予防接種はいくら?スペインで犬を飼うことになった私の体験記

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スペインの街を歩くと目につく犬の存在。もちろん、足元を気をつけないと「運」をつけてしまうこともしばしば。学校の送り迎えにも犬同伴の親子が目立ちます。娘にせがまれ悩むこと1年、筆者もスペインで犬を飼うことにしました。生まれたての仔犬を引き取ったので、そのプロセスや獣医での相場などの情報をお伝えします。

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ペットショップには鳥しかいない?

筆者の住むマラガの中心地には、小さなペット用品店はありますが、日本のように生きている犬や猫が展示販売されているわけではありません。いたとしても、鳥かごに観賞用の鳥が何種類か展示されている程度。あとは、ペットグッズやペットフードがメインです。車で行くような場所には大型店もあるそうですが、日本のようにさまざまな犬種が並んでいることはありません。

筆者はスタンダードプードルを探していたので、クラシファイドサイトのMILANUNCIOSで犬を探すことにしました。お目当てのスタンダードプードルがマドリッドで290€、マラガで550€だったのですが、マドリッドからの輸送費は150€ということなので、生まれたてのマラガの女の子を譲ってもらう事にしました。

ちなみに、MILANUNCIOSは車や家、自転車などありとあらゆるものを探せるサイトなので、筆者は相場を見たり、何か探すときに必ずチェックします。

MILANUNCIOS Webサイト
URL:https://www.milanuncios.com/

生後1ヶ月の仔犬を引き渡し!

日本でも、母犬や兄弟犬とは最低2カ月から3カ月は離してはいけないというガイドラインもあり、ヨーロッパでもそれが定着していると思いきや「もう兄弟犬は人手に渡っている」とのこと。母犬といさせた方がいいのではないか?という質問に対しては、お金を半分払ってくれれば、母犬と一緒にいさせて好きなときに引き取るので構わない、と言われ払うことに。

ところが、周囲は「お金を払って、相手と連絡とれなくなったらどうするんだ」と猛反対。仕方なく、まだ生まれて1か月の仔犬を現金で引き渡しすることになりました。過去にプードルをブリーダーから引き取った経験がある筆者ですが、大抵ブリーダーの家に行き、説明を受け、連れて帰る、と言う流れでした。

今回は、待ち合わせしたスターバックスの前で、毛布にくるまれた仔犬とミルク、そしてEU圏内で使用できるペットの基本情報などが記載されたペットパスポートを渡され、お金を渡して終了。領収書も生体保障のようなものもありませんでした。血統書や犬の誕生日について、未だに問い合わせ中ですが、それ以来お返事は来ていません。

サイトにはプロのブリーダーと書いてありましたが、スペインなのであまり緻密さを求めると疲れるので現実を受け入れて対応するのが海外暮らしの基本です。

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獣医でかかった費用とドッグフード

幸いペットパスポートをもらったので、これを持って獣医さんに質問に行きました。犬の誕生日は予防接種の際にも必要な情報とのことですが、事情を説明すると大して驚く様子もなく「歯の生え具合を見れば大体わかるから大丈夫」と頼もしいお言葉。

予防接種も売主が1回目を済ませてくれたので、2回目35€、3回目25€と日本より低価格。まだ生まれて間もないので、ミルクかパンにミルクを浸したものをあげてください、と売主に言われたのですがと相談すると、どうやらスペインではそれが普通のようで、思わず昭和の「犬の餌は味噌汁ご飯」を思わずにはいられない筆者でした。

生後1か月用のドッグフードは獣医さんにも、ペットショップにも売っていないので、獣医さんに頼んで取り寄せてもらうことにしました。パンとミルクだけじゃ、将来25キロになるスタンダードプードルの発達が心配な筆者でした。

スペインから愛犬を日本に連れて帰るまでのプロセス

いつ日本に帰らなければならない事態になるかわからない海外暮らし。ペットを飼うのはずいぶんためらいました。そこで、日本に帰るには最低何日必要かと調べてみました。

  • 生後91日後に狂犬病の注射とICチップISO11784か11785
  • さらに30日後に狂犬病の注射2回目を接種
  • Inactivated/killed virus vaccineまたはrecombinant/modified vaccineを接種
  • 採血し抗体価の測定、検疫指定のラボに送り証明をもらう
  • 180日間待つ
  • もし帰国する場合は40日前に検疫に届け出
  • 出発直前に狂犬病とレプトスビラ症の検査

つまり、現在1か月の仔犬の場合10カ月後まで日本には連れて帰ることができないのです。

10カ月間の間に帰国しなければならなくなったら?

事情が変わって、急に帰国しなければならなくなることも考えた筆者の解決策ですが、以下の2点が挙げられます。

  • 飼う前にペットホテルの確認をする
  • もらい手がつきやすい犬を飼う

まとめ

マラガでは、どのレストランにもテラス席があり、ドッグカフェ状態。法律では禁止されているようですが、ノーリードの犬もたくさんいて、犬が飼いやすい環境です。

ペットシーツなどは存在しないのか、どこにも売っていませんが、床はタイルなのでそそうをしても匂いが残ることはありません。犬を連れて歩いているだけで、出会いも広がりスペイン語の上達にもつながります。

ちなみにトリマースクールも1500€と格安なので、日本ではできない犬との暮らしを謳歌できそうです。

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この記事を書いた人

bruja
bruja

スペインに親子留学をしたのがきっかけで、移住することに。1年近くいるのに、適当なスペイン語しか話せていません。それでも、スペインのいい加減なお国柄を最大限に利用して、楽しく自分らしく暮らしています。

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