと
View this post on Instagramartaさん(@ms_atram)がシェアした投稿- 2019年 1月月2日午前8時00分PST
1.歩きやすい靴で参加する
View this post on InstagramPresepe Vivente Monterossoさん(@presepeviventemonterossoalmo)がシェアした投稿- 2018年12月月26日午後1時21分PST
Presepe viventeは街中に設置された舞台セットを勝手に巡って、観賞するものもあれば、実際にキリストの父ヨセフ・母マリア役の2人とともに、巡礼の旅に同道しながら鑑賞するものもあります。
特に後者の場合、観客も多く、スタートが夜遅くで足元が暗い場合も多いので歩きやすい靴はマスト!数キロ歩く、本格的なものもあるので事前のコースも確認しておくと安心です。
2.とにかく防寒を
View this post on InstagramLorena Carellaさん(@lorena_crl)がシェアした投稿- 2018年12月月26日午前11時43分PST
Presepe viventeは臨場感を出すべく屋外で行われます。夜21時、22時頃からスタートする場合もあるので防寒はゼッタイ。あたたかくしてお出かけください。
3.開始・終了時刻は「のんびり」のイタリア流
View this post on InstagramAuroraさん(@aurorabagnoli)がシェアした投稿- 2018年12月月26日午後1時52分PST
Presepe viventeに限らずイタリアのイベントの開始終了時刻はあってないようなもの(笑)。特に町内会等主催で行われるPresepe viventeは、開始時刻になっても「〇〇さんがまだ来ていないわ!呼びに行ってくる!」なんてことがしょっちゅうあります。
さすがに25日0時までには、重要なシーンが終わるように段取りが組まれますが、日本のようにタイムテーブルどおりにイベントが進行しない点はどうぞ、あたたかい目で見守ってあげてください。
4.無料だからって食べ過ぎ飲み過ぎは厳禁
View this post on InstagramHannaさん(@pinkbook90)がシェアした投稿- 2018年12月月26日午後1時50分PST
言わずもがな、Presepe viventeで振る舞われるパンやワインはあくまで儀式の一環として出されるものです。いくらお腹が空いていてもバクバク食べることはお控えください。一方、街の人達が作ってきたクッキーやタルトなどが振る舞われることも。
これらを勧めてもらった際は、笑顔で「グラツィエ(ありがとう)」と言って頂いてください。その方がイタリア人も喜びます。
5.事前に大まかなストーリーを理解しておく
View this post on InstagramMark Janssen Illustrationsさん(@markjanssenillustrator)がシェアした投稿- 2018年 4月月4日午前9時27分PDT
キリスト生誕までの物語をご存知ない方は事前に少しだけでも把握しておくと、Presepe viventeをより深く楽しめるハズ。イタリア(日本)でも未就学児向けの簡単な本などもたくさん出ていますので、是非パラパラとめくってからご来場ください。
まとめ
Presepe viventeはイタリアならではの聖なる夜の過ごし方。日本のカップル同士で過ごすクリスマスも良いですが、Presepe viventeも味わい深いものがあります。テレビで取り上げられるような大きなPresepe viventeは観光客の方も足を運びやすいと思います。是非クリスマス時期にイタリアにご滞在予定の方はスケジュールをチェックしてみてください。
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この記事を書いた人
アメリカに1年、イタリアに2年住んでいます。お料理と旅行・美味しいものの食べ歩きが大好きです♡特に大好きなカフェやスイーツ、お土産を探すのが大好きなので、おすすめ情報をたくさん発信できたらと思います☆゚・:,