イタリアで学生ビザ取得!国外でフランス学生長期滞在ビザを申請する方法
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留学準備段階で重要な手続きといえばビザ申請。実は一定の条件さえ当てはまれば日本国外でも留学予定国のビザを申請することができます。ここではイタリアの大学からフランスの大学院へ入学をした筆者が、イタリアでフランス長期滞在学生ビザ(VSL-TS)を申請した体験についてご紹介します。
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ヨーロッパ圏内の留学制度「Erasmus+(エラスムス・プラス)」
現在筆者はイタリアの大学からヨーロッパ圏内の留学制度Erasmus+(エラスムス・プラス)を利用してフランスの大学院で学んでいます。
フランスにくることが決まったのはイタリアに渡航した後で、一時帰国の間もなく次のセメスターが始まることになっていました。欧州委員会のサイトで確認したところ、イタリア向けの長期ビザを持っていても、フランスに3ヶ月以上する居住する場合にはフランス向けのビザが必要なことが分かりました。
日本に帰らなければビザの申請ができないのではないかと不安でしたが、在伊フランス領事館に問い合わせたところ、イタリアの長期滞在ビザ、もしくは滞在許可証があればローマにあるフランス領事館で学生長期滞在ビザであるVSL-TSの申請ができることが分かったのです。
申請準備
すぐにオンラインで申請日の予約をとり、申請書類の準備を始めました。必要書類やリストは領事館ウェブサイトからダウンロードができます。
ただし、領事館ウェブサイトの言語はフランス語かイタリア語のみです。そこで、在日フランス領事館の日本語訳のフォームも参考にしつつ、わからない部分は直接メールで確認をしながら書類を完成させていきました。
イタリアで申請する場合も書類は原本とそのコピーの提出が原則です。しかし、どうしても原本の提出ができないときはコピーでも可能で、英語訳の書類も受け付けてもらえたため助かりました。
イタリアでの申請には戸籍抄本の提出がいらなかったこと、日本の大学の成績証明・卒業証明の英訳を多めに持って来ていたこともあり、必要書類は比較的スムーズに集められました。
申請に必要なもの
申請に必要なものは以下の通りでした。
- 申請書類のリストを記したチェックシート(領事館のウェブサイトに載っています)
- 長期滞在許可証申請用紙2枚
- 証明写真2枚
- OFII(フランス移民局)への証明申請証
- 学歴記入用紙
- パスポート原本とそのコピー(有効期限が記載されているページが必要)
- 有効期限内のイタリア滞在許可証もしくはビザ(滞在許可証の期限が切れている場合は期限切れの許可証と更新申請の証明書)
- イタリアの所属機関の在学証明書
- 在籍国にかかわらず学部から現在までの大学成績証明
- 滞在期間の財源証明(6ヶ月間の銀行入出金証明と残高証明、もしくは資金援助の同意書、同意者の身分証明書に加えて3ヶ月間の銀行入出金証明書、給与明細、もしくは納税証明書)
- フランスの所属機関からの受け入れ許可証明
これと合わせて99ユーロの申請料金がかかりました。この金額は留学形態によって変動するようです。
滞在期間の財源証明について、資金援助の同意書は在日フランス大使館のサイトにあった「財政支援の証明書 (保証書)Engagement de prise en charge financière」を使用しました。
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申請当日
当時学んでいた北イタリアから予約日の前日にローマへ移動、当日の朝は同じくビザ申請をするメキシコ人の友人と予約より少し早めの時間に領事館に到着しました。
領事館では玄関前でインターホンを鳴らして要件を伝えます。友人はすぐに中にはいることができましたが、予約時間が彼女の次だった私は外でしばらく待つように言われました。自分の予約時間になるまで待ってから再びインターホンを鳴らして入館、身分証明書を提示したあとにもまだ30分ほど待ちました。
書類の提出時には、フランスにどれくらい滞在するのか、滞在先は決まっているのか、日本での勉強は何をしていたのかを聞かれました。質問に答えた後は指紋採取、写真撮影をして終了。3営業日で書類審査が終わるためメールを受け取ったら受け取りに来るように言われました。
ビザの受け取り
3営業日といわれながらも、申請が通った旨と引き取り可能日の通知を受け取ったのは1週間後。すぐに予定を立てて再度ローマへ赴きました。
受け取りには日付の指定はありませんが、午前中にパスポートと引き換え用の紙を提出、その後12時半からビザの受け取りとパスポート返却という流れになっています。
外で待たされることも考えて領事館には午前10時に到着、スムーズに入館できたのでパスポートの提出後は受け取り時間になるまで近くの美術館で時間を潰しました。
時間になったら再び領事館に入館、ビザが貼られたパスポートとフランスの移民局OFIIへの提出書類を受け取りました。この書類はフランス到着後に郵送しなければならないので(※)、その説明を受けてから領事館を後にしました。
※到着時期によっては大学窓口での手続きになります。
まとめ
いかがでしたか?ヨーロッパのシェンゲン圏内の国では、1ヶ国の長期滞在ビザもしくは滞在許可証で別のシェンゲン加盟国のビザを申請することができることが多く、筆者のケースの逆で、フランスでイタリアのビザ申請をすることもできます。
また、行き先によっては入国時のビザは必要なく、居住するための滞在許可証のみ必要な場合もあります。ビザ必要かどうかは欧州委員会のサイトで確認できます。
最初の留学から次の行き先までに日本に戻らない、もしくは戻っても短期間である場合は、滞在国の領事館で次の滞在先のビザ申請ができるかどうか確認してみてください。
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この記事を書いた人
大学2年まで留学はほとんど「夢」だと思っていた、イタリアとフランスの大学に所属する大学院生。英語プログラムだけどフランス語も奮闘中!母語は日本語というより関西弁。