ラマ9世崩御後のタイ。2016年現在タイで気をつけなければならない事

5796

View

スポンサーリンク

@Kapookdotcom

2016年の10月13日にラマ9世ことプミポン国王が88歳で崩御されました。これによりプラユット首相や政府官邸からタイ全土へ様々な通達が出ています。

これまで絶対的な存在であったプミポン国王が崩御された事により、政治的にも今後のタイの治安や情勢に関して不透明な部分が大きいといえます。まずは現時点でタイ人はもちろん、タイに居る外国人でも気をつけるべきことをまとめました。

スポンサーリンク

普段の服装について派手な服装は避ける

タイでも日本と同じく喪に服す際は黒い服もしくは白など、モノトーン基調の服が基本になります。現在プラユット首相からは、一般的な企業や国民に対しては30日は喪に服すようにと発表しています(2016年10月14日~11月14日にあたります)。

まず、服装に関しては会社や政府から支給される黒いリボンや腕章を付けたり、黒い衣服やモノトーンの色調の服で過ごす事を意味しています。ただし政府関係機関の者については1年間を喪に服す事を指定されています。一般企業では操業を停止する必要は無く普段通りに業務を行うようにとの事です。

しかしこの喪に服す期間もきっちり30日とは言わず、今年の年末までは一般人や外国人であっても派手な服装を避ける事を推奨します。

赤いシャツを着て近所にご飯を食べに行った姿を写真に撮られ、SNSに投稿され身元まで特定されて非難されたタイ人や、外国人カメラマンがプミポン国王の葬式の様子を撮影に来た際に、ピンクのシャツを着ていたために着替えるようにと指導された話もあります。

更に信号待ちの際に黒い服ではなく仕事の制服を着てバイクに乗っていた男性がトラックの運転手に「なぜ黒服を着ていないんだ?」と言われ、制服の下に着ていた黒服を見せて納得させたなど、ちょっとしたトラブルに発展しそうな場合もあります。

そしてタイ全土で黒い衣服の需要が上がっている事から、不当に値段を吊り上げるという心無い業者も出てきました。しかし適正価格以上で販売されているのを発見した場合は通報する事が可能で、重い罰則も課せられる事になっています。

王室に関する発言はよく考えて投稿する

タイのグーグル
google.co.th

国の象徴であるロイヤルファミリーの写真を自身のSNSプロフィール写真に使用する事は当然禁止であり、王室関係の写真を加工したり、適切では無いコメントする事も不敬罪として罰せられます。

更に、普段からタイの政権やタイ王国に関して、批判的なコメントをする事も刑罰の対象になりますのでインターネットでは十分に考えて発言しましょう。タイではテレビや出版物はもちろんFacebookなども常に検閲があります。

そこではタイ語に限らず、英語や日本語でも引っかかる事が多くあります。公共の場においても王室や政治に関する話題を堂々と話すのは控えましょう。日本人同士で話していたとしても、タイでは思っている以上に日本語が分かる人が多いです。トラブルの原因になるのはもちろん、最悪の場合禁固刑にもなりかねません。

更にそういった発言をSNSなどでしていると周囲のタイ人に批判され、素性を晒されて集団で責められた上に事業を畳む事になったり、暴行事件に発展したケースもあります。

日本では考えられないかもしれませんが他の国では宗教や政治、国の信条など全てが違うものです。タイに限らず外国人として他の国に身を置く以上は「外国に身を置かせてもらって居る」という事をよく理解して敬意を払い、不用意な言動や行動は注意しなくてはなりません。

スポンサーリンク

大っぴらにお酒を飲んで騒ぐ事は控える

タイのデパート

タイでは普段からお酒の販売時間が定められており、特に仏教行事や選挙日前などは販売を丸一日禁止する事もあります。今回のプミポン国王崩御に関して、政府からはイベント関係の行事は控える様にと通達されています。

個人であれば結婚式などの祝い事は延期するのが賢明ですし、大っぴらにお酒を飲んで騒ぐのを良い目で見る人は少ないでしょう。飲食店は各自判断でお酒の販売をしない様にしているところもあり、お客の呼び込みも禁止です。

またデパートや大通りの電光掲示板もプミポン国王へのお悔みのメッセージになっています。公共の施設などでも白黒の布幕が張られており、音楽も流さない様にしていますが、場所によっては王室を賛美する曲などに変わっています。

どこも通常営業していますがお悔みの意思があるという事で、販売系の業務も静かに過ごす様にしなければなりません。マネキンの服もモノトーンに変えるように指定されています。

タイの各ウェブサイトは全てモノクロに変わっている

bangchakのウェブサイトのキャプチャ
bangchak

タイ各社のホームページも全て国王へのお悔みの言葉が最初のページになっています。

更にどのホームページもモノクロに変わっているので、ウェブサイトによってはインターネットショッピングなども不都合になる場合があります。ただしモノクロからカラーに変える方法などもあるので、どうしても必要であれば色々と試して見るのも良いかもしれません。

まとめ

在りし日のラマ9世
Kapookdotcom

今回のラマ9世崩御によりタイ全土が喪に服す事になり、中にはそれに同調しない人に対して国王を軽視していると捉える人も多くいます。タイにいる以上は外国人であっても、タイ人の心情や文化を理解して周りに合わせた行動をとる事が必要になります。留学生の皆様も無用なトラブルを避ける為にタイ国内ではTPOに合わせた行動を心掛けて下さい。

スポンサーリンク

この記事に関するキーワード

  • まとめ
  • ラマ9世
  • プミポン国王

この記事を書いた人

Namyam
Namyam

タイ在住。タイの南部からバンコクに引っ越してきました。お寺巡りとプラクルアン集めが趣味。休暇はタイの南の島でシュノーケリングするのがお決まりの過ごし方。

留学希望者におすすめ各国の留学情報を徹底解説!