Linkedinの登録は必須?イギリス・ケンブリッジでの転職活動記
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2015年の10月に入社した会社が突然ドイツに移転することに。入社6ヶ月目にして転職活動を余儀なくされた私の体験記をお届けします。
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イギリスの就職市場はリーマンショック以降落ち込んでいる
当時の勤務先は、イングランド南東部のバッキンガムシャー州にある日系企業で、筆者が住むケンブリッジから職場まで車で片道1時間半、州を2つ越えての通勤でした。
今回の転職を機に勤務時間を削減したかったのと、日系企業に勤めることに限界を感じていたので「通勤時間を削減できるグローバル企業」へターゲットを絞って転職活動することにしました。
ただ、転職といってもイギリスの転職市場は厳しいものがあり、特に2008年に起こったリーマンショック以降、多くのイギリスの企業は採用を控えているように見えます。結果、未だに買手市場であり、1つのポジションに対し多数の応募が殺到している状態です。
もちろん、首都圏であるロンドンでは筆者が志望するグローバル企業の求人が多数存在し、首都圏特有の魅力的な給与レベルの求人がたくさんあるのですが、現在住んでいる場所からロンドンまで通うのは距離的に難しいものがありました。
イギリスでの就職活動ではLinkedinのアカウントを用意しておくと良い
就職活動は主にエージェントを利用しました。大手のリクルートエージェントや、reed.co.ukなどのオンラインエージェント、ローカルの企業ネットワークサイトなどに登録をしました。また、企業がエージェントを介さずに直接募集をかけていることもあったので、インターネット上での求人情報のチェックも欠かさず行いました。
同時に、ビジネスに特化したSNSであるLinkedinのアカウントを作成し、CV(Curriculum Vitae:履歴書)をアップデートしておきました。日本ではそれほど浸透しておりませんが、イギリスではLinkedinにアップされた情報を利用しているエージェントや企業が意外と多いようです。
面接先の会社がLinkedinの情報を見ていた履歴を後になって気付いたこともありました。
リクルートエージェントを使う上の注意点
リクルートエージェントは担当者によって対応が異なっていました。ピッタリのポジションを紹介してくれる担当者もいれば、全くミスマッチなポジションを「ぴったり」と言い、押付けてくる担当者も。また、Linkedinに登録した私のCV情報を許可無く勝手に応募されたこともありました。
エージェントの利用の際は、自分が納得行くまで担当者と話し合い、不満があれば伝える必要があります。自分自身の仕事に関わることなので、妥協してはいけません。
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エントリーの際に注意すべき点
企業にエントリーする際、個々の業務内容に合わせてCVを書き直すのが理想です。これは日本での就職活動でも同じですね。しかし、企業のサイトから直接申込む場合、定型の応募フォームが多く、GCSE(イギリスの全国統一試験制度)の成績記入欄など、イギリスで教育を受けていない外国人には適応しにくいフォームであることも。
そのような場合、大抵の場合はCVも添付できるようになっているので、そこで分かってもらうしかないです。
イギリス企業での採用面接の流れ
イギリスの大半の企業は1〜2次面接で採用決定を下します。1次面接では採用部署の担当者との面接、2次面接では人事担当者との面談、もしくは逆のパターンかのどちらかです。他の同僚となるスタッフが同行しているときもありました。
中には、この定番を外す企業もありました。私が受けた企業の中には、1次面接でプレゼンを要求する企業や、2次面接の前にテストを行う企業などがありました。日本だと一般的に最初にSPIなどのテストを行うパターンが多いので、この違いには驚きました。
ちなみに、私は2次面接の前のテストを2社で受けたのですが、1社目では3時間のコースで数学・読解・心理についてのテスト。2社目では3時間半のコースでIQテスト的なマークシート(図面と数値)・エクセル・In tray test(複数の課題を与え、優先順位を論理立って説明する)のテストを受けました。
不採用の理由は必ずしも能力不足だけではない
不採用の通知については、その旨を連絡する会社とそのままスルーする会社がありました。何社か不採用の理由について連絡をいただきましたが、必ずしも能力や経歴の不足が不採用の理由ということではないことがありました。
例えば、過去の経歴の方が多様であり、ここでは長続きしない=現在の経歴が上回っている(overqualified)という理由だったり、長期スタンスで見た場合、他のスタッフとの相性が合わなそうということも。
なので不採用になったとしても、気持ちを切り替えて次に気持ちを切り替えましょう。
最後に
私は今回の転職活動で13社ほど面接まで漕ぎ付けることができました。結果、通勤時間15分、満足できる業務内容、グローバル企業という、前回以上に魅力ある会社への転職が実現できました。
イギリスで転職活動をしている方の参考になれば幸いです。
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この記事を書いた人
語学遊学を目的にドイツへ。ケルン大学入学、かろうじて卒業後、ドーバー海峡を越え、渡英、現在に至る。日本とドイツから見たイギリスについて、皆様に役立つ情報をお伝えできればと思います。