母国語は英語じゃない?シンガポールで押さえておきたい基礎情報と豆知識
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これからシンガポールへ行く人は必見!ここでは言語や通貨など、国に関する基礎情報からレストランでのチップの有無やタブーなど、シンガポールに来る前に知っておきたい豆知識をご紹介します。
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シンガポールの基礎情報
まず最初にシンガポールの基礎情報をおさらいしておきましょう。
正式国名
シンガポールの正式国名は「シンガポール共和国(Republic of Singapore)」です。
面積
シンガポールの面積では721.5㎢です。東京23区より若干大きい面積で、国の端から端までは、車で1時間程度で行けてしまう距離です。
人口
シンガポールの人口は約561万人(2017年時点)です。人口密度は約8,000人/㎢となっており、東京都の人口密度(6,283人/km2)と比べて若干高いですが、実際には国土の中に軍用・民間用の空港、水源のためのダム、森林地帯を確保するための土地があるので、実際の居住地の人口密度は更に高いです。
人種・民族
シンガポールは複数民族国家で、中華系(74%)、マレー系(14%)、インド系(7.9%)、その他(1.4%)の民族で構成されています。また2017年の段階では全人口約561万人のうち約164万人が外国籍で、その割合は約34%となっております。
言語
シンガポールの公用語は英語、中国語、マレー語、タミル語です。
シンガポールで使われる英語はブリティッシュ・イングリッシュですが、カジュアルな会話では、独特の発音や文法を伴う「シングリッシュ」と呼ばれる、シンガポール特有の英語を話すときもあります。
詳しくは以前の記事「Can Can」と2回繰り返す?シンガポール英語「シングリッシュ」5つの主な特徴を参照ください。
また、中国語に関しても英語混じりの中国語?シンガポールで使われている中国語とは?でご紹介している通り、中国本土のものと若干異なる中国語が話されています。
気候
シンガポールの気候は熱帯性モンスーン気候です。11月〜2月は雨季、3月~10月乾季となっています。雨季には夕方ごろに突然のスコールが多くなります。
年間平均気温は26℃〜27℃で、年間を通して蒸し暑いです。シンガポールに来たら気をつけたい健康管理に関する4つの注意点でもご紹介している通り、水分補給や外出時の服装(帽子をかぶるなど)の対策をしましょう。
通貨
シンガポールの通貨はシンガポール・ドルで、1ドル=約80円です(*2018年7月現在)。
電気・電圧
シンガポールの電圧は230ボルトで、周波数は50hzです。また、コンセントタイプはBF型(写真の形)となっています。
ちなみに日本は100ボルト、周波数は50〜60Hzですので、日本の電化製品をそのまま使うと故障しますので気をつけましょう。
宗教
シンガポールの主な宗教は仏教(33.2%)、キリスト教(18.8%)、イスラム教(14.0%)、道教(10.0%)、ヒンズー教(5.0%)です。
料理
シンガポールでは中華料理、マレー料理、インド料理を中心に、ほぼ世界のメジャーな料理は揃っています。
シンガポールに関するアレコレ
続いて、シンガポールに関する知っておいた方が良い情報をご紹介します。
シンガポールの母国語は英語ではない?
朝早くシンガポールの学校の前を通りかかると、子供たちが歌うシンガポールの国家「Majular Singapura(英語:Onward Singapore)」が聞こえてきます。シンガポールの小学校(Primary School)では必ず始業前に国歌を斉唱します。
その歌声は、あれ?英語ではない、マレー語?
「だってシンガポールの母国語は、マレー語だもの」と筆者の友人は答えます。
そうなのです。シンガポールの母国語(national language)はマレー語なため、国家はマレー語で斉唱されます(国家は英語、中国語、タミル語でも翻訳されています)。
ちなみに公用語(official language)は、英語、中国語、マレー語、タミル語の4つとなっています。・
飲食店で注意すべき点
フードコートやホーカーセンター(屋台街)で食事が終わった後は、食器類は片付ける必要はなく、その場に置きっぱなしで大丈夫です(最近では片付けるように呼びかけている場所もあります)。
また、これらの場所では、クレジットカードはほぼ使えないので、必ずキャッシュを用意しましょう。
レストランやバー、カフェなどでは、清算をテーブルで行います。食事が終わったら店員さんを呼ぶと、お勘定を持ってきてくれます。
尚、シンガポールではチップは必要ありません。以前はチップを払うこともありましたが、シンガポールでは、飲食代に対し10%のサービス料が加算されているので、必要ありません。
ただし、純粋にサービスに感謝してチップを払うことは可能です。飲食ではありませんが、マッサージやスパなどではチップを払うことは多いようです。
携帯電話の使用
携帯電話の使用は、日本に比べるとやや緩い印象があるシンガポール。電車、バスの中でも通話は禁止はされていません。
両替
両替商は、大抵大きなショッピングモール内にあります。
また、両替や銀行で100ドル札をもらった場合はなるべく早い段階で細かくしておきましょう。小さなお店、カフェ、フードコード、そしてタクシーで使う場合は断られる場合がありますので気を付けましょう。
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その他シンガポール滞在中に注意すべき点
知らなかったでは済まされない!シンガポールの厳しいルール6選でご紹介している通り以下の点は法律で禁止されているので気をつけましょう。
- 公共交通機関での飲食はNG
- ガムの持ち込みはNG
- 禁止エリアでの喫煙はNG
- ゴミのポイ捨て、つばや痰を吐くのはNG
- 横断歩道以外での横断はNG
- シートベルトは全席着用!
宗教や民族の敏感な部分を話題にするのはタブー
多民族国家のシンガポール。何でも話せる関係になった友人同士でも、宗教の比較論であまりにもツッコミすぎたり、民族の敏感な部分を話題にするのはタブーです。
時々調子に乗って気が付かないまま話を進めている日本人に対し、シンガポール人が冷静に対応しているのをよく目にします。シンガポール人同士でもお互いかなり尊重した会話を行っているので、気を付けましょう。
また民族や宗教ではないですが、公共の場やタクシーの中ではシンガポール政府の中傷などは控えましょう。
第二次世界大戦時の話に注意
シンガポールは割に親日派ではありますが、戦時中、日本がシンガポールを占領していた時期のことは歴史でしっかり教わっています。この点においてはシンガポールは日本のことはよく思っていないため、なるべく戦争中の話は避けましょう。
また、シンガポールの年配者では、日本占領時につらい思いをした方が多く、孫の世代にまでその話は伝えられています。
従って、シンガポール人からこの話をされた場合は、なるべく話を逸らすことが賢明です。
まとめ
以上、シンガポールに関する基礎情報と豆知識をご紹介しました。THE RYUGAKUではその他にもシンガポールに関する情報を多数公開しています。合わせてチェックしてみてください。
参考資料
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この記事を書いた人
20年近く海外勤務生活。中でも東南アジア、シンガポールに長く滞在。好きなことは旅行、ヨガ、そして様々な場所に出現する猫を撮り続けること。