おいおいマジかよジャパニーズ?外国で生活していて驚かれた日本のこと7選
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私たちが外国に行けばカルチャーショックを経験するのと同じように、外国人も日本人に出会うことで、想像上の日本との違いに遭遇するようです。日本人なら当たり前のことから日本人でも少しおかしいと思っていることまで、この記事では筆者が「えっ?」と思った驚きを共有します。
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1.寿司が作れないの?あなたホントに日本人
「日本食といえば寿司!」というほど、今や世界的な知名度と人気を誇る寿司。日本食レストランの名前から日本米のブランド名まで、幅広く「SUSHI」の文字が使われています。それだけの人気があるからこそ、多くの人は「日本人全員が寿司を作れる」と思っているのです。「日本人は毎日寿司食べてるんでしょ?」と聞かれることもしばしば。
しかし、ちょっと待ってください。寿司なんてものは日本でも基本的に外食か特別な日に食べるのが一般的ではないでしょうか。そのため寿司を自分で作るという日本人はそこまで多くないのでは。その上、お店で寿司を握れるようになるには何年もの修行と経験が必要です。
「でも日本食レストランでは入って2か月の外国人アルバイトがSUSHIを作っているよ?」
おっしゃる通りです。
「ブラジルではSUSHIに果物やチョコレートをのせたフルーツSUSHIが流行ってるぜ!」
それはもう別々で食べた方が美味しいと思います。
2.残業代が出ないって本当?
悲しいことに、日本では相当な割合で浸透していると思われる「サービス残業」。いわゆるブラック企業に対する措置が進められている現在の日本ですが、その対応は未だ不十分であるといえるでしょう。海外で暮らしていると、日本で働くのはストレスがたまって大変そうだという声もしばしば耳にします。
それもそのはず「残業するのであれば通常の給与の1.5倍から2倍が支払われる」というのがこちらでの常識で「残業しているのにも関わらずお金が払われない」のは聞いたことがない、異常だとか。
アイルランドの企業で働いている日本人の方に話を聞いた所、終業の1時間前になると全員が仕事を片付けるオーラを出すため同僚に仕事を頼みにくい、時間外に労働をしていると早く帰るように促されるなど、サービス残業云々という前に、残業そのものが悪だという考えが日本よりも浸透しているようです。
3.お客様が神様だって?笑っちゃう!
ダブリンの語学学校に通っていたある日、韓国人クラスメートから「お客様は上司(目上の人)であり、それ相応に丁重に扱う」という話が出たとき、クラスが騒然としました。その直後筆者が「でも日本ではお客様は神様だよ」という言葉を口にした瞬間、クラスは爆笑の渦に包まれました。まさに「おいおいマジかよジャパニーズ?」です。
客は受け取るサービスに対してお金という同等の対価を支払っている以上、そこに上下関係は発生しない。より良いサービスを受けたいのであれば、高級店かそれ相応のチップを支払うべき。という考えがこの場では普通であり「客は客であって神ではない」のです。
しかし、決してレストランなどのサービスが悪いというわけではなく、日本とは違い、客に対してフランクに話しかける、お喋りをする機会が多いと言った印象。もちろん日本と西洋の宗教観は異なり、神に対する考えも違うため一概には言えませんが、少なくともここでは「お客様は神様」ではありません。
4.くしゃみをした後にかける言葉は「お大事に」?
日本ではなじみのない英語圏の文化のひとつに、誰かがくしゃみをした後「Bless you(ブレス ユー)」と声をかけることがあります。
「Bless you」つまりは「God bless you(神の祝福がありますように)」。由来は諸説あって、一説によるとキリスト圏ではくしゃみと同時に魂が抜け出るという考えがあり、魂が抜け出た隙に悪魔が体内に入り込んで悪さをするのだとか。
そこで周りの人間がくしゃみをした人を祝福(Bless you)することで悪魔からのイタズラを防ぐというのが始まりだそうです。海外を旅しているときに、くしゃみをした後「Bless you」と祝福されたら「Thank you」とお礼を言うようにしましょう。
ちなみに、日本では普段、誰かがくしゃみをした後に声をかけることはないけど、強いていうなら「Take care of yourself.(お大事に)」かな。と教えると「Interesting(興味深い)」と返答されます。
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5.ポケモンの主人公がサトシ?そいつは一体誰なんだ?
