フランスのインターンシップ「スタージュ」とは?

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Christian Le Squer

フランスでは近年、企業やお店でスタージュ(インターンシップ)を採用するところが増えており、学生の場合はスタージュが必須科目の場合もあります。ここでは、フランスのスタージュについてご紹介します。

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フランスのインターンシップ「スタージュ」とは?

「スタージュ」とは、英語で言うところのインターンシップ、日本語にすれば職業体験、研修と言ったところです。

フランスの大学ではスタージュは科目のひとつとして必須だったりもします。なので正規大学生にとっては死活問題にもなります。スタージュをしないと単位が取れないので卒業できないこともあるからです。

また、海外で働きたい!海外のカフェで働きたい!海外の可愛い雑貨屋さんで働きたい!と言う方や、フランスのパテイスリー(ケーキ屋)やレストランで経験を積みたいという方向けに、近年はそのような留学を提案するエージェントもあります。

スタージュはあくまで研修のため、原則として無給、もしくは、謝礼程度の賃金しか発生しません。しかし、フランスの労働法では、2か月以上の研修には報酬を支払うことが義務付けられております。

留学生がスタージュをする際に必要なこと

フランスでスタージュをする場合は通っている大学、学校からの申請書類が必要になります。フランスでスタージュをする際、法律的に協定を結ぶ必要があるからです。

スタージュ先の探し方

では実際のスタージュ探しですがどうしたらいいでしょうか。

調理師系やファッション系の専門学校、大学の学部によっては、学校側から紹介してもらえることもありますが、原則としては自力で探します。過去に学校の先輩を受け入れてくれたスタージュ先のリストを学校側にいただいたり、ネットを使って探して、直接CV(履歴書)を添えた応募のメールを送ったり、直接希望のスタージュ先に訪問したりします。

また、近年日本ではスタージュ先を探してくれるエージェントもあります。ですが、それをフランス人に言うとびっくりしています。スタージュ先を見つけ、スタージュをさせてもらうのにお金を支払うということはその国ではほぼないからです。

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スタージュ先を探すときの注意点

国にもよりますが、実は職種によってはスタージュとして認められていないものもあります。ですが、無償や賃金を安く仕事をお願いできるということで、実際にはスタージュのカテゴリーでない仕事でもできることもあります。

日本で考えば簡単に見つかりそうな、飲食店やショップの販売員などは対お客様仕事で、実は言葉が重要です。そういう意味では外国人はハンデがあることになります。逆にデスクワークのほうが、やりやすいこともあります。

そういう意味でも、スタージュにしろ、仕事を見つけるにしろ、外国人であると語学の壁があり、かなり困難だと言えるでしょう。

以前、フランスのパテイスリー(ケーキ屋)でのスタージュを希望していた方がいて、その通訳をしたことがあります。お店の人は大歓迎してくれていたのですが、お店の人が言っていたのは

「ケーキの知識よりも、とにかくコミュニケーションが取れないと困るから、とりあえずフランス語を日常会話レベルでもいいから、話せるようにしてください。」とのことでした。

やはり・・・なにはともあれ、ある程度の語学力は大事だということです。

余談ですが、私はイギリスの大学に行っていましたが、友達のイギリス人に「言葉の問題があるから(一番学生が簡単に仕事を見つけられる)パブとかじゃ働けないよね。お酒の名前とかカクテルの名前とか難しいから、聞き取れなかったら困るでしょう。」なんて言われていました。

実際、バイトをし始めたのは大学3年生になってから、その国に滞在して3年経って、やっと売り子系の仕事を見つけることができました。

どうしてもスタージュしたいお店がある場合

それでも有名なケーキ屋さんなどでスタージュをしたい、ただ働きでも、なんでもいいから、経験としてしたい、と思うこともあると思います。仕事がしたいお店にCVを持って飛び込みで聞いていく、というのはアリです。ただ、そのときも最初のハードルを低くすればOKをもらいやすいはずです。

最初から1年とか、半年とか3ヶ月でなくて、まず1週間からでも、1ヶ月でも、ぜひ働かせてほしいとお願いしてみるところから始めます。そして、それがうまくいけば、延長してくれることもあります。まずはお互いのハードルを低くしておくほうが見つけやすいです。

色々規定があることもありますが、小さいお店だったら、そういう細かい規定などをあまり気にしないでできることもあります。どうしても仕事がしたい!と言う意思(お金がほしい)でなくて「このお店が気に入って、ここで働いてみたい。」ということを伝えてみましょう。お互いの相性というのもあるし、とりあえず日本人は勤勉なので、働いてみて、語学力が足りなくてもそれを補う勤勉さが日本人にはあります。

語学学習の面で考えるとスタージュをすることが目的でなく、それを見つけるまでの過程も語学の勉強にもなりますね。

何度もお店に通って人脈を作る

どうしてもスタージュしたいお店がある場合は、そのお店に感覚を置いて何度か行くことをおすすめします。特に、セールの時期やクリスマスの時期などお店によって多忙期があるので、そのときだけでも仕事ができることもあります。

もしも、どこのお店でも良い、ということであれば兎に角数です。地道な努力が実ることがあります。どこで誰が拾ってくれるか分からないからです。そのときでなくても、人が必要になったときに連絡がふっと来ることもあります。

私も、仕事を探していたときではないのですが、あるお店で自分の連絡先を置いてきたら、その後にお仕事のお話しを頂いた経験があります。お店の人と色々話をして、仲良くなって、覚えていてくれていたのだと思います。

まとめ

いかがでしたか?スタージュは、あくまで研修のため、お金を稼ぐというよりは経験を積むためのものです。スタージュでの経験が、後のフランス生活に役立ことを考えてスタージュ先を選ぶと良いでしょう。

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この記事を書いた人

Kuri
Kuri

12歳からフランス、イギリス、イタリアに留学し、語学留学、大学留学、大学院留学、と様々な留学を経験。ロンドンの語学学校に務めた後、現在はフランスの大学院で語学学習についての博士論文を書いています。

http://ameblo.jp/vindalsace/

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