同じ名前がいっぱい?イタリア人の名前に関する基礎知識3選
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イタリアでは似たような名前の人が多かったりして混乱することがあるかもしれません。そこで、ここではイタリア生活で役に立つ、イタリア人の名前に関する基礎知識をお伝えします。
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1.書くときは「名前+姓」呼ぶときは「名前」が基本
イタリア人の名前の書き方は、基本的には「Nome(ノーメ:名前)」、「Cognome(コニョーメ:姓)」の順番です。間にミドルネームがつくこともありますが、日常生活では、まず名前と姓だけしか問われません。
一方、呼び合うときは名前だけのことが多く、親しい人に対しては、彼氏彼女のご両親や職場の上司であっても敬称は付けず名前だけで呼んでいる人が多いです。親同士も「ママ」「パパ」とは呼びませんし、兄弟同士も呼び捨てです。
初対面の人へは、さすがに「Signor/Signora(英語でいうところのMr/Mrs)」+「名前(もしくは姓)」で呼びますが、親しくなったら呼び捨てです。筆者も大家のおばあちゃんのことを名前だけで呼んでいます。初対面のときはもちろん「Signora+姓」でしたし、滞在後1〜2ヶ月の間は恥ずかしくて「Nonna ○○(○○おばあちゃま)」と呼んでいたのですが「呼び捨てでいいのよ!」と言われてしまいました。
ちなみに、おばあちゃんに「隣近所の人のことはどのように呼んだらいいですか?」と聞いたところ「気になるなら敬称+名がいいけれど、なんだかよそよそしいし名前だけでいいのでは?」とのこと。それ以前に「そもそもそんなこと考えたこともないわ!」と笑われてしまいました。さすが社交的なイタリア人!
学校の先生は「Professor / Professoressa(先生)」と、職業で呼んでいます。お医者様なども同様です。このあたりは環境によって違いがありますので、周りの人に合わせるのが良いかもしれません。
ちなみに担任の先生は筆者のことを名前で呼び捨てですが、姓で呼び捨てにする先生、Signor/Signora+名前で呼ぶ先生など、クラスによってさまざまです。
2.イタリア人は同じ名前の人がいっぱい?
イタリア人の名前は一般に最後が「O」で終わるものが男性名、「A」で終わるものが女性名であることが多いです。そして、聖人や偉人に由来するものが多いので、似た名前の人がたくさんいます。また、長男の場合、父方祖父の名前をもらい、全く同じ名前になるケースも多いです。
似た名前の人が多い上に、教科書に出てくる偉人や街の教会、通りの名前、レストランなどにも同じ名前が出てくるので、滞在初期は混乱すると思いますが、是非頑張って覚えていきましょう。筆者は手帳に出身地や好きなサッカーチームなどを書き添えながらメモして必死に覚えました。
ミドルネームで差別化?
同じ名前が多いイタリアでは、ミドルネームで違いを出したりします。ミドルネームは聖人の名前や母方の姓などがつけられます。また、ミドルネームが2つ以上あることも。例えば女優のMonica Bellucciなどがそうで、彼女の本名は「Monica Anna Maria Bellucci」です。聖母マリアに由来するMariaはカトリック教徒の多いイタリアではミドルネームとして男性に使われているケースもあります。
また、イタリアは夫婦別姓ですが、一般的には子供は結婚したら父親の姓を受け継ぐことが多いので、母方の姓をミドルネームにつける人もいます。
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3.姓に由来あり
イタリアの姓は日本人のように地名や地形などに由来している物の他、職業、聖人の名前、面白い所では先祖の性格などに由来しているものもあります。
例えば自動車メーカーのフェラーリを創設したEnzo Anselmo Ferrariの姓「Ferrari」は職業の鍛冶屋からきています。ちなみに、ミドルネームの「Anselmo」は、聖人「Sant'Anselmo」に由来しています。
姓のルーツを知ることで、その人の名字と由来するものの名前の2つのイタリア語を一度に覚えることができるので「この名字のルーツはなんだろう」と考えてみるのもいい勉強になるかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?今日ご紹介した概念的な部分だけでも頭に入れておくと、新しく知り合った人の名前を覚えるときはもちろん、文章を読むときにも助けになりますし、レストランなどのお店を覚える際にも役立ちます。是非イタリア生活に役立ててください!
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この記事を書いた人
アメリカに1年、イタリアに2年住んでいます。お料理と旅行・美味しいものの食べ歩きが大好きです♡特に大好きなカフェやスイーツ、お土産を探すのが大好きなので、おすすめ情報をたくさん発信できたらと思います☆゚・:,