海外で有名な日本のもののひとつといえばアニメや漫画。アジアやヨーロッパの国々を始め、ブラジルやメキシコといった中南米でも人気があります。リオデジャネイロ五輪閉会式では、日本のキャラクターを用いたパフォーマンスも話題を呼びました。
正直なところ、海外に来るまでは日本のアニメや漫画が好きな外国人はごく一部にすぎないと思っていた筆者ですが、海外で生活する間、漫画「スラムダンク」で日本語を勉強したオーストラリア人や、映画「君の名は。」が大好きなアイルランド人。その他にも「ちびまる子ちゃん」のスマホカバーを使っている韓国人など、世界各国あらゆる「ANIME」「MANGA」ファンに出会いました。
ところが日本のアニメや漫画でも海外に輸出される際に、オリジナルとは若干の変更がみられるケースもあります。例えば、世界中誰もが知っているアニメ「ポケットモンスター(ポケモン)」の主人公「サトシ」の名前は、英語版だと「Ash Ketchum(アッシュ・ケチャム)」。「カスミ」は「Misty(ミスティ)」、「タケシ」は「Brock(ブロック)」だとか。
ちなみに、海外では「ポケットモンスター」の名称自体「POKEMON(ポケモン)」に統一されております。英語圏で「ポケットモンスター」は「男性器」を指すスラングとなるのが理由です。絶対に「ポケットモンスター」とは言わないように!
6.なぜクリスマスにKFC?
クリスマスといえば赤い服のサンタクロースにプレゼントとクリスマスケーキにケンタッキーフライドチキンです。しかし、クリスマスに喜んでケンタッキーフライドチキンを食べるのは日本だけだとか。クリスマスシーズンにこの話をすると皆に笑いをプレゼントできるので素敵です。
欧米のクリスマスといえば国ごとに違いはあるものの、普段食べない御馳走であるターキー(七面鳥)などが一般的。一方で、ケンタッキーはあくまでもファーストフードであり、家族全員が集まって祝うクリスマスには相応しくないとされているのです。
他にも日本では一般的に食べられるピザも欧米ではわざわざクリスマスに食べるものではないのだとか。その辺りは日本と欧米の食習慣の違いも関わってくるのでしょう。
また欧米のクリスマスは日本のお盆のように実家に帰って家族と過ごすという人が多く、そのためクリスマス当日はほぼすべての店が閉店します(ダブリンの場合)。クリスマス前後から年明けまでを含めた2週間ほどはクリスマス休暇として仕事をしない人も多いのです。
7.日本は大丈夫か?フクシマではいったい何があったんだ?
外国で、日本の有名な地域の話になったとき、一番に挙げられるのは「TOKYO」、次いで「OSAKA」「KYOTO」などですが、それらと同程度に知名度がある場所が「FUKUSHIMA」です。理由は、もちろん忘れたくても忘れることのできない大災害です。
海外で暮らしていると、日本の福島は危険ではないのかといった質問をされることが稀にあります。日本でも悪い意味で話題になっている風評被害が、情報の伝わりにくい海外では尚更根強く、日本に旅行したいけど「FUKUSHIMA」が怖いから行けないという悲しい話も耳にしました。
筆者の出身地「OKAYAMA」は不本意ながら世界的に見ても知名度が高くないため、比較的知名度の高い「HIROSHIMA」の隣にあるという説明をすることが多いのですが、そのときも「あなたやあなたの親の体は原爆の放射能の影響はないの?」と聞かれることがあります。
これが良い悪いという話ではなく、情報の伝達率や正確性など、情報化社会といわれる現代でもこの程度にすぎないという一例なのだと実感します。
まとめ
いかがだったでしょうか。これらの内容は筆者の体験を基に主観的要素が含まれており、個人差や地域差が存在することをご了承ください。
外国で暮らしてみて、初めて日本という国の素晴らしさや豊かさ、あるいはおかしさを知りました。しかし、ここで出会った外国人の誰もが口にすることは、一貫して「日本はすごい」ということ。日本で生まれ育ったことがとても誇るべきだったことだと、日本を離れなければ気づけなかったのも何か皮肉な話ですね。
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この記事を書いた人
大学卒業後ワーキングホリデーを利用してアイルランドへ渡航。日本ではまだまだマイナーなアイルランドの魅力を趣味の写真と共にお伝えしています。お酒と演劇とあとワクワクするものが好き。