映画で学ぶドイツ史!第二次世界大戦後のドイツのことがよく分かる映画5選
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ドイツは政治経済や音楽、食文化などEU内で大きな影響力を持っています。ここでは第二次世界大戦後ドイツが現代までどのように歩んできたかがよくわかる映画をご紹介します。
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1.グッバイ、レーニン!(Good Bye Lenin!)
ベルリンの壁崩壊を通じて、家族が母にあの手この手で架空の東ドイツ存続を夢見させる悲喜劇的なストーリーです。母のクリスティアーネは熱心な社会主義者でしたが、突然の入院で壁の崩壊をリアルタイムで見ていませんでした。
息子のアレックスは、母に知られてはいけないという思いから、東ドイツの食料、電子機器、テレビ番組などの入手に東奔西走します。クリスティアーネの介護を通してアレックスは恋をしたり、家族や友人の愛や絆を感じたりしながら成長していきます。
ドイツの若者やスーパー、学校の様子などがわかりやすく、また実際のベルリンの街並みが使われています。日常会話シーンが多いのでドイツ語の学習にはおすすめです。この映画では「宇宙」が大きなテーマとなっています。
グッバイ、レーニン!の詳細情報
- 公開年:2003年
- 監督:ヴォルフガング・ベッカー
- 出演者:ダニエル・ブリュール/カトリーン・ザース他
2.ベルリン・天使の詩(Der Himmel über Berlin)
二人の天使、ダミエルとカシエルがベルリンの人々を観察していたが、あるダンサーに恋をしてしまい人間になることを決意する話です。二人の天使は人々の暮らしの中に紛れ込み守護霊のように声を聞いていました。子どもたちには天使の姿は見えましたが大人には見えません。
モノクロの割合が多いですが、カラーシーンがとても効果的に用いられています。また、天使の会話はとても詩的で哲学的です。近代以降のベルリンの変遷やポツダム広場の描写など、実際の映像などが使われており学習に役立つでしょう。
ベルリン・天使の詩の詳細情報
- 公開年:1987年
- 監督:ヴィム・ヴェンダース
- 出演者:ブルーノ・ガンツ/ソルヴェイグ・ドマルタン他
3.ハンナ・アーレント(Hannah Arendt)
ユダヤ人哲学者のハンナ・アーレントが、ユダヤ人収容政策の総指揮を執ったアドルフ・アイヒマンの裁判のレポートを書くことを通して愛や悪とは何かを問う話です。裁判のためアーレントはイスラエルに渡り、そのレポートをニューヨークの新聞社に寄稿します。人々が亡くなった方法や数にだけ焦点があてられていた事実に対し、アーレントは悪がどのように生まれ、なぜ人々は命令に従うままになっていったのかを考えました。
筆者はドイツで生活してみて、ドイツ人は政治、人種、宗教、文化など、さまざまな話を家族や友達と語り合うことが多いと感じていました。自分の意見をしっかり言って、反対意見もたくさん出ますが、それは決してその相手の人格を攻撃しているのではなく議論をしているだけなのです。このことに通じる映画だと思いました。
ハンナ・アーレントの詳細情報
- 公開年:2012年
- 監督:マルガレーテ・フォン・トロッタ
- 出演者:バーバラ・スコヴァ/アクセル・ミルベルク他
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4.アイヒマン・ショー 歴史を映した男たち(The Eichmann Show)
アイヒマン・ショー 歴史を映した男たちは、ハンナ・アーレントと同様にアドルフ・アイヒマンの裁判に焦点をあてた作品です。
1961年、アイヒマンの裁判を世界に伝えようとプロデューサーのフルックマンが監督やスタッフを集めます。放送当初はキューバ危機や旧ソ連の宇宙探査など、別のニュースが世間を席捲しており裁判は皆目注目されませんでしたが、徐々に視聴者は増えていきます。監督のフルヴィッツはどうにかアイヒマンの人間性を暴こうとメガホンを取り続けます。
「モンスターなどいない。だが、人間は、自分が行った怪物的な行為に対して責任をとる必要がある。なにが子煩悩な我々と同じようなありふれた男を、何千人もの子供を死に追いやる人間に変えたのか。我々は、状況下によっては誰でもファシストになる可能性があるのだ」という引用は私たちに警鐘を鳴らしています。
メディア視点でナチスやホロコーストに目を向けた作品は珍しいものです。
アイヒマン・ショー 歴史を映した男たちの詳細情報
- 公開年:2015年
- 監督:ポール・アンドリュー・ウィリアムス
- 出演者:マーティン・フリーマン/アンソニー・ラパリア他
5.善き人のためのソナタ(Das Leben der Anderen)
秘密警察シュタージのヴィースラー大尉が劇作家のドライマンの監視任務を通して心が揺すぶられていく話です。
1984年はまだ東ドイツの厳しい監視や尋問、弾圧などにより多くの芸術家が追いやられていました。やがてベルリンの壁が崩壊しドライマンは製作から身を引いていたものの、かつての自身の作品や道具が何者かによって隠されていた謎の答えを見つけます。そして、もう一度作品を書き上げるのです。
すべてが伏線になっており最後にかけて集約されていきます。ドイツの家屋、本屋、劇場などの様子の学習になります。住宅を長い間大切にするドイツの家屋内のイメージにとても役立つでしょう。
善き人のためのソナタの詳細情報
- 公開年:2007年
- 監督:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
- 出演者:ウルリッヒ・ミューヘ/マルティナ・ゲデック他
まとめ
いかがでしたか?ドイツが東西に別れていたことを知らない人も多いと思いますが、これらの作品は、そんな歴史の学習だけでなく純粋に文学作品として楽しめるものばかりです。
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こんにちは葛飾Hochzeitです。ドイツはハンブルクに暮らしております。みなさまの生活に少しの愛をお届けできるよう様々の情報を発信して参ります。