語学力アップは期待できる?中高生の短期語学留学の効果と将来的な影響
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以前、筆者は夏休み、冬休み、春休みと3回に渡り、イギリスへ短期語学留学に来る中高生の現地サポートをするグループリーダーの仕事をしており、そこで1グループ8人〜15人、計30人ほどの中高生に出会いました。それから数年が経ち、成長した彼らから送られてくる進路報告には、ある共通点が。ここでは、そのような筆者の体験から見えてきた、中高生の短期語学留学の効果と、中高生での留学経験が、その後の彼らにどんな影響を与えたのかについてお伝えします。
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中高生での短期留学では目に見える語学力の向上は期待できない?
まず最初に、短期留学での語学力の向上についてですが、正直なところ、2週間ほどの語学留学では目に見える語学力の向上を果たした生徒はほとんどいませんでした。やはり語学学習には時間がかかるもので、語学力の向上を目指すなら、3ヶ月以上の語学留学が必要でしょう。
また、休み期間を使った短期留学、特に冬休みコースの場合だと、現地の学校が休みのときに特別コースを設けてもらっているので、外国人の友達を作って英語の練習をする、という機会が少ないようにも見受けられました。
さらに、中高生の短期留学となると、団体で来ているので日本人同士一緒にいることが多くなってしまい、部屋も2人部屋で日本人同士が同室のことがあります。そのような環境の中、中高生が、語学力向上のために1人で他の外国人に積極的に話しかけに行くのは、なかなか難しいものがあります。
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中高生の短期語学留学で得るものとは?
それでも、短期語学留学が無駄ということはありません。多感な時期に外国の文化に触れ、英語ができない悔しさを体験し、その後の彼らの英語への意欲は高まります。
日本に帰ってから英語の勉強を頑張る子や、外国人用のボランテイアガイドなどを始めた子もいました。また、大学進学にも影響し、その後英語が勉強できる学部を目指したり、国際関係の学部を目指す子もいました。
その後もたくさんのとても嬉しい知らせが届きました。大学進学し、改めて交換留学生、正規留学生、また別の形で海外に飛び出す子もたくさんいました。そのいくつかをご紹介します。
短期語学留学を経験した生徒たちの進路例
- 東京の国立大学へ進学した後、大学1年を休学し、フランスの大学付属語学へ留学。その後、大学3年のときにスイス・チューリッヒ大学へ1年間、交換留学。
- 高校卒業後、イギリスのファウンデーションコース(大学進学準備コース)を経て、イギリスの大学に正規留学。
- 京都の国立大学へ進学した後、大学3年生のときにドイツ・ベルリンの大学に1学期間交換留学。
- 東京の私立大学に進学した後、大学3年生のときに1年間ハワイの大学に交換留学。
- 大学進学した後、1年間、オーストラリアの大学に交換留学。
- 高校卒業後、ベトナムへ語学留学。現在はベトナムでバンド活動中。
- 関西の私立大学に進学した後、大学3年生のときに休学し、語学学校に行きながら世界半周旅行。
- 大学院を1年休学後、1年間イギリスの語学学校に留学。
まとめ
いかがでしたか?短期留学は直接語学上達の効果が現れないかもしれませんが、中高生だからこそ、その後の長期留学に対する意欲や、英語上達への意欲に繋がる良い機会でもあります。
現在短期留学を検討している中高生や、親御さんは参考にされてみてください。
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この記事を書いた人
12歳からフランス、イギリス、イタリアに留学し、語学留学、大学留学、大学院留学、と様々な留学を経験。ロンドンの語学学校に務めた後、現在はフランスの大学院で語学学習についての博士論文を書いています。
http://ameblo.jp/vindalsace/