海外では当たり前の食生活?ベジタリアン(菜食主義)の種類9選
17087
View
スポンサーリンク
海外では宗教や思想、もしくは健康上の理由から「Vegetarian(ベジタリアン)」いわゆる「菜食主義」を実践している人が多くいます。しかし「ベジタリアン」と言っても、動物性蛋白質を一切摂らない「Vegan(ビーガン)」や、肉は食べないけど魚や卵は食べる「Pescatarian(ぺスカトリアン)」など、さまざまな種類があることはご存知でしょうか?ここでは、そんなベジタリアンの種類についてご紹介していきます。
スポンサーリンク
Vegetarian(ベジタリアン)の種類とは?
「Vegetarian(ベジタリアン)」は、基本的に「菜食主義」と訳される通り、植物性の食品を中心とした食生活を行う人のことですが、その中でもさまざまな種類があります。
1.Vegan(ビーガン)
「Vegan(ビーガン)」とは、肉、魚はもちろん、動物性乳製品、卵、その他の動物性油脂(バターなど)も一切食べないです。基本的に食べられるものは野菜、ナッツ、フルーツのみとなります。
また、ビーガンは殺生に関わること全般を行わない思想が元になっているので、衣服、靴、化粧品でも動物性の物は使用しません。更に厳格なビーガンの場合、蜂蜜を摂取することも避けます。
2.Ovo Vegetarian(オボ・ベジタリアン)
「Ovo Vegetarian(オボ・ベジタリアン)」とは、卵は食べるけど動物性乳製品は取らない菜食主義の人です。
3.Lacto Vegetarian(ラクト・ベジタリアン)
「Lacto Vegetarian(ラクト・ベジタリアン)」とは、乳製品は取るけど卵は食べない菜食主義の人です。
4.Lacto Ovo Vegetarian(ラクト・オボ・ベジタリアン)
「Lacto Ovo Vegetarian(ラクト・オボ・ベジタリアン)」とは、卵も乳製品も食べる菜食主義の人です。道教(Taoism)を実践する中国系ベジタリアンの人はこのタイプが多いです。
5.Dietary Vegan(ダイエタリー・ビーガン)
「Dietary Vegan(ダイエタリー・ビーガン)」とは、食生活ではビーガンだが、衣服や靴などは動物性の物も使用する人です。
6.Pescatarian(ペスクタリアン)もしくはPesco Vegetarian(ぺスコ・ベジタリアン)
「Pescatarian(ペスクタリアン)」もしくは「Pesco Vegetarian(ぺスコ・ベジタリアン)」とは、野菜やフルーツの他、乳製品、卵、さらに魚介類も食べる人です。
7.Macrobiotic(マクロビオティック)
「Macrobiotic(マクロビオティック)」とは、玄米、全粒粉を主食とし、野菜、穀物、果物を食べ、基本的には動物性食品は食べない主義の人です。
マクロビオティックはベジタリアンの一種ですが、ルーツは日本の伝統文化にあり、一物全体や陰陽調和など独自の哲学の元、有機野菜にこだわり、海藻や発酵食品を積極的に摂りつつ、時には、肉や魚を食することもあります。
8.Fruitalian(フルータリアン)
「Fruitalian(フルータリアン)」とは、果物だけを食べる主義の人です。果物は収穫しても植物自体から命を奪うわけではないので、動物も植物も自分の命のために犠牲にしたくないという思想から生まれた主義となっています。
木からもぎ取らず、落ちた果実のみを食する、さらにストイックなフルーツタリアンもいます。
9.Flexitarian(フレクシタリアン)もしくはSemi Vegetarian(セミ・ベジタリアン)
「Flexitarian(フレクシタリアン)」もしくは「Semi Vegetarian(セミ・ベジタリアン)」とは、基本的にはベジタリアンだけど、少しの肉や魚は食べる人です。
語源は「flexible(柔軟な)」と「Vegetarian(菜食主義))」で、1990年代以降に組み合わさってできた言葉です。ベジタリアンへの前段階として、フレクシタリアンになる人も多いです。
スポンサーリンク
国籍・宗教の違いによる食文化の違い
ヒンドゥー教では牛は神聖な生き物、イスラム教では豚は不浄の生き物とされているため、それらのものを食べません。また、イスラム教では食肉はコーランに記載されたルールに従って飼育・処理された肉でないと、食べることができません。
そのような国籍・宗教の違いによる食文化の違いについては、こちらの記事でご紹介しています。
まとめ
いかがでしたか?私は健康上の理由から20代のときに、肉は食べないけど魚や卵は食べるぺスカトリアンになりました。私の住むアメリカでは、既にさまざまな食文化を理解しているため「ぺスカトリアン」や「ビーガン」と言うと、すぐに分かってもらえます。
しかし、日本に帰る度、自分はぺスカトリアンだと言うと、友人や元同僚、家族から
「ぺスカトリアン何それ?レストランの名前?」
「ベジタリアンとビーガンってどう違うの?」
と聞かれ、何度も同じことを説明するのが大変なので、今回の記事を執筆しようと思いました。
日本では多くの人たちが日常的に肉や魚を食べるため、それが当たり前だと思い込んで他国の人々と接すると、時には失礼になってしまうことがあります。実際、私も道教を実践する台湾系アメリカ人の友人と初めて食事した際、彼女がベジタリアンだと知らず、お寿司屋さんに連れて行き、失敗したことがありますので、どうか皆さまも同じ失敗をしないよう気を付けて下さい。
また、もしベジタリアンやイスラム教徒じゃなくても、一度は異文化のルールに沿った食事に挑戦してみることをおすすめします。異文化に対する理解への第一歩となりますし、きっと新たな発見もあるはずでしょう。
スポンサーリンク
このシリーズのほかの記事
短期留学でTOEIC300点アップ!
留学エージェントの勤務経験者が「短期留学でもTOEIC300点UP!語学学校の効果を高める秘訣」についてeBookで全て公開しました。
- 語学留学を成功させる方法
- 語学学校の仕組み
- 日本でやるべき準備
- 留学生活で使える英語
- 日本でやれる英語の勉強方法
これらの情報を期間限定で無料でプレンゼントしています。
ベジタリアンの人気記事
この記事に関するキーワード
この記事を書いた人
大学卒業後、イギリス・ケンブリッジへ二年間、語学留学をしました。帰国後は外資系の会社でワインコンサルタントをしていました。その時、出張先でアメリカ人の今の旦那と出会い、26歳でカリフォルニア、サン・ホセで結婚し、移住しました。
https://www.yogacatwine.page/