以前、日本の大学が積極的に外国人留学生を受け入れている現状や、実際に日本へ留学したことのある外国人留学生の声などをご紹介しました。ここでは、より実践的な日本国内での外国人留学生との国際交流についての方法をお伝えします。

スポンサーリンク

大学生が日本国内で外国人留学生との交流を深める場所

まずは、日本にいる外国人留学生と国際交流をすることができる場所について、幾つかご紹介します。

クラブ活動や国際交流サークルに参加する

日本に来ている外国人留学生の中には、日本の伝統文化などを学びたいと思っている学生も多いです。筆者の知っている外国人留学生では剣道部、茶道部、落語部などのクラブ活動をしていた人もいました。

また、大学生による国際交流サークルの場合、大学生であれば、どの大学のサークルでも参加できる場合もあるので、全国の大学サークルを検索できるウェブサイト「ガクサー」などを使って調べてみることをおすすめします。

国際学生寮に住む

日本に来ている外国人留学生は、大抵の場合、大学の用意した学生寮やアパートに入るようですが、日本人学生と留学生が別の場合が多いようです。それは大学があえてそうしているのか、たまたまそうなのか、国際寮は留学生だけのものなのか、そのあたりは各大学の事情がありますが、日本人学生と外国人留学生が一緒の寮もあるようです。機会があればぜひそのような寮に住むことをおすすめします。

友達を作るには寮は最適な場所です。特にキッチンなどが共同の場所、他の住人に合う機会も多く、友達になりやすいです。

大学の国際センターに顔を出す

多くの日本の大学には国際センターと呼ばれる、留学生をサポートする窓口があります。そこで開催されている留学生用のイベントもありますので、ぜひそこで外国人留学生に声をかけてみてはいかがでしょう？

日本に来ている外国人留学生が感じていること

筆者が、過去に日本へ留学したことのある外国人に対して、日本に留学したときに授業以外で日本人の友達を作り、どれだけ日本語を使用しているかということを調査をした際に聞いた、日本での留学生活の中で痛感した国際交流の難しさについてご紹介します。

言葉の壁・文化の壁

日本に来ている外国人留学生の中には、自国の文化との違いが大きく、日本の生活に馴染むのが大変だと感じている人も多いようです。また、日本語があまり話せないと日本人学生と簡単な会話しかできず、結局友達になるのは難しかった、やはりある程度の日本語能力があってから留学したかったという外国人留学生もいました。

また、電車に乗ると、日本人の人が隣に座ってくれない、大学構内のエレベーターに先に乗っていると日本人学生がエレベーターに乗って来ないというような人種差別的な扱いも受けていたと感じている外国人留学生もいました。

スポンサーリンク

国際交流をする上で注意すべき点

上記のような外国人留学生の日本留学経験を聞いて、個人的にも大変驚きました。日本は島国ですし、外交が得意ではないのかもしれません。ですが、日本の会社でも、公用語を英語にしたりなど国際化を重要視しているところは多くなってきておりますし、少なくとも国際交流に関心のある方であれば、このような振る舞いはされないかと思います。

最後に、日本国内で国際交流をする上で注意すべき点をお伝えします。

英語（外国語）だけに頼らない

国際化には英語（外国語）は大事かもしれません、ですが、日本にも外国人留学生が増えた今、まず学生のうちから外国語だけではなく、外国語ができなくても外国の人とコミュニケーションを取る、という気持ちを持つことが大事です。

もちろん、日本語があまりできない状態で日本に来てしまうと、周りとコミュニケーションを取るのが大変かもしれません。ですが、日本人でも外国人留学生＝日本語ができない、という固定観念があったとしたら、外国人学生に話しかけに行かなくなってしまこともあるでしょう。

日本に留学している学生なので、多少ですが、日本語はできるはずです。外国語ができないことを理由に外国人留学生との交流を諦めてしまうのはもったいないです。逆に日本人学生で国際交流に関心のある人であれば、将来的に海外留学したとき、同じような場面に遭遇することがあるかもしれません。言葉だけに頼らず、諦めずにコミュニケーションを取ることが肝心です。

まとめ

いかがでしたか？最終的には積極的に自分から進んで外国人留学生とのコミュニケーションを取る必要があるので、話しかけたりするのは少しハードルが高いかもしれませんが、日本人との交流をしたい、もしくは日本での生活で困っている外国人留学生がいることは事実です。まずは勇気を出して話しかけてみましょう。