多言語話者「マルチリンガル」を目指すには?多言語を学習するコツとよくある質問
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日本でも国際化、国際人化を目指し、公用語が英語の企業や、日本の大学の国際化、日本人留学生の援助なども拡大してきています。やはり英語が話せたら世界も広がり、仕事の幅も広がるでしょう。ですが海外には2言語だけでなく3〜4言語話す人たちもたくさんいます。ここでは母国語である日本語以外に、英語、フランス語、スペイン語、イタリア語の4ヶ国語を学習した筆者が、多言語を学習する上でのコツと、よくある質問をご紹介します。
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はじめに:筆者のプロフィール
筆者は、生まれは日本で、12歳からフランスの全寮制日本人学校に入学、それからイギリスとフランスに10年滞在し、各国の大学(院)を卒業したので、一応日英仏が話せます。また、大学で第二外国語としてスペイン語を勉強し、イタリアに8ヶ月ほど留学した経験があるので、多少ですがスペイン語とイタリア語を理解します。
最初の言語は英語がおすすめ!その理由とは?
マルチリンガルを目指している方は、まず最初の言語として英語を学習しておくことをおすすめします。その理由は以下の通りです。
第三言語以後の学習が楽になる
英語がある程度できるようになってから第三言語を改めて学習すると、最初から英語以外の第二言語を学習するよりも楽になります。特にアルファベットが同じ言語で比較的似た言語の場合は同じような単語も多く、学習単語が多少ですが少なくなります。
また、英語をある程度覚えてから次の言語の学習を開始すると、既に語学の学習過程を一度経験しているので、そういう意味でも第二言語よりは楽に学習できます。
と言うことは、この言語学習方法を身に着けた言語学習者にとって、第三言語まで習得すると、第四、第五言語学習がさらに楽になるということです。更に、言語本来が似ているラテン系、ゲルマン系に絞れば単語や文法も比較的似ているので学習しやすいです。
インターナショナルな企業では英語が必須
インターナショナルな企業では、たとえそれがフランス系の会社でもイタリア系の会社でも、共通言語は英語のところが多いです。これに加えて、その会社の資本国の言語ができることは必須、若しくは有利のこともあります。
英語以外の言語を学ぶ世界の留学生の共通言語が英語
これは筆者が実際に英語以外の語学学校に行ったときに感じたことですが、日本人留学生は英語が不得意で、英語の代わりに他言語を勉強しているパターンが多い傾向にあります。
しかし、他の外国人留学生、特に欧米人は既に英語を話し、その上で次の言語を勉強していることが多いです。そのため、語学学校などでは共通言語は英語であることが大半です。
ですので、ある程度英語ができると校内での英語のコミュニケーションが増え、他言語を学びながら英語のスキルアップも期待できます(ただし、学校によっては、学習している言語以外の使用が校内で禁止されているところもあるので注意しましょう)。
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効果的な学習方法
続いて、効果的な言語の学習方法についてお伝えします。
まずは1言語をしっかり勉強する
筆者の経験上、まずは1言語をしっかり勉強してから次の言語を勉強することをおすすめします。特に、同じアルファベットを使用する言語を勉強する場合、2言語が頭の中で混ざってしまいます。その結果どちらも中途半端になることがあるので勿体無いです。特にスペルなどは似ているようで微妙に異なるものもあり、混乱することもあります。
以前、筆者は英語とフランス語を同時に勉強し始め、当初2言語が混ざり合ってしまい、どちらも中途半端な状態になりました。その後、英語の勉強に集中し、英語でのコミュニケーションに問題がなくなってから、改めてフランス語の勉強に取り組みました。その方が混乱もなくスムーズに学習できました。
マルチリンガルの頭の中はどうなっている?よくある質問
最後に、マルチリンガルの人の頭の中はどうなっているのか、実際によく受ける質問をベースにお答えします。
夢は何語で見るの?
これはバイリンガルの人もよく聞かれる「あるある」だと思いますが、マルチリンガルの人は夢は何語で見るのか。これは筆者の場合ですが、その夢の中に出てくる登場人物によります。
相手が日本人なら日本語を話しているし、イギリスの大学時代の友達なら英語。というように夢の中の登場人物で言語が変わります。
一番得意な言語は何?
母国語と第一言語、得意言語が異なる例もあります。
一番得意な言語という言い方もおかしいですが、優越言語(dominant language)というのがあります。これは、自分が数を数えたり計算するときの使用言語が一般的には優越言語であると言われております。
筆者はいつでも、何処に住んでいても計算や数を数えるのは日本語でしています。なのでやはり日本語が一番楽なのかもしれません。
普段は何語を話しているの?
筆者は現在フランスに住んでいるので、通常はフランス語で生活をしています。ですが筆者の場合、現在大学院にて博士論文を書いていて、読んでいる文献は英語、それをフランス語で書いています。ですが日常生活では英語を使うことも少ないです。読み書きはある程度英語もしています。
日本語で話す機会は通常あまりありませんが、たまに日本人留学生の方に会うと日本語で話します。他は親と電話で話すときくらいです。しかし、論文を書きながらよく日本語の動画を見ているので、日本語のインプットは多いかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?ヨーロッパにいると、多言語話者が多いですが、実際にマルチリンガルと言っても、すべての言語がネイティブレベルで完璧というわけではないこともあります。それでも、十分に世界は広がっていきます。
皆さんも、ぜひ英語のあとにもう一言語勉強してみてはいかがでしょうか。
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この記事を書いた人
12歳からフランス、イギリス、イタリアに留学し、語学留学、大学留学、大学院留学、と様々な留学を経験。ロンドンの語学学校に務めた後、現在はフランスの大学院で語学学習についての博士論文を書いています。
http://ameblo.jp/vindalsace